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公開番号
2024127811
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2024029574
出願日
2024-02-29
発明の名称
バイオマス含有樹脂組成物及びバイオマス含有樹脂組成物の製造方法
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20240912BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低臭気で、樹脂組成物の製造時や成形加工時に高温加熱した場合も臭気の発生が少なく、成形性に優れ、かつ成形品に優れた機械的強度を与えるバイオマス含有樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】ゼオライト(A)、熱可塑性樹脂(C)及びバイオマス材料(D)を含有するバイオマス含有樹脂組成物であり、前記(A)と前記(D)との合計重量に基づく前記(A)の重量割合[(A)/{(A)+(D)}]が0.1~20重量%であるバイオマス含有樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゼオライト(A)、熱可塑性樹脂(C)及びバイオマス材料(D)を含有するバイオマス含有樹脂組成物であり、
前記(A)と前記(D)との合計重量に基づく前記(A)の重量割合[(A)/{(A)+(D)}]が0.1~20重量%であるバイオマス含有樹脂組成物。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
更にグアニジノ基含有化合物(F)を含有する請求項1に記載のバイオマス含有樹脂組成物。
【請求項3】
前記ゼオライト(A)のシリカ/アルミナ比(SiO
2
/Al
2
O
3
モル比)が2以上 20未満の範囲である請求項1に記載のバイオマス含有樹脂組成物。
【請求項4】
前記ゼオライト(A)の細孔径が5~20Åである請求項1に記載のバイオマス含有樹脂組成物。
【請求項5】
前記バイオマス材料(D)が、デンプン系材料(D1)、セルロース系材料(D2)、動物性繊維(D3)、卵殻及び貝殻からなる群より選ばれる1種以上である請求項1に記載のバイオマス含有樹脂組成物。
【請求項6】
さらに酸変性ポリオレフィン(B)を含み、酸変性ポリオレフィン(B)の含有量が前記(A)と前記(B)との合計重量に基づいて5~99重量%である請求項1に記載のバイオマス含有樹脂組成物。
【請求項7】
さらに酸化防止剤を含み、熱可塑性樹脂(C)100重量部に対する酸化防止剤の合計含有重量部数が0.01~2重量部である請求項1に記載のバイオマス含有樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のバイオマス含有樹脂組成物を成形してなる成形品。
【請求項9】
ゼオライト(A)、熱可塑性樹脂(C)及びバイオマス材料(D)を含有するバイオマス含有樹脂組成物の製造方法であり、
前記(A)と前記(D)との合計重量に基づく前記(A)の重量割合[(A)/{(A)+(D)}]が0.1~20重量%であり、
前記(A)、前記(C)及び前記(D)を、((C)の融点(T
m
)より5~100℃高い温度に加熱して混合する工程を有する樹脂組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はバイオマス含有樹脂組成物及びバイオマス含有樹脂組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、カーボンニュートラルの観点等からバイオマス資源の活用が注目されており、種々の用途での活用が検討されている。従来プラスチック製品が使用されてきた用途においても、熱可塑性樹脂にバイオマス(木質材料、デンプン系材料及び卵殻等)を配合して成形加工したさまざまな製品の開発が進んでいる。しかしながら、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を成形加工する際の加工温度は、例えば170~230℃と高温であり、加工時にバイオマスから特有の臭気が発生し、作業環境を著しく悪化させたり、成形品に臭気が残るなどの問題がある。
バイオマス含有樹脂の臭気低減方法として、例えば特許文献1には、ポリプロピレン樹脂と木粉を混合した複合樹脂材料に対して尿素系化合物(ヒドラジド化合物)、又はその金属結合体からなるアルデヒド用消臭剤を添加し、混合、攪拌した後、押出成形機によりシート状に押し出したことを特徴とするプレス成型用材料が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載の材料が含有するアルデヒド用消臭剤はヒドラジド化合物であり、添加量が多い場合や、バイオマス含有樹脂の成形条件によっては高温加熱により熱分解されて、それ自身から悪臭を発生させることがあるという問題や、バイオマス材料の種類や配合比及び臭気物質の種類によっては、臭気低減効果が不足するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-314705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、低臭気で、樹脂組成物の製造時や成形加工時に高温加熱した場合も臭気の発生が少ない成形品を得ることができるバイオマス含有樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、ゼオライト(A)、熱可塑性樹脂(C)及びバイオマス材料(D)を含有するバイオマス含有樹脂組成物であり、
前記(A)と前記(D)との合計重量に基づく前記(A)の重量割合[(A)/{(A)+(D)}]が0.1~20重量%であるバイオマス含有樹脂組成物;前記(A)、前記(C)及び前記(D)を、(C)の融点(T
m
)より5~100℃高い温度に加熱して混合する工程を有する樹脂組成物の製造方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明のバイオマス含有樹脂組成物は、以下の効果を奏する。
・ 低臭気であり、該樹脂組成物の製造時や成形加工時に高温加熱(例えば140~230℃)した場合も臭気の発生が少ない。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<バイオマス含有樹脂組成物>
本発明のバイオマス含有樹脂組成物は、ゼオライト(A)、熱可塑性樹脂(C)及びバイオマス材料(D)を必須成分として含有する。
【0008】
本発明におけるゼオライト(A)は、三次元骨格構造を有する結晶性のアルミノケイ酸塩である。天然物であっても合成物であってもよい。公知のさまざまな結晶構造のもの、例えばA型、X型、LSX型、L型、Y型、フェリエライト、モルデナイト、ベータ型及びZSM-5(MFI型ともよばれる)のいずれも使用できる。
【0009】
本発明において、ゼオライト(A)のシリカ/アルミナ比(SiO
2
/Al
2
O
3
モル比)は、樹脂中での分散性及び臭気低減の観点から、2以上30以下の範囲であることが好ましく、2以上20未満の範囲であることが更に好ましく、2以上10未満の範囲であることが特に好ましい。
なお、ゼオライトは、一般的にシリカ/アルミナ比(SiO
2
/Al
2
O
3
モル比)が高いほど、疎水性が高く、シリカ/アルミナ比が低いほど親水性が高い傾向がある。
また、本発明で用いるゼオライト(A)の化学式は、特に限定されないが、下記一般式(I)で表されることが好ましい。
M
2
/xO・Al
2
O
3
・mSiO
2
・nH
2
O・・・(I)
[式(I)中、Mはイオン交換可能な周期律表の第1族又は第2族の元素の陽イオンを示し、xは前記Mの原子価を示し、mは上記シリカ/アルミナ比(SiO
2
/Al
2
O
3
モル比)であり、nは結晶水の数で0~7の数を示す。]なお、前記Mは1種単独でも2種以上の混合物であってもよい。
【0010】
ゼオライトは、構造中に規則的な細孔を有する。本発明におけるゼオライト(A)の細孔径は臭気低減の観点から5~20Åであることが好ましく、5~10Åであることが更に好ましい。なお、(A)の細孔径は、全自動ガス吸着量測定装置を用いた定容法によるガス吸着量の測定(アルゴンガス)により求めた値である。
(【0011】以降は省略されています)
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