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公開番号
2024127751
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2024006121
出願日
2024-01-18
発明の名称
車両用認証システム、車両用認証方法、及び車両用認証プログラム
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人サトー
主分類
G06F
21/31 20130101AFI20240912BHJP(計算;計数)
要約
【課題】オフライン環境下においても代替認証できるようにした車両用認証システム、車両用認証方法、及び車両用認証プログラムを提供する。
【解決手段】 DCUは、ネット通信部を通じて課金制機能の実施可否について認証する。DCUは、車外管理サーバとの接続が途切れた結果(S12でYES)、認証部によりネット通信部を介して課金制機能の実施可否の判断に失敗した場合に代替認証する(S13、S14)。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の乗員が実施可能な課金制機能に関する情報を保存しているサーバ(8)との間でネットワークを介して通信するネット通信部(4a)と、
前記ネット通信部を通じて前記課金制機能の実施可否について認証する認証部(4b)と、
前記ネット通信部を通じて前記サーバに接続できない場合に前記認証部の認証を代替する代替認証部(4c)と、を備え、
前記代替認証部は、前記サーバとの接続が途切れた結果、前記認証部が前記ネット通信部を介して前記課金制機能の実施可否の判断に失敗した場合に代替認証する車両用認証システム。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記代替認証部は、
実施可否を判断する対象となる前記課金制機能が、前記車両の走行に必要な機能、前記乗員の安全のために必要な機能、又は、前記車両の内部環境を快適にするための機能、のうち少なくとも1つに当てはまる場合に前記課金制機能を実施可能と判断して代替認証する請求項1に記載の車両用認証システム。
【請求項3】
前記車両の外部の環境情報を取得する外部環境取得部(6)を備え、
前記代替認証部は、前記車両の内部環境を快適にするための快適機能の実施可否を判断する場合には、前記課金制機能の実施可否の判断条件に前記車両の外部の環境情報を加えて代替認証する請求項1又は2に記載の車両用認証システム。
【請求項4】
前記車両が走行中であり、前記課金制機能の実施中に前記認証部による前記課金制機能の実施可否の判断に失敗した場合、
前記代替認証部は、前記課金制機能を実施可能と判定する請求項1又は2に記載の車両用認証システム。
【請求項5】
前記乗員へ報知を行う報知制御部(3d)をさらに備え、
前記代替認証部は、前記課金制機能の実施可否を判断すると、前記報知制御部は、前記代替認証部による前記課金制機能の実施可否の判断結果を前記乗員へ報知制御する請求項1又は2に記載の車両用認証システム。
【請求項6】
前記代替認証部は、前記代替認証により前記課金制機能の実施可否を判断するものであり、
前記代替認証部による前記課金制機能の実施可否の判断結果は、前記認証部による認証が可能となるまで、又は、前記認証部による認証が不可能なまま当該車両が停止して当該車両の電源が切断されるまで有効とする請求項1又は2に記載の車両用認証システム。
【請求項7】
前記乗員へ報知を行う報知制御部(3d)をさらに備え、
前記認証部による認証が失敗したまま前記電源が切断され、且つ、次回、前記電源がオンされた時にも認証に失敗した場合には、
前記報知制御部は、前記認証部による認証に失敗した機能について使用不可能であることを前記乗員に報知する請求項6記載の車両用認証システム。
【請求項8】
前記車両は前記課金制機能の認証履歴情報を保存する認証履歴情報保存部を備え、
前記代替認証部は、前記課金制機能の認証履歴情報を実施可否の判断に使用する請求項1又は2に記載の車両用認証システム。
【請求項9】
ネット通信部(4a)が車両の乗員が実施可能な課金制機能に関する情報を保存しているサーバ(8)との間でネットワークを介して通信する過程と、
認証部(4b)が前記ネット通信部を通じて前記課金制機能の実施可否について認証する過程と、
代替認証部(4c)が、前記ネット通信部を通じて前記サーバに接続できない場合に前記認証部の認証を代替する過程と、を備え、
前記代替認証部は、前記サーバとの接続が途切れた結果、前記認証部が前記ネット通信部を介して前記課金制機能の実施可否の判断に失敗した場合に代替認証する車両用認証方法。
【請求項10】
車両用認証システムに、
ネット通信部(4a)により車両の乗員が実施可能な課金制機能に関する情報を保存しているサーバ(8)との間でネットワークを介して通信する手順と、
認証部(4b)により前記ネット通信部を通じて前記課金制機能の実施可否について認証する手順と、
代替認証部(4c)により前記ネット通信部を通じて前記サーバに接続できない場合に前記認証部の認証を代替する手順と、を備え、
前記サーバとの接続が途切れた結果、前記認証部が前記ネット通信部を介して前記課金制機能の実施可否の判断に失敗した場合に前記代替認証部により代替認証する手順、を実行させる車両用認証プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用認証システム、車両用認証方法、及び車両用認証プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、車両内には様々な車両用機器(例えば車両用オーディオ機器)などが搭載されており、この車両用機器に適用されるサブスクリプションサービスが提供されることがある。このようなサブスクリプションサービスは課金制機能に基づくサービスであるため予め定められた契約に基づいて提供される。このとき契約が結ばれているか否かを判定するため認証を行う必要がある。特許文献1には移動体に関する機能の認証機能が提案されている。
【0003】
特許文献1記載の機能は、ネットワークに接続されていることが前提の認証方法である。移動体が走行する場合、トンネル、山奥など電波の届きにくい場所を走行することもあるため、移動体の搭載機器が通信を実行してもネットワーク接続障害を生じオフラインとなる可能性がある。オフライン環境下にて認証できないと、乗員に不安を与えたり、走行に支障をきたしたりする可能性がある。このため、オフライン環境下における代替認証方法について考慮する余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2018-536352号公報(特許6602475号公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の目的は、オフライン環境下において代替認証できるようにした車両用認証システム、車両用認証方法、及び車両用認証プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の車両用認証システムは、ネット通信部と、認証部と、代替認証部と、を備える。ネット通信部は、車両の乗員が実施可能な課金制機能に関する情報を保存しているサーバとの間でネットワークを介して通信する。認証部は、ネット通信部を通じて課金制機能の実施可否について認証する。
【0007】
代替認証部は、ネット通信部を通じてサーバに接続できない場合に認証部の認証を代替する。代替認証部は、サーバとの間で接続が途切れた結果、認証部がネット通信部を介して課金制機能の実施可否の判断に失敗した場合に認証部の認証を代替するため、オフライン環境下においても代替認証できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態における車両用認証システムのブロック構成図
処理内容を概略的に説明するフローチャートその1
処理内容を概略的に説明するフローチャートその2
処理内容を概略的に説明するフローチャートその3
処理内容を概略的に説明するフローチャートその4
処理内容を概略的に説明するフローチャートその5
処理内容を概略的に説明するフローチャートその6
処理内容を概略的に説明するフローチャートその7
処理内容を概略的に説明するフローチャートその8
処理内容を概略的に説明するフローチャートその9
第2実施形態における車両用認証システムのブロック構成図
処理内容を概略的に説明するフローチャートその1
処理内容を概略的に説明するフローチャートその2
処理内容を概略的に説明するフローチャートその3
処理内容を概略的に説明するフローチャートその4
第3実施形態における処理内容を概略的に説明するフローチャートその1
処理内容を概略的に説明するフローチャートその2
表示画面例の説明図その1
処理内容を概略的に説明するフローチャートその3
表示画面例の説明図その2
表示画面例の説明図その3
処理内容を概略的に説明するフローチャートその4
処理内容を概略的に説明するフローチャートその5
処理内容を概略的に説明するフローチャートその6
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、車両用認証システム及び車両用制御システムの幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施形態において、同一又は類似の動作を行う構成については、同一又は類似の符号を付して必要に応じて説明を省略する。
【0010】
(第1実施形態)
第1実施形態について図1Aから図7Bを参照しながら説明する。図1Aに示す車両用システム1は、車両2の内部に設置されたHCU3、DCU4、及び、他のECU(図示せず)をネットワーク接続して備えると共に、車両2の外部に車外管理サーバ8をサーバ相当として備える。またユーザはスマートフォン、タブレット、又は、ノートパソコンなどの携帯端末9を車両2内又はその周辺で所持することがあり、この携帯端末9も車両用システム1を構成する。車両用システム1は、車両用認証システム及び車両用制御システムとして用いられる。
(【0011】以降は省略されています)
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