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公開番号2024127135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036070
出願日2023-03-08
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/14 20060101AFI20240912BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】エンジン・ストールの発生が抑制されつつオイルの油温の上昇が抑制される、車両の制御装置を提供する。
【解決手段】動力伝達経路PTのうちエンジン12と自動変速機16との間に設けられたロックアップクラッチLU付きトルクコンバータ14と、を備える車両10の、電子制御装置90(制御装置)であって、ロックアップクラッチLUが解放状態である場合にトルクコンバータ14において動力を伝達する流体であるオイルOILの油温THoilが所定の判定油温THoil_jdg以上である場合には、自動変速機16の変速段が第2速変速段「2nd」以上である場合に比較して、自動変速機16の変速段が第1速変速段「1st」である場合におけるロックアップクラッチLUを係合状態とするタービン回転速度Nt(車速関連値)の下限値である最低タービン回転速度Nt_minを高く設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、前記エンジンと一対の駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた自動変速機と、前記動力伝達経路のうち前記エンジンと前記自動変速機との間に設けられたロックアップクラッチ付きトルクコンバータと、を備える車両の、制御装置であって、
前記ロックアップクラッチが解放状態である場合に前記トルクコンバータにおいて動力を伝達する流体であるオイルの油温が所定の判定油温以上である場合には、前記自動変速機の変速段が第2速変速段以上である場合に比較して、前記自動変速機の変速段が第1速変速段である場合における前記ロックアップクラッチを係合状態とする車速関連値の下限値を高く設定する
ことを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記自動変速機の変速段が前記第2速変速段以上である場合において、前記油温が前記所定の判定油温未満である場合に比較して、前記油温が前記所定の判定油温以上である場合には前記ロックアップクラッチを係合状態とする車速関連値の下限値を低く設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記油温が前記所定の判定油温未満であり且つ前記自動変速機の変速段が前記第1速変速段である場合には、前記ロックアップクラッチを解放状態とする
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
エンジンと一対の駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた自動変速機と、それらエンジンと自動変速機との間に設けられたロックアップクラッチ付きトルクコンバータと、を備える車両の、制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンと一対の駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた自動変速機と、それらエンジンと自動変速機との間に設けられたロックアップクラッチ付きトルクコンバータと、を備える車両の、制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。特許文献1に記載の車両の制御装置では、ロックアップクラッチが解放状態である場合にトルクコンバータにおいて動力を伝達する流体であるオイルの油温に応じてロックアップクラッチの断接制御が実行される。具体的には、オイルが高温時には、低温時に比較してロックアップクラッチを係合状態とする回転速度範囲を低速側にシフトさせている。これにより、高温時にはロックアップクラッチが係合状態となりやすいため、オイルの油温がさらに上昇することが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平2-180364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の車両の制御装置では、例えば坂路や砂路において高温時にロックアップクラッチを係合状態するとエンジン・ストールが発生することを懸念して、自動変速機の変速段が第2速変速段以上である場合に限定しロックアップクラッチを係合状態とすることが考えられる。すなわち、自動変速機の変速段が第1速変速段である場合には、ロックアップクラッチを係合状態とはしないことが考えられる。しかしながら、自動変速機の変速段が第2速変速段である場合にロックアップクラッチが係合状態とされても、トルク不足により自動変速機の変速段が第2速変速段から第1速変速段にダウンシフトされる場合がある。この場合、第1速変速段にダウンシフトされたことでロックアップクラッチが解放状態とされてしまい、トルクコンバータでの発熱量が抑制されずオイルの油温が上昇してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジン・ストールの発生が抑制されつつオイルの油温の上昇が抑制される、車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、エンジンと、前記エンジンと一対の駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた自動変速機と、前記動力伝達経路のうち前記エンジンと前記自動変速機との間に設けられたロックアップクラッチ付きトルクコンバータと、を備える車両の、制御装置であって、前記ロックアップクラッチが解放状態である場合に前記トルクコンバータにおいて動力を伝達する流体であるオイルの油温が所定の判定油温以上である場合には、前記自動変速機の変速段が第2速変速段以上である場合に比較して、前記自動変速機の変速段が第1速変速段である場合における前記ロックアップクラッチを係合状態とする車速関連値の下限値を高く設定することにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両の制御装置によれば、前記ロックアップクラッチが解放状態である場合に前記トルクコンバータにおいて動力を伝達する流体であるオイルの油温が所定の判定油温以上である場合には、前記自動変速機の変速段が第2速変速段以上である場合に比較して、前記自動変速機の変速段が第1速変速段である場合における前記ロックアップクラッチを係合状態とする車速関連値の下限値が高く設定される。これにより、エンジン・ストールの発生を抑制しつつ、トルクコンバータでの発熱量が抑制されることでオイルの油温の上昇が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例に係る電子制御装置が搭載される車両の概略構成図であるとともに、車両における各種制御のための制御機能の要部を表す機能ブロック図である。
スロットル弁開度と、自動変速機の各変速段におけるロックアップクラッチを係合状態とするタービン回転速度の下限値と、の関係の例を説明する図である。
図1に示す電子制御装置の制御作動を説明するフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明の実施例に係る電子制御装置90が搭載される車両10の概略構成図であるとともに、車両10における各種制御のための制御機能の要部を表す機能ブロック図である。
(【0011】以降は省略されています)

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