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公開番号2025063592
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172935
出願日2023-10-04
発明の名称ゴルフボール
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A63B 37/00 20060101AFI20250409BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】アプローチショット時の打球感が良好であり、転がり距離が小さく、コントロール性に優れたゴルフボールを提供する。
【解決手段】ゴルフボール2は、球状コア4、中間層6、最外層カバー8を有し、前記球状コア4が天然ゴムを含有するゴム組成物から形成されており、前記球状コア4の中心硬度(H0)、球状コア4の中心から半径方向の距離が2.5mm、5.0mm、7.5mm、10mm、12.5mm、15mm地点の硬度(H2.5、H5.0、H7.5、H10、H12.5、H15)および表面硬度(Hs)が、H0<H2.5<H5.0<H7.5<H10<H12.5<H15<Hsの関係を満足し、中心硬度(H0)が、ショアC硬度で、60以下であり、前記中間層6を形成する中間層用組成物のスラブ硬度が、前記最外層カバー8を形成するカバー用組成物のスラブ硬度よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
球状コアと、前記球状コアを被覆する中間層と、前記中間層を被覆する最外層カバーとを有し、
前記球状コアが、基材ゴム、共架橋剤および架橋開始剤を含有するゴム組成物から形成されており、
前記基材ゴムが、天然ゴムを含有し、
前記球状コアの中心硬度(H0)、球状コアの中心から半径方向の距離が2.5mm地点の硬度(H
2.5
)、球状コアの中心から半径方向の距離が5.0mm地点の硬度(H
5.0
)、球状コアの中心から半径方向の距離が7.5mm地点の硬度(H
7.5
)、球状コアの中心から半径方向の距離が10mm地点の硬度(H
10
)、球状コアの中心から半径方向の距離が12.5mm地点の硬度(H
12.5
)、球状コアの中心から半径方向の距離が15mm地点の硬度(H
15
)および表面硬度(Hs)が、H0<H
2.5
<H
5.0
<H
7.5
<H
10
<H
12.5
<H
15
<Hsの関係を満足し、
前記球状コアの中心硬度(H0)が、ショアC硬度で、60以下であり、
前記中間層を形成する中間層用組成物のスラブ硬度が、前記最外層カバーを形成するカバー用組成物のスラブ硬度よりも大きいことを特徴とするゴルフボール。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記中心硬度(H0)、前記硬度(H
2.5
)、前記硬度(H
10
)、前記硬度(H
12.5
)および前記硬度(H
15
)が、ショアC硬度で、

2.5
-H0≧3.0、

12.5
-H
10
≧3.0、および、

15
-H
12.5
≧3.0の関係を満足する請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項3】
前記硬度(H
5.0
)、前記硬度(H
7.5
)および前記硬度(H
10
)が、ショアC硬度で、

7.5
-H
5.0
<3.0、および、

10
-H
7.5
<3.0の関係を満足する請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項4】
前記球状コアの中心硬度(H0)と、前記球状コアの表面硬度(Hs)との硬度差(Hs-H0)が、ショアC硬度で、20以上である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項5】
前記天然ゴムの含有率が、前記基材ゴム100質量%中、20質量%~100質量%である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項6】
前記最外層カバーを形成するカバー用組成物が、基材樹脂としてウレタン樹脂を含有する樹脂組成物であり、
前記最外層カバーを形成するカバー用組成物のスラブ硬度が、ショアD硬度で、40以下である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項7】
前記中間層を形成する中間層用組成物が、基材樹脂としてアイオノマー樹脂を含有する樹脂組成物であり、
前記中間層を形成する中間層用組成物のスラブ硬度が、ショアD硬度で、50以上である請求項1に記載のゴルフボール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールに関し、特に、球状コア、中間層、最外層カバーを有するゴルフボールに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ゴルフボールの球状コアとして、種々のゴム材料を原料とした球状コアが提案されている。例えば、特許文献1には、基材ゴム100重量部に対し低反発特性ゴム3~35重量部、メタクリル酸20~30重量部、およびメタクリル酸に金属塩を形成し得る金属化合物20~50重量部を含有する組成物を加硫して得られる練習場用ゴルフボールが記載されている(特許文献1(請求項1、第3頁左上欄第11~17行)参照)。
【0003】
また、特許文献2には、基材ゴム100重量部に対し、10~60モル%エポキシ化された天然ゴム3~35重量部、メタクリル酸20~35重量部および酸化亜鉛20~50重量部含有する組成物から得られる練習場用ゴルフボールが記載されている(特許文献2(請求項1、第2頁左下欄第4行~右下欄第2行)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭60-92780号公報
特開昭61-71069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アプローチショットにおいて重要なことは、ボールをグリーン面で止め、ピンに近づけることである。そのため、アプローチショットでのスピン量を増大させたゴルフボールの開発が検討されている。
しかしながら、スピン量は打点のバラつき等によって変化するが、アベレージゴルファーは打点が安定しないため、スピン量のコントロールが困難となる。そして、スピン量を増大させたゴルフボールでは、打点のバラつきによるスピン量の変化量が大きくなるため、ボールの止まる距離(転がり量)の変化量も大きくなってしまい、飛距離の調整がより困難となる。
また、アプローチショットにおいて、距離感を合わせるためには、ショット時の手応えも重要となる。そのため、アプローチショットにおける打球感が柔らかいことが好ましい。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、アプローチショット時の打球感が良好であり、転がり距離が小さく、コントロール性に優れたゴルフボールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決することができた本発明のゴルフボールは、球状コアと、前記球状コアを被覆する中間層と、前記中間層を被覆する最外層カバーとを有し、前記球状コアが、基材ゴム、共架橋剤および架橋開始剤を含有するゴム組成物から形成されており、前記基材ゴムが、天然ゴムを含有し、前記球状コアの中心硬度(H0)、球状コアの中心から半径方向の距離が2.5mm地点の硬度(H
2.5
)、球状コアの中心から半径方向の距離が5.0mm地点の硬度(H
5.0
)、球状コアの中心から半径方向の距離が7.5mm地点の硬度(H
7.5
)、球状コアの中心から半径方向の距離が10mm地点の硬度(H
10
)、球状コアの中心から半径方向の距離が12.5mm地点の硬度(H
12.5
)、球状コアの中心から半径方向の距離が15mm地点の硬度(H
15
)および表面硬度(Hs)が、H0<H
2.5
<H
5.0
<H
7.5
<H
10
<H
12.5
<H
15
<Hsの関係を満足し、前記球状コアの中心硬度(H0)が、ショアC硬度で、60以下であり、前記中間層を形成する中間層用組成物のスラブ硬度が、前記最外層カバーを形成するカバー用組成物のスラブ硬度よりも大きいことを特徴とする。
【0008】
本発明のゴルフボールは、球状コアを形成するゴム組成物の基材ゴムとして天然ゴムを含有するため、アプローチショット時の打出し角が高くなり、かつ、ボール初速度を低く抑えることができる。また、球状コアの硬度分布を制御することで、球状コアの変形がスムーズに起こり、アプローチショットの打球感が良好となる。
そして、本発明のゴルフボールでは、アプローチショット時の打球感が良く、かつ、ボール初速が低いことによって、転がり距離の制御が容易となり、コントロール性が向上する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、アプローチショット時の打球感が良好であり、転がり距離が小さく、コントロール性に優れたゴルフボールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係るゴルフボールが示された一部切り欠き断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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