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公開番号2024128721
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037883
出願日2023-03-10
発明の名称紙葉類投入者の顔面を撮影するカメラ装置を備える紙葉類取扱装置
出願人日本金銭機械株式会社
代理人個人,個人
主分類G07D 7/00 20160101AFI20240913BHJP(チェック装置)
要約【課題】鑑別装置への紙葉類の投入者毎の投入実績に対応して、紙葉類取扱装置により、投入者毎に異なる特別待遇を提供する。
【解決手段】
紙葉類取扱装置は、紙葉センサ(16)が出力する紙葉類画像情報とカメラ装置(4)が出力する顔面画像情報とを同一の管理符号で記憶する鑑別記憶装置(18)と、鑑別記憶装置(18)に記憶される顔面画像情報とカメラ装置(4)が出力する顔面画像情報とを比較して、顔面の両画像情報が一致するとき、紙葉類画像情報と共に、投入者の顔面画像情報とその紙葉類投入履歴を検索し表示する検索比較装置(20)とを備える。検索比較装置(20)は、各投入者の紙葉類投入履歴に対応する多様な異なる特別待遇を投入者毎に提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鑑別装置の入口に投入される紙葉類を搬送通路に沿って搬送する搬送装置を有する鑑別装置と、
鑑別装置の搬送通路に沿って移動する紙葉類の画像を撮影して、撮影した紙葉類画像情報を出力する紙葉センサと、
紙葉センサから受信する紙葉類画像情報を、正規の紙葉類画像情報と比較して、紙葉類の真贋を判断する鑑別制御装置と、
紙葉類の投入者の顔面を撮影して、顔面画像情報を出力するカメラ装置と、
紙葉センサが出力する紙葉類画像情報と、カメラ装置が出力する顔面画像情報とを同一の管理符号で記憶する鑑別記憶装置と、
鑑別記憶装置に記憶される顔面画像情報とカメラ装置が出力する顔面画像情報とを比較して、顔面の両画像情報が一致するとき、紙葉類画像情報と共に、投入者の顔面画像情報とその紙葉類投入履歴を検索し表示する検索比較装置とを備えることを特徴とする紙葉類取扱装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
検索比較装置は、紙葉類の真贋を判断する鑑別制御装置の真贋判断の結果に関わらず、投入者の顔面画像情報を介して、鑑別記憶装置に記憶される顔面画像情報を検索し表示する請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項3】
鑑別記憶装置は、各投入者が鑑別装置の入口に投入して、鑑別制御装置が真正と判断した紙葉類の合計金額を算出して記憶し、
検索比較装置は、紙葉類の合計額が一定金額を超える投入者の顔面画像情報を検索して、その時点で又は事後の投入時に賞品をその投入者に提供して、各投入者の紙葉類投入履歴に対応する特別待遇を投入者に提供する請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項4】
鑑別記憶装置に記憶される顔面画像情報とカメラ装置が出力する顔面画像情報とを比較して、顔面の両画像情報が一致しないとき、検索比較装置は、不一致の投入者の顔面画像情報と、紙葉センサから受信する紙葉類画像情報とを同一の管理符号を付して、鑑別記憶装置に記憶する請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項5】
鑑別記憶装置は、紙葉センサが出力する紙葉類画像情報と、カメラ装置が出力する顔面画像情報と、紙葉類画像情報及び顔面画像情報に付与される同一の管理符号とを記憶する情報の集合体を有し、情報の集合体は、紙葉類の種類若しくは金種、投入者の顔面画像類型又は顔面輪郭特徴を基準として体系化される投入者データベースを構成し、電子計算機を備える検索比較装置を用いて投入者データベースを検索する請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項6】
鑑別記憶装置は、各投入者が鑑別装置の入口に投入して、鑑別制御装置が真正と判断した紙葉類の合計金額と、紙葉類の金種を記憶し、
検索比較装置は、紙葉類の金種の合計額が一定金額を超える投入者の顔面画像情報を検索して、各投入者の紙葉類投入履歴に対応する賞品又は特別待遇をその投入者に提供する請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項7】
紙葉類の真贋を判断する鑑別制御装置は、紙葉センサから受信する紙葉類画像情報を、正規の紙葉類画像情報と比較して、紙葉類を真正と判断しないとき、鑑別記憶装置は、その不真正紙葉類画像情報とその投入者の顔面画像と、カメラ装置が出力する顔面画像情報とを同一の管理符号で記憶し、
同一の投入者が、再度紙葉類を鑑別装置の入口に投入して、鑑別制御装置がその紙葉類を不真正と判断したとき、鑑別制御装置は、検索比較装置に不許可信号を送信し、
