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公開番号
2024164370
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023079790
出願日
2023-05-15
発明の名称
感光性組成物、硬化物、表示装置、及び硬化物の製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
G03F
7/004 20060101AFI20241120BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】現像後の残渣抑制、現像後のパターン寸法制御、及び優れたハーフトーン特性を有する硬化物を提供する。
【解決手段】(A)バインダー樹脂及び(C)感光剤を含有し、さらに(B)ラジカル重合性化合物及び/又は(F)架橋剤を含有する感光性組成物であって、該(A)バインダー樹脂が(Aa)樹脂:カルボキシ基及び/又はフェノール性水酸基を有する樹脂を含有し、該(Aa)樹脂が樹脂の構造単位中に特定の構造を有し、さらに、塩素元素を含む成分、臭素元素を含む成分、及び硫黄元素を含む成分からなる群より選ばれる一種類以上を含有し、かつ下記(2)の条件を満たす、感光性組成物。(2)該感光性組成物の全固形分に占める塩素元素及び臭素元素の含有量の合計が0.010質量ppm以上、かつ500質量ppm以下、及び/又は、該感光性組成物の全固形分に占める硫黄元素の含有量が0.010質量ppm以上、かつ500質量ppm以下。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)バインダー樹脂及び(C)感光剤を含有し、さらに(B)ラジカル重合性化合物及び/又は(F)架橋剤を含有する感光性組成物であって、
該(A)バインダー樹脂が(Aa)樹脂:カルボキシ基及び/又はフェノール性水酸基を有する樹脂を含有し、該(Aa)樹脂が樹脂の構造単位中に(I)構造:環状構造、又は、少なくとも2つの環状構造とそれらの連結基、該(I)構造とは異なる(II)構造:カルボキシ基及び/又はフェノール性水酸基が結合した環状構造、又は、カルボキシ基及び/又はフェノール性水酸基が結合した少なくとも2つの環状構造とそれらの連結基、及び(III)構造:該(I)構造と該(II)構造とを連結する構造を有し、
さらに、塩素元素を含む成分、臭素元素を含む成分、及び硫黄元素を含む成分からなる群より選ばれる一種類以上を含有し、かつ下記(2)の条件を満たす、感光性組成物。
(2)該感光性組成物の全固形分に占める塩素元素及び臭素元素の含有量の合計が0.010質量ppm以上、かつ500質量ppm以下、及び/又は、該感光性組成物の全固形分に占める硫黄元素の含有量が0.010質量ppm以上、かつ500質量ppm以下
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記(Aa)樹脂の合計100,000質量部に対する塩素元素及び臭素元素の含有量の合計が0.0040質量部以上、かつ200質量部以下、及び/又は、前記(Aa)樹脂の合計100,000質量部に対する硫黄元素の含有量が0.0040質量部以上、かつ200質量部以下である、請求項1に記載の感光性組成物。
【請求項3】
前記(Aa)樹脂が、カルド系樹脂及び/又はエポキシ(メタ)アクリレート樹脂を含有する、請求項1に記載の感光性組成物。
【請求項4】
前記(I)構造、前記(II)構造、及び前記(III)構造からなる群より選ばれる1つ以上の構造がアルコキシシリル基及び/又はヒドロキシシリル基を有する、請求項1に記載の感光性組成物。
【請求項5】
前記アルコキシシリル基が硫黄原子を含む置換基を有する、及び/又は、前記ヒドロキシシリル基が硫黄原子を含む置換基を有する、請求項4に記載の感光性組成物。
【請求項6】
前記(I)構造が脂環式構造を有し、前記(II)構造が、含フッ素置換基を含む芳香族構造、又は、少なくとも2つの芳香族構造とそれらの連結基を有し、該連結基が、含フッ素置換基を含む構造が結合した連結基、炭化水素基、エーテル結合、又は直接結合である、請求項1に記載の感光性組成物。
【請求項7】
前記(I)構造中の脂環式構造が、シクロヘキサン構造、カルボニルオキシアルキレン基で連結された2つのシクロヘキサン構造、又はシロキサン構造を含むアルキレン基で連結された2つのシクロヘキサン構造を含み、
前記(II)構造が、少なくとも2つの芳香族構造とそれらの連結基を有し、該連結基が、トリフルオロメチル基を含む構造が結合した炭化水素基、炭化水素基、エーテル結合、又は直接結合を有する、請求項6に記載の感光性組成物。
【請求項8】
前記(I)構造が、少なくとも2つの芳香族構造とそれらの連結基を有し、該連結基が、トリフルオロメチル基を含む構造が結合した炭化水素基、炭化水素基、エーテル結合、又は直接結合を有し、
前記(II)構造が、少なくとも2つの芳香族構造とそれらの連結基を有し、該連結基が、トリフルオロメチル基を含む構造が結合した炭化水素基、炭化水素基、エーテル結合、又は直接結合を有し、
該(I)構造及び該(II)構造のうち少なくとも1つが、トリフルオロメチル基を含む構造が結合した炭化水素基を有する、請求項1に記載の感光性組成物。
【請求項9】
前記(I)構造が縮合多環脂環式構造を有し、該(I)構造中の縮合多環脂環式構造がアダマンタン構造を含む、請求項1に記載の感光性組成物。
【請求項10】
前記(III)構造が、炭化水素基、カルボニルオキシ基、カルボニルアミド基、又は以下の(X)構造を含む炭化水素基であって、
