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公開番号2024127362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036480
出願日2023-03-09
発明の名称正着性評価方法
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類G08G 1/00 20060101AFI20240912BHJP(信号)
要約【課題】操作性の観点から正着性の良否を適切に評価することができる技術を提供する。
【解決手段】 正着性評価方法は、車道2と歩道4との境界に設けられる縁石1であって幅寄せする車両SのタイヤTが接触する接触壁面部8を有する縁石1の正着性を評価する方法である。この方法は、前側のタイヤT1が接触壁面部8に接触するように車両Sを縁石1に向けて所定の幅寄せモードで走行させる走行工程と、走行工程における、タイヤT1から車両Sのハンドルへ伝わる反力を示す計測値を経時的に取得し、複数の計測値を含む計測データを取得する計測工程と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車道と歩道との境界に設けられる縁石であって幅寄せする車両のタイヤが接触する接触壁面部を有する前記縁石の正着性評価方法であって、
前側の前記タイヤが前記接触壁面部に接触するように前記車両を前記縁石に向けて所定の幅寄せモードで走行させる走行工程と、
前記走行工程における、前記タイヤから前記車両のハンドルへ伝わる反力を示す計測値を経時的に取得し、複数の前記計測値を含む計測データを取得する計測工程と、を含む
正着性評価方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記走行工程において、前記所定の幅寄せモードは、前記縁石に対する進入角度が8度、走行速度が5km/時、操舵角が0度であり、前記タイヤが前記縁石に接触する前に前記車両のドライバが、前記ハンドルから手を放すことを含む
請求項1に記載の正着性評価方法。
【請求項3】
前記タイヤが前記縁石に接触した接触タイミングを取得し、前記計測データに含まれる複数の前記計測値のうち前記接触タイミングに対応する計測値を特定する工程をさらに含む
請求項1に記載の正着性評価方法。
【請求項4】
前記計測データに基づいて前記縁石の正着性を評価するための第1評価値を取得する工程と、
前記第1評価値と、前記タイヤとは異なる他のタイヤによる前記計測データに基づく第2評価値と、を比較する工程と、をさらに含む
請求項1に記載の正着性評価方法。
【請求項5】
前記計測データに含まれる複数の前記計測値のうちの最大値である最大計測値を取得する最大計測値取得工程と、をさらに含む
請求項1に記載の正着性評価方法。
【請求項6】
前記走行工程、前記計測工程、および前記最大計測値取得工程を複数回繰り返す第1繰り返し工程と、
前記第1繰り返し工程によって得られる複数の前記最大計測値のうちの少なくとも一部の最大計測値の平均値である第1平均値を求める第1演算工程と、をさらに含む
請求項5に記載の正着性評価方法。
【請求項7】
前記第1繰り返し工程における繰り返し回数は5回以上であり、
複数の前記最大計測値のうちの最大の第1最大値と、最小の第1最小値と、を取得する第1最大小値取得工程をさらに含み、
前記少なくとも一部の最大計測値は、複数の前記最大計測値のうち、前記第1最大値と、前記最小値と、を除いた残りの最大計測値である
請求項6に記載の正着性評価方法。
【請求項8】
下記の変動係数を求める工程と、
前記変動係数が所定の閾値以上である場合、前記走行工程、前記計測工程、および前記最大値取得工程をさらに2回繰り返す第2繰り返し工程と、
前記第2繰り返し工程で得られる2つの最大計測値および前記残りの最大計測値のうちの最大の第2最大値と、最小の第2最小値と、を取得する第2最大小値取得工程と、
前記第2繰り返し工程で得られる2つの最大計測値および前記残りの最大計測値のうち、前記第2最大値と、前記第2最小値と、を除いた最大計測値を新たな残りの最大計測値とし、前記第1平均値を求める第2演算工程と、
前記第2演算工程を終えると、前記変動係数を求める工程へ戻る工程と、をさらに含む
請求項7に記載の正着性評価方法。
変動係数=(前記残りの最大計測値の標準偏差/前記第1平均値)×100
【請求項9】
前記計測値は、前記ハンドルの操舵角および前記ハンドルの操舵トルクの少なくとも一方を含む
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の正着性評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、正着性評価方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、バス等の車両の正着性を高めるための縁石が車道と歩道との境界に設けられることがある。
このような縁石は、車道に連なる上面部と、上面部と歩道とを繋ぐ壁面と、を有する。上面部は、上面部を車両が走行すると当該車両が自然に壁面に近づくような形状を有しており、縁石に対する車両の幅寄せを容易に行うことができ、正着性が高められている。
【0003】
下記特許文献1には、上述のような縁石と車両との間の距離を測定するための装置が開示されている。
この装置によって測定された縁石と車両との間の距離は、正着性を評価するための数値として用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-45575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、操作性の観点から正着性の良否を適切に評価することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、車道と歩道との境界に設けられる縁石であって幅寄せする車両のタイヤが接触する接触壁面部を有する前記縁石の正着性評価方法である。この方法は、前側の前記タイヤが前記接触壁面部に接触するように前記車両を前記縁石に向けて所定の幅寄せモードで走行させる走行工程と、前記走行工程における、前記タイヤから前記車両のハンドルへ伝わる反力を示す計測値を経時的に取得し、複数の前記計測値を含む計測データを取得する計測工程と、を含む。
【0007】
上記構成によれば、タイヤから車両のハンドルへ伝わる反力を示す計測値を含む計測データを取得することができる。
車両のハンドルへ伝わる反力は、前側のタイヤが縁石に接触したときにタイヤが転舵することで生じる。よって、計測データは、タイヤが縁石に接触したときにハンドルへ伝わる反力の他、タイヤに加わる衝撃に関する情報も含んでいる。
タイヤが縁石に接触したときにハンドルへ伝わる反力やタイヤに加わる衝撃は、車両を正着させる際のドライバに対する操作性に影響を与える要因であって、操作性の観点からの正着性の良否に影響を与える要因と言える。
よって、この計測データに用いることで、車両を縁石に幅寄せし正着させる際のドライバに対する操作性に与える影響を数値として評価することができ、操作性の観点から正着性の良否を適切に評価することができる。
【0008】
(2)上記正着性評価方法において、前記走行工程における前記所定の幅寄せモードは、前記縁石に対する進入角度が8度、進入速度が5km/時、操舵角が0度であり、前記タイヤが前記縁石に接触する前に前記車両のドライバが、前記ハンドルから手を放すことを含むことが好ましい。
この場合、幅寄せモードを、実際の車道での幅寄せに近い条件とすることができる。さらに、タイヤが縁石に接触する際に、ドライバの操作によってハンドルの動きが妨げられるのを防止でき、タイヤが縁石に接触したことでハンドルに伝わる反力をより精度よく計測することができる。
【0009】
(3)上記正着性評価方法において、前記タイヤが前記縁石に接触した接触タイミングを取得し、前記計測データに含まれる複数の前記計測値のうち前記接触タイミングに対応する計測値を特定する工程をさらに含むことが好ましい。
この場合、計測データに接触タイミングを反映させることができる。
【0010】
(4)上記正着性評価方法において、前記計測データに基づいて前記縁石の正着性を評価するための第1評価値を取得する工程と、前記第1評価値と、前記タイヤとは異なる他のタイヤによる前記計測データに基づく第2評価値と、を比較する工程と、をさらに含むことが好ましい。
この場合、縁石とタイヤとの組み合わせに応じた正着性の良否を適切に評価することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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