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公開番号2024126804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035455
出願日2023-03-08
発明の名称飛行、走行装置
出願人株式会社堤水素研究所
代理人個人,個人
主分類B64U 10/13 20230101AFI20240912BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】飛行機やヘリコプターにおいて、プロペラや回転翼は揚力や引力を作るが空気に運動エネルギーを与えるために大きなエネルギーを必要とされるが、空気に与えられた運動エネルギーは回生されることなく無駄に散逸する。
【解決手段】2つの空間を区分する移動板を収納した筐体を有し、前記移動板が短い時間で上下動することにより、前記移動板の上下間に生じた圧力差により前記移動板の下方から上方に向かう推進力が生じさせる。このとき前記移動板の上下面の空気の有する機械的エネルギーや圧力エネルギーを回生電力として回収する。

【選択図】 図1




特許請求の範囲【請求項1】
2つの空間を区分する可動部を収納した筐体を有し、前記可動部が移動することにより、前記2つの空間の間に生じた圧力差により前記一方の空間から他方の空間に向かう推進力が生じる飛行・走行装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記可動部が、移動板と、前記移動板を駆動するリニアモーターと、前記移動板の移動に抗するばねとを有し、前記ばねの抗する方向に前記リニアモーターを駆動して前記可動部が移動して前記2つの空間の間に生じる圧力差により前記一方の空間から他方の空間に向かう推進力が生じ、その後に前記ばねの復元力により前記可動部が元の位置に戻るときに前記リニアモーターに回生電力が発生する請求項1に記載の飛行・走行装置。
【請求項3】
前記リニアモーターによる前記移動板の駆動時間が10μs~50μsであって、前記ばねの復元時間が10ms~50msである請求項2に記載の飛行・走行装置。
【請求項4】
互いに直交する2軸の回りに回転可能に固定された取付台に前記筐体が取り付けられている請求項3に記載の飛行・走行装置。
【請求項5】
前記可動部がプロペラと、前記プロペラを駆動するモーターとを有し、前記プロペラが回転することにより前記2つの空間間に生じる差圧により、前記一方の空間から他方の空間に向かう推進力が生じ、その後に前記モーターの駆動を停止して前記2つの空間間の圧力差により前記プロペラが逆回転して前記モーターに回生電力が発生する請求項1に記載の飛行・走行装置。
【請求項6】
前記モーターによる前記プロペラの駆動時間が10μs~50μsであって、前記プロペラの逆方向による前記モーターの回生が10ms~50msである請求項5に記載の飛行・走行装置。
【請求項7】
互いに直交する2軸の回りに回転可能に固定された取付台に前記筐体が取り付けられている請求項6に記載の飛行・走行装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中を移動する装置に関し、詳しくは空気の流れによる吸引力を利用した飛行装置および走行装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
空気中を移動する装置として飛行機やヘリコプターが知られている。最近の傾向としてドローンが注目を浴びている。これらの装置は空気の流れにより生じた浮力を利用して浮上・走行している。
【0003】
飛行機はジェットエンジンもしくはプロペラの回転により生じる空気の流れを利用して、ベルヌーイの法則に基づく主翼の上面と下面とに生じる空気力の差を利用して浮力を得ている。また、ヘリコプターは主回転翼の回転により生じる上方空間から下方空間に向かう空気の流れを利用してその圧力差を利用して浮上する。
【0004】
特許文献1には、プロペラを有する飛行体本体と、真空吸着装置と被吸着物との間に隙間を設けつつ、被吸着物に吸着する吸着部を有し、被吸着物に吸着固定する際に、所定の作業を行う作業部を有する吸着ドローン飛行体であって、吸引ファンによって発生した負圧による流速と隙間の作用により、さらに強い負圧を発生させて被吸着物に吸着するドローン飛行体の発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-193330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
飛行機やヘリコプターなどの飛行装置は、空気の流れを利用して発生する揚力を利用して浮揚する。このような揚力を得るために空気に運動エネルギーを与えるが、それには大きなエネルギーが必要になる。
【0007】
これらのエネルギーは飛行装置の浮上に利用されるが、空気に与えられた運動エネルギーは回生されることなく無駄に散逸する。あるいは周囲の空気の温度の上昇をもたらし、それに用いたエネルギーは回収されない。飛行装置の浮上のために空気に与えられた運動エネルギーの大半は無駄となる。
【0008】
事実、ヘリコプターは回転翼により周囲の空気を下方に圧縮して、その反力として浮揚する。下方に空気を送るがそれに費やしたエネルギーか回収されず、そのエネルギーは戻ってこない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した課題を達成するために、本発明に係る飛行、走行装置は、2つの空間を区分する可動部を収納した筐体を有し、前記可動部が移動することにより、前