(X)構造:ヒドロキシ基、エーテル結合、カルボニルオキシ基、窒素原子、カルボニルアミド基、及びラジカル重合性基が結合した酸素原子からなる群より選ばれる一種類以上
前記(I)構造が、(Ia)構造:該(III)構造中の酸素原子若しくは窒素原子が結合し、かつ、フェノール性水酸基が結合した環状構造、又は、該(III)構造中の酸素原子若しくは窒素原子が結合し、かつ、フェノール性水酸基が結合した少なくとも2つの環状構造とそれらの連結基、であって、
該(Ia)構造が、少なくとも3つのフェノール性水酸基を有する化合物残基、少なくとも2つのフェノール性水酸基と少なくとも2つのアミノ基を有するアミン残基、又は少なくとも2つのフェノール性水酸基と少なくとも2つのカルボキシ基を有するカルボン酸残基である、請求項4~9のいずれかに記載の感光性組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性組成物、硬化物、表示装置、及び硬化物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどの薄型ディスプレイにおいて、有機エレクトロルミネッセンス(以下、「有機EL」)ディスプレイ、量子ドットディスプレイ、又はマイクロ発光ダイオード(以下、「LED」)ディスプレイに関する技術が盛んに研究されている。例えば、有機ELディスプレイの画素分割層は、開口部の寸法が画素寸法となり発光特性に影響を及ぼすこととなる。そのため用いられる材料には、フォトマスク設計通りに開口部を形成するため、開口パターンの狭マスクバイアス抑制が求められる。さらにフォトリソグラフィーによるポジ型又はネガ型のパターン形成時の現像残渣抑制も両立する必要がある。
【0003】
また発光材料成膜時の蒸着マスクの支持台となる膜厚の厚い領域(以下、「厚膜部」)と、厚膜部よりも膜厚の小さい薄膜部とを有する画素分割層における段差形状を、ハーフトーンフォトマスクを用いて一括形成するプロセスも適用される。従って、プロセスタイム削減及び歩留まり向上のため優れたハーフトーン特性が必要とされる。さらに、画素分割層や薄層トランジスタ(以下、「TFT」)平坦化層が発光素子に隣接又は近接する位置に形成されるため、それらの層からの脱ガス等は発光素子の寿命低下に繋がる。そのため、有機ELディスプレイの高耐久性実現には、画素分割層等の構成や、用いられる材料の耐熱性等の物性による発光素子の信頼性向上が必要とされる。
【0004】
感光性組成物としては、例えば、ポリイミドなどの第1樹脂と、カルド系樹脂などの第2の樹脂とを含有するネガ型感光性組成物(特許文献1参照)が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/057281号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の組成物は、現像後の残渣抑制、現像後の開口パターン寸法の狭マスクバイアス抑制、ハーフトーン特性、及び発光素子の信頼性を兼ね備えるには課題があった。そのため感光性組成物には、更なる特性向上が望まれていた。本発明は、現像後の残渣抑制、現像後の開口パターンの狭マスクバイアス抑制、及び優れたハーフトーン特性を兼ね備えつつ、発光素子の信頼性に優れる表示装置に具備される硬化物を提供することを目的とする。また本発明の別の目的は、発光素子の信頼性に優れる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の感光性組成物及び電子部品は、以下の[1]~[20]の構成を有する。
【0008】
[1](A)バインダー樹脂及び(C)感光剤を含有し、さらに(B)ラジカル重合性化合物及び/又は(F)架橋剤を含有する感光性組成物であって、
該(A)バインダー樹脂が(Aa)樹脂:カルボキシ基及び/又はフェノール性水酸基を有する樹脂を含有し、該(Aa)樹脂が樹脂の構造単位中に(I)構造:環状構造、又は、少なくとも2つの環状構造とそれらの連結基、該(I)構造とは異なる(II)構造:カルボキシ基及び/又はフェノール性水酸基が結合した環状構造、又は、カルボキシ基及び/又はフェノール性水酸基が結合した少なくとも2つの環状構造とそれらの連結基、及び(III)構造:該(I)構造と該(II)構造とを連結する構造を有し、
さらに、塩素元素を含む成分、臭素元素を含む成分、及び硫黄元素を含む成分からなる群より選ばれる一種類以上を含有し、かつ下記(2)の条件を満たす、感光性組成物。
(2)該感光性組成物の全固形分に占める塩素元素及び臭素元素の含有量の合計が0.010質量ppm以上、かつ500質量ppm以下、及び/又は、該感光性組成物の全固形分に占める硫黄元素の含有量が0.010質量ppm以上、かつ500質量ppm以下
[2]前記(Aa)樹脂の合計100,000質量部に対する塩素元素及び臭素元素の含有量の合計が0.0040質量部以上、かつ200質量部以下、及び/又は、前記(Aa)樹脂の合計100,000質量部に対する硫黄元素の含有量が0.0040質量部以上、かつ200質量部以下である、前記[1]に記載の感光性組成物。
【0009】
[3]前記(Aa)樹脂が、カルド系樹脂及び/又はエポキシ(メタ)アクリレート樹脂を含有する、前記[1]又は[2]に記載の感光性組成物。
【0010】
[4]前記(I)構造、前記(II)構造、及び前記(III)構造からなる群より選ばれる1つ以上の構造がアルコキシシリル基及び/又はヒドロキシシリル基を有する、前記[1]~[3]のいずれかに記載の感光性組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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