不許可信号を受信する検索比較装置は、紙葉類画像情報と共に、投入者の顔面画像情報とその紙葉類投入履歴を検索し表示して、不真正紙葉類投入者の紙葉類投入履歴に対応して、作動を停止する請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項8】
鑑別記憶装置は、自己抑制困難者若しくは反社会的対象者に該当する投入者の顔面画像情報とその投入者が投入した紙葉類画像情報を記憶し、
検索比較装置は、投入者の顔面画像情報が自己抑制困難者若しくは反社会的対象者に該当する投入者の顔面画像情報に一致するとき、投入者の紙葉類画像情報と顔面画像情報とを表示する請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項9】
鑑別記憶装置は、紙葉類の投入者の顔面をカメラ装置が撮影したデジタル画像に表示される顔の輪郭と各造作の位置を決定する顔検出器と、顔面のデジタル画像に表示される顔の輪郭の寸法と、各造作の位置間の距離と、輪郭の寸法と各造作の位置間の距離との比率を算出する演算装置とを備え、
鑑別記憶装置は、演算装置が算出する顔の輪郭の寸法と、各造作の位置間の距離と、輪郭の寸法と各造作の位置間の距離との比率を記憶する請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項10】
検索比較装置は、鑑別記憶装置に記憶される顔の輪郭の寸法と、各造作の位置間の距離と、輪郭の寸法と各造作の位置間の距離との比率の比較項目について、カメラ装置が出力する顔面画像情報と比較して、何れかの2以上の比較項目で一致するとき、鑑別記憶装置が記憶する投入者と鑑別装置への投入者とを同一人と判断する請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鑑別装置への紙葉類投入者の顔画を撮影するカメラ装置を設けた紙葉類取扱装置に関連する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
多くの国々で現在問題視されている賭博(ギャンブル)依存症への解決策と対応の強化は、世界中で益々重要となってきた。先進国の賭博依存症患者数の最も多い日本では、遊技施設での賭博依存症対策が必須となっている。ドイツとカナダでは、政府が賭博依存症対策に積極的に取り組んでいる。韓国を含む他の国では、カジノ施設への入場時に、人員のID確認と登録者の照合とを行うと共に、賭博依存症患者本人又は近親者の事前申告と、賭博依存症患者の写真付きIDのカジノ施設での事前登録とを必要とする。これにより、カジノ施設は、賭博依存症患者の入場を拒否して、依存症対応(Responsible Gaming)を行う。カジノ施設の入場門に取り付けられるカメラにより入場者の顔画像を識別し、非依存症患者を認証して、賭博依存症患者の入場が阻止される。尤も、大型の有人装置で運営するドイツ政府の賭博依存症対策では、カジノ施設は、巨額設備負担を必要として、賭博依存症対策が進展しない原因となった。そこで、賭博依存症対策を安価に実施する紙葉類取扱装置が望まれていた。
【0003】
例えば、下記特許文献1は、指紋、網膜、顔、音声認証等の生体情報を検出して認証する装置をベゼルに取り付けて、例えば、会社の従業員の指紋を認証して、会社の自動販売機で食品を購入するベゼルを示す。ベゼルの上部に取り付けられるカメラにより、紙幣画像と投入者の顔面画像を撮影して、自動販売機の不正使用に対する安全性を確保することができる。ベゼルに設けられるカメラは、投入者の顔面に閃光を当てて、投入者の正確な顔面画像を撮影して、投入者の顔面画像情報を個人認識表示として使用することができる。下記特許文献2は、紙幣を投入する計数貸出ユニットのカメラ(図2の符号23aの中)により遊技者の顔を撮影して、遊技者の会員カードの遊技データと関連付けて管理サーバのデータベースに登録し、遊技データがギャンブル依存症の判断条件(投入金額が高額又は遊技時間が長時間等)を満たすとき、遊技を制限して支援者端末に通知する遊技場用管理システムを示す。下記特許文献3は、支援者端末により遊技者の遊技を制限する特許文献2と同様の遊技場用システムを示す。下記特許文献4は、紙幣を投入する貨幣処理装置を内蔵する精算・販売機のカメラ(図1)により撮影した利用者の顔写真を記録し、偽造紙幣を使用した犯人を特定する遊技店の価値記録媒体精算機を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2020/0168022A1号公報
特許第6924100号公報
特許第7075801号公報
