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公開番号
2024178247
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2024158919,2023535814
出願日
2024-09-13,2022-04-22
発明の名称
靴底
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
A43B
13/12 20060101AFI20241217BHJP(履物)
要約
【課題】軽量で履き心地がよく安定した歩行を得る靴底を提供する。
【解決手段】本発明は、可撓性材料からなる靴底本体と、底本体を構成する可撓性材料よりも曲げ弾性率が高い材料で構成されたプレートとを少なくとも有する靴底であって、前記プレートは少なくとも2枚前記靴底本体中に含まれると共に、そのうち2枚のプレートが次の条件1~3を全て充足していることを特徴とする靴底とする。条件1:該靴底の底面透視図において、ラスト中心線(PCL)に対し、2枚のプレートのうち、一方のプレートは内甲側に配置され、他方のプレートは外甲側に配置されている。条件2:2枚のプレートの長軸は共に、PCLに対して、0°から30°の範囲にある角度をなしている。条件3:靴底のつま先側の先端を1、踵側の先端を0としたとき、2枚のプレートは共に、その全体が0.2~0.7の範囲の領域に存在している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
可撓性材料からなる靴底本体と、該靴底本体を構成する可撓性材料よりも曲げ弾性率が高い材料で構成されたプレートとを少なくとも有する靴底であって、前記プレートは少なくとも2枚前記靴底本体中に含まれると共に、そのうち2枚のプレートが次の条件1~条件3を全て充足していることを特徴とする靴底。
条件1:該靴底の底面透視図において、ラスト中心線(以下、「PCL」という)に対し、当該2枚のプレートのうち、一方のプレートは内甲側に配置され、他方のプレートは外甲側に配置されていること。
条件2:当該2枚のプレートの長軸は共に、PCLに対して、0°から30°の範囲にある角度をなしていること。
条件3:靴底のつま先側の先端を1、踵側の先端を0としたとき、当該2枚のプレートは共に、その全体が0.2~0.7の範囲の領域に存在していること。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
靴底の形状がロッカー形状である請求項1記載の靴底。
【請求項3】
前記2枚のプレートが共に、プレートの長軸を含む靴底垂直断面の断面視において、靴底の厚みをHとしたとき、0.05×H以上、0.5×H以下の範囲に配置されている請求項1に記載の靴底。
【請求項4】
前記2枚のプレートのうち、少なくとも一方のプレートは、地面に対して膨出した形状を有している請求項1に記載の靴底。
【請求項5】
前記2枚のプレートのうち、少なくとも一方のプレートは、コルゲート形状である請求項1に記載の靴底。
【請求項6】
前記靴底本体を構成する可撓性材料よりも曲げ弾性率が高い材料は、繊維強化プラスチックである請求項1に記載の靴底。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、靴底に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、コロナウィルス感染症の世界的流行により、都市部を中心としたロックダウンや自粛生活の長期化のなかで、健康維持のためにできる気軽な運動に注目が集まっている。なかでも、場所を選ばず一人でも行えるランニングを始める人が増えており、その多くが、健康の維持・増進を目的として走ることを楽しむランナー、いわゆるファンランナーである。彼らがランニングを楽しむ上で欠かすことのできない重要なスポーツ用具がシューズであり、市販のシューズの中から選んで着用する。各メーカーはシリアスランナーやアスリートといった上級者用も含めて、靴底形状やミッドソールのクッション性、プレートなど様々な工夫を凝らしシューズの設計を行っている。
【0003】
特に近年、シューズ業界のトレンドを席巻しているのが厚底ロッカーシューズである。靴底形状を厚くして地面からの衝撃を緩和し、そこに、ゆりかご、あるいはロッキングチェアのような、ロッカー形状で、前に進み易くする靴底が提示されている。しかしながらやわらかい靴底のため、ランニング障害の原因のひとつとされる過度なプロネーション抑制(接地したときの衝撃を分散するために足底を内方向に回転する人体の自然な動き)の効果はなく、また地面との接地面積が小さいため、タウンユース等、運動以外の日常生活使いにおいては足元が不安定であった。
【0004】
こうしたやわらかいソールにカーボンプレートのような弾性素材を入れて、ソールに足長方向(縦方向)のばねとして前へ進む推進力として機能させる技術が開示されている。
【0005】
例えば、特許文献1で示されるように、前足部から踵部にかけて延在するフレキシブルな弾性部材(炭素繊維強化プラスチックなど)をミッドソールに搭載したシューズが開示されている。弾性部材は、装着者の前足部、足の指の付け根の膨らみ部分(MTP関節)の領域で歩行又は走行中の一歩毎にシューズの底と共にたわむように配置されており、そのたわみに応答してエネルギーを蓄えたり放出したりする。弾性部材に炭素繊維強化プラスチックを用いるいわゆるフルカーボンシューズは非常に高い反発性を有しており、足の前足部にうまく体重移動して安定したフォームで走り続けることができる、フォアフッド走法(前足部から着地する走り方を指す)を習得しているような上級者向けに、各リーディングカンパニーにおけるトップシューズの位置づけの標準的なものになっている。しかしながら、多くの初心者ランナーは初めから安定したフォームをもっておらず、またフルカーボンは硬いことから、比較的ゆっくりとしたペースでの走行やウォーキングも間に入るファンランナーにとってはシューズの機能が十分に引き出せない上に、履き心地が硬く感じられ、不向きであった。
【0006】
中足部や踵部といった局所に部分的にプレートを入れたシューズも知られている。特許文献2には、中足部の真ん中に炭素繊維強化プラスチックをばねとして配置したものが開示されている。プルプレートに比較して、小さな面積の細長いプレートを効率的にエネルギーの蓄積と解放を行うため、摺動用の空隙をつくりそのなかにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を配置したものであるが、走行への影響はフルプレートに比べて相対的に小さい。また、特に踵から着地した際の足の過度なプロネーションの抑制について期待できない。
【0007】
特許文献3には、踵部に波型のプレートを配置して、踵着地時のクッション性と安定性を両立することにより過度なプロネーションを抑制し、踵着地時から前足部へのスムーズな荷重(体重)移動を可能にする軽量なシューズが提案されている。特許文献4では、プレートの前端部から土踏まず部の内甲側シャンク部及び外甲側シャンク部を前足部まで伸ばし、足の土踏まず(アーチ)を支えることで、土踏まず部との(過度の)捻れや土踏まず部が落ち込みを防ぐシューズが開示されている。さらに、特許文献5では、踵部から中足部にかけて、対となる炭素繊維強化プラスチック片を設けることで、プロネーション抑制を図る技術も開示されている。このように踵部へのプレート設置は踵着地時の安定化が図れ、ふくらはぎの筋肉やアキレス腱が十分に整っていない初心者や、ランニング障害予防のヒールストライク(踵から着地する走り方)走法を推奨される初心者には取り入れやすい面があるが、硬質のプレートゆえに着地時に足裏に突き上げ感を感じる人もおり、履き心地という点では改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
米国特許第5052130号明細書
米国特許出願公開第2019-0150563号
特許第4399431号明細書
特許第3403952号明細書
米国特許出願公開第2016-0316852号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、ランニングやジョギングにおいては着地時に足裏に突き上げを感じにくく、プロネーションを抑制して速やかな体重移動を可能としつつ、ゴルフやテニス、バスケットボール、サッカーおよびスケートボーディングなど体重移動が求められるスポーツにも幅広く使用でき、タウンユースやウォーキングにおいても、軽量で履き心地がよく安定した歩行を得る靴底を提供することは、有用である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、我々は、可撓性材料からなる靴底本体と、該靴底本体を構成する可撓性材料よりも曲げ弾性率が高い材料で構成されたプレートとを少なくとも有する靴底であって、前記プレートは少なくとも2枚前記靴底本体中に含まれると共に、そのうち2枚のプレートが次の条件1~条件3を全て充足していることを特徴とする靴底、を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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