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公開番号2024127334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036433
出願日2023-03-09
発明の名称劣化判定装置
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01H 47/00 20060101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】リレーが劣化状態であるか否かを適切に把握する劣化判定装置を提供する。
【解決手段】劣化判定装置1は、電源部10からの電力を負荷35に伝送する経路である電力路11と、電力路11に設けられる第1開閉器33A及び第2開閉器33Bを備える車載システム100に用いられる。劣化判定装置1は、測定条件が成立する毎に第1開閉器33A及び第2開閉器33Bの抵抗値R1,R2を測定する制御部15を備え、制御部15は、抵抗値R1,R2の平均値Ra1,Ra2に基づいて第1開閉器33A及び第2開閉器33Bが劣化状態であるか否かを判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電源部からの電力を負荷に伝送する経路である電力路と、前記電力路に設けられるリレーを備える車載システムに用いられる劣化判定装置であって、
測定条件が成立する毎に前記リレーの抵抗値を測定する制御部を備え、
前記制御部は、前記抵抗値の平均値に基づいて前記リレーが劣化状態であるか否かを判定する、劣化判定装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記測定条件は、前記リレーがオフからオンに切り替わるという条件を含み、
前記制御部は、前記リレーのオフ期間を挟んだ複数のオン期間において測定した複数の前記抵抗値の平均値に基づいて前記リレーが劣化状態であるか否かを判定する、請求項1に記載の劣化判定装置。
【請求項3】
前記リレーは、車両の始動スイッチがオンに切り替わったときにオンとなり、前記始動スイッチがオフに切り替わったときにオフとなり、
前記測定条件は、前記始動スイッチがオフからオンに切り替わったとき、又はオンからオフに切り替わったとき、の少なくともいずれかの条件を含み、
前記制御部は、前記抵抗値の平均値に基づいて前記リレーが劣化状態であるか否かを判定する、請求項1に記載の劣化判定装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記抵抗値の平均値を用いて算出される標準偏差値に基づいて前記リレーが劣化状態であるか否かを判定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の劣化判定装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記抵抗値の移動平均値に基づいて前記リレーが劣化状態であるか否かを判定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の劣化判定装置。
【請求項6】
前記制御部は、下限閾値以上の前記抵抗値の平均値に基づいて前記リレーが劣化状態であるか否かを判定する、請求項5に記載の劣化判定装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記リレーが劣化状態であると判定したときに、異常対応処理を行う、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の劣化判定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、劣化判定装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プリチャージ回路によってインバータをプリチャージするときに、プリチャージする時間を調整することによって、リレーの劣化度を適正化する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-78196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リレーが劣化状態であるか否かをより直接的に把握するには、リレーの両端子間の抵抗値を測定し、抵抗値の経時的な変化を利用することが考えられる。具体的には、リレーの劣化が進むと、抵抗値が大きくなることが知られており、この現象を利用することによってリレーが劣化状態であるか否かを把握する。しかし、リレーのオンオフを繰り返すと、リレー内の接点の表面の滑らかさが失われ、接点の接触する状態がばらつきやすくなり、オンオフする毎の抵抗値の大きさもばらつきやすくなる。このため、オンオフする毎の抵抗値の大きさがばらつく影響を抑えた形でリレーが劣化状態であるか否かを把握する技術が望まれている。
【0005】
本開示は上述した事情に基づいてなされたものであり、リレーが劣化状態であるか否かを適切に把握する劣化判定装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の劣化判定装置は、
電源部からの電力を負荷に伝送する経路である電力路と、前記電力路に設けられるリレーを備える車載システムに用いられる劣化判定装置であって、
測定条件が成立する毎に前記リレーの抵抗値を測定する制御部を備え、
前記制御部は、前記抵抗値の平均値に基づいて前記リレーが劣化状態であるか否かを判定する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、リレーが劣化状態であるか否かを適切に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1の劣化判定装置を備えた車載システムを例示する回路図である。
図2は、実施形態1の劣化判定装置における制御部の制御の一例を示すフローチャートである。
図3は、リレーの構造の一例を示す模式図である。
図4は、繰り返してリレーをオン状態とオフ状態とに切り替えた際の、リレーの抵抗値の変化を示すグラフである。
図5は、実施形態2の劣化判定装置を備えた車載システムを例示する回路図である。
図6は、実施形態2の劣化判定装置における制御部の制御の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。
【0010】
(1)電源部からの電力を負荷に伝送する経路である電力路と、前記電力路に設けられるリレーを備える車載システムに用いられる劣化判定装置であって、
測定条件が成立する毎に前記リレーの抵抗値を測定する制御部を備え、
前記制御部は、前記抵抗値の平均値に基づいて前記リレーが劣化状態であるか否かを判定する、劣化判定装置。
(【0011】以降は省略されています)

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