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公開番号
2024169267
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023161807
出願日
2023-09-26
発明の名称
液晶ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
C08L
67/00 20060101AFI20241128BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】肉厚みが変化する複雑形状の成形部品でもショートショットが少なく、低バリ性である成形部品を得ることが可能な液晶ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供すること。
【解決手段】液晶ポリエステル樹脂(A)と、液晶ポリエステル樹脂(A)100重量部に対して、ガラスフレーク(B)1~100重量部を含む液晶ポリエステル樹脂組成物であって、液晶ポリエステル樹脂(A)が下記構造単位(I)~(VI)を含む液晶ポリエステル樹脂であって、下記式(a)~(ek)を満たし、ガラスフレーク(B)の液晶ポリエステル樹脂組成物中での平均粒子径が1~200μmである、液晶ポリエステル樹脂組成物。
1≦[I]≦20 ・・・(a)
2≦[II]+[III]≦35 ・・・(c)
25≦[IV]≦75 ・・・(b)
2≦[V]≦35 ・・・(d)
0.01≦[VI]≦10 ・・・(e)
([I]~[VI]は、液晶ポリエステル樹脂(A)の全構造単位100モル%に対する、下記各構造単位(I)~(VI)の含有量(モル%)を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
液晶ポリエステル樹脂(A)と、液晶ポリエステル樹脂(A)100重量部に対して、ガラスフレーク(B)1~100重量部を含む液晶ポリエステル樹脂組成物であって、液晶ポリエステル樹脂(A)が下記構造単位(I)~(VI)を含む液晶ポリエステル樹脂であって、下記式(a)~(e)を満たし、ガラスフレーク(B)の液晶ポリエステル樹脂組成物中での平均粒子径が1~200μmである、液晶ポリエステル樹脂組成物。
1≦[I]≦20 ・・・(a)
2≦[II]+[III]≦35 ・・・(c)
25≦[IV]≦75 ・・・(b)
2≦[V]≦35 ・・・(d)
0.01≦[VI]≦10 ・・・(e)
([I]~[VI]は、液晶ポリエステル樹脂(A)の全構造単位100モル%に対する、下記各構造単位(I)~(VI)の含有量(モル%)を示す。)
TIFF
2024169267000008.tif
215
138
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記[V]および[VI]が、下記式(f)を満足する、請求項1に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
0.003≦([VI]/[V])≦0.15・・・(f)
【請求項3】
前記ガラスフレーク(B)の粒子径分布曲線より得られるモード径(最頻度粒子径)における頻度が4.5%以上である、請求項1に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物からなる成形品。
【請求項5】
成形品が、コネクタ、コイルボビン、カメラモジュールのレンズ保持部品およびカメラモジュールのアクチュエータ部品からなる群から選択されるいずれかである請求項4に記載の成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品に関する。より詳しくは、液晶ポリエステル樹脂組成物、ならびにそれを用いて得られる成形品に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶ポリエステル樹脂は、耐熱性、流動性および寸法安定性に優れるため、それらの特性が要求される電気・電子部品に用いられている。このような電気・電子部品は、近年の機器の小型化や軽量化に伴い、形状の薄肉化と複雑化が進んでいる。特に、薄肉かつ複雑な成形部品は、高剛性が求められており、多種多様な充填材を含有する液晶ポリエステル樹脂組成物が提案されているが、一般的な繊維状充填材は、配向に伴う成形収縮や流動性の悪化による残存圧力によって、成形部品にそりが発生する。そこで、成形収縮やそりの改善のために、平均粒径を規定したガラスフレークを配合してなる液晶ポリエステル樹脂組成物(例えば、特許文献1)、数平均粒子径やアスペクト比を規定した微細ガラスフレークを配合してなる液晶ポリエステル樹脂組成物(例えば、特許文献2)、体積平均粒子径や厚み、大粒径成分の割合を規定したガラスフレークを配合してなる液晶ポリエステル樹脂組成物(例えば、特許文献3)、平均粒子径や厚みを規定したガラスフレークを配合してなる液晶ポリエステル樹脂組成物(例えば、特許文献4)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/191099号
特開2011-74301号公報
特開2018-168320号公報
特開2009-215530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1~4に示された発明では、精密コネクタなどの肉厚みが変化する複雑形状の成形部品を各樹脂の推奨温度条件で射出成形すると、流動性が低下し成形圧が高くなり、キャビティ内全体に樹脂が充填される前に固化してしまい、金型から取り出された際には製品の一部が欠けた状態になってしまう現象、いわゆるショートショットが生じることにより、不良品が生じ生産性が低下する課題があった。一方で、各樹脂の推奨条件以上の高温で射出成形すると、金型の合わせ面の隙間や突き出しピンなどの隙間から樹脂が溢れる現象、いわゆるバリが生じることにより、不良品が生じ生産性が低下する課題もあった。
【0005】
本発明の課題は、肉厚みが変化する複雑形状の成形部品でもショートショットやバリがなく成形可能な、液晶ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定の構造単位を有する液晶ポリエステル樹脂に対して、特定の平均粒子径を有するガラスフレークを含む、液晶ポリエステル樹脂組成物により、上記した課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。すなわち本発明は、以下の構成を有する。
(1)液晶ポリエステル樹脂(A)と、液晶ポリエステル樹脂(A)100重量部に対して、ガラスフレーク(B)1~100重量部を含む液晶ポリエステル樹脂組成物であって、液晶ポリエステル樹脂(A)が下記構造単位(I)~(VI)を含む液晶ポリエステル樹脂であって、下記式(a)~(e)を満たし、ガラスフレーク(B)の液晶ポリエステル樹脂組成物中での平均粒子径が1~200μmである、液晶ポリエステル樹脂組成物。
1≦[I]≦20 ・・・(a)
2≦[II]+[III]≦35 ・・・(c)
25≦[IV]≦75 ・・・(b)
2≦[V]≦35 ・・・(d)
0.01≦[VI]≦10 ・・・(e)
([I]~[VI]は、液晶ポリエステル樹脂(A)の全構造単位100モル%に対する、下記各構造単位(I)~(VI)の含有量(モル%)を示す。)
【0007】
TIFF
2024169267000001.tif
218
151
【0008】
(2)前記[V]および[VI]が、下記式(f)を満足する、(1)に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
0.003≦([VI]/[V])≦0.15・・・(f)
(3)前記ガラスフレーク(B)の粒子径分布曲線より得られるモード径(最頻度粒子径)における頻度が4.5%以上である、(1)または(2)に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
(4)(1)~(3)のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物からなる成形品。
(5)成形品が、コネクタ、コイルボビン、カメラモジュールのレンズ保持部品およびカメラモジュールのアクチュエータ部品からなる群から選択されるいずれかである(4)に記載の成形品。
【発明の効果】
【0009】
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物は、肉厚みが変化する複雑形状の成形部品でもショートショットが少なく、低バリ性である成形部品を得ることができる。特に、小型の電気・電子部品用途などを成形する際に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ガラスフレーク(B)の粒子径分布曲線の一例を示す図である。
肉厚変動充填性評価に用いる成形品の概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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