特開2008-307163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されるベゼルは、紙幣鑑別機への紙幣の投入時に、ベゼル外面に取り付けられる複数のカメラで投入者の顔面を撮影して、投入者の顔面画像情報を保存するが、特許文献1の鑑別装置は、紙幣鑑別機に紙幣を過去に投入した各投入者の投入実績を確認して、投入実績に対応する特別待遇を投入者毎に提供できない。特許文献2~4の遊技場用システム又は価値記録媒体精算機も同様である。特別待遇とは、例えば、投入者の投入実績に対応して、投入者毎に付与される異なる対応措置を意味する。本発明の紙葉類取扱装置は、鑑別装置への紙葉類の投入実績とその投入者を投入者毎に記録し、投入者の投入実績に対応して、異なる対処法、即ち、特別待遇を投入者毎に提供する。紙葉類の多数の投入者による鑑別装置の反復使用状態に紙葉類取扱装置の利用価値があるので、本発明では、紙葉類取扱装置の反復する利用者を特定して、各投入者の紙葉類投入履歴に対応する多様な異なる特別待遇又はサービスを投入者毎に提供して、紙葉類取扱装置の利用を促進することを目標とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の紙葉類取扱装置は、鑑別装置(1)の入口(12)に投入される紙葉類を搬送通路(15)に沿って搬送する搬送装置(17)を有する鑑別装置(1)と、鑑別装置(1)の搬送通路(15)に沿って移動する紙葉類の画像を撮影して、撮影した紙葉類画像情報を出力する紙葉センサ(16)と、紙葉センサ(16)から受信する紙葉類画像情報を、正規の紙葉類画像情報と比較して、紙葉類の真贋を判断する鑑別制御装置(14)と、紙葉類の投入者の顔面を撮影して、顔面画像情報を出力するカメラ装置(4)と、紙葉センサ(16)が出力する紙葉類画像情報とカメラ装置(4)が出力する顔面画像情報とを同一の管理符号で記憶する鑑別記憶装置(18)と、鑑別記憶装置(18)に記憶される顔面画像情報とカメラ装置(4)が出力する顔面画像情報とを比較して、顔面の両画像情報が一致するとき、紙葉類画像情報と共に、投入者の顔面画像情報とその紙葉類投入履歴を検索し表示する検索比較装置(20)とを備える。
【0007】
本発明の紙葉類取扱装置では、鑑別制御装置(14)は、紙葉センサ(16)が出力する紙葉類画像情報と、カメラ装置(4)が出力する顔面画像情報とを同一の管理符号で検索記憶装置(18)に自動的に記憶する。検索比較装置(20)は、鑑別記憶装置(18)に記憶される顔面画像情報とカメラ装置(4)が出力する顔面画像情報とを比較して、顔面の両画像情報が一致するとき、投入者毎の紙葉類投入履歴に対応する多様な特別待遇を投入者毎に提供して、紙葉類取扱装置(200)の娯楽性と利便性とを増進する。他面、鑑別記憶装置(18)に記憶される顔面画像情報に行方不明者、被疑者又は容疑者等の捜索対象者の顔面画像情報を、顔面の特徴から検索記憶装置(18)により検索し、両顔面画像情報が比較項目で一致すれば、情報を表示して、捜索者又は警察への協力に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の紙葉類取扱装置の鑑別装置に紙幣を挿入する断面図
鑑別装置に取り付けられるベゼルの拡大断面図
カメラ装置を取り付けるベゼルの分解断面図
カメラ装置を取り付けたベゼルの装入枠の断面図
カメラ装置の装着前のベゼルの装入枠の斜視図
カメラ装置の装着後のベゼルの装入枠の斜視図
蓋の装着前のベゼルの斜視図
ベゼルのカメラ装置と鑑別装置との有線電気接続線を示す斜視図
ベゼル内のカメラ装置と鑑別装置の電気構成図
図9に示す電気構成の動作フローチャート
図10に続く動作フローチャート
検索比較装置に表示される紙葉類画像情報、顔面画像情報及び紙幣投入履歴を示す表示画面の表示例
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に使用する各用語は、次の意味を有する。用語「紙葉類」は、紙幣、クーポン券、電子マネー及び電子クーポン券を含む何れかの有価媒体をいう。「不真正紙葉」又は「不真正紙幣」は、偽造又は劣化した紙幣及びクーポン券を含む受入拒否対象の投入物をいう。「提供する商品」は、投入者が鑑別装置に投入する紙葉類の総額が所定の金額に達したときに、投入者に追加して提供する賞金又はクーポン券等の物品をいう。「紙葉類投入履歴」は、鑑別記憶装置に記憶される投入者毎の紙葉類の全投入経緯記録である。「特別待遇」は、紙葉類投入履歴に基づく投入者毎の商品又は役務の付加的提供をいう。「提供する役務」は、下記の何れかを意味する:
1.投入者が鑑別装置に投入する紙葉類の総額が所定の金額に達したときに、投入者に追加して提供するゲーム若しくは特別な待遇の提供、
2.不真正紙葉を反復して投入する投入者に対し、鑑別装置への紙葉類の投入を阻止する鑑別装置の機能、
3.紙葉類投入履歴又は鑑別記憶装置に記憶される情報から、ギャンブル依存症又はその予備軍と認定されるべき不適切投入者及び反社会的勢力と認定されるべき投入者に対する鑑別装置への紙葉類の投入を阻止する鑑別装置の機能。
【0010】
前記有価媒体を対象とする「紙葉類」を紙幣として本発明の実施の形態を、図1~図10について詳細に以下説明するが、紙幣以外の有価媒体も同様に本発明を適用できることは明らかである。
(【0011】以降は省略されています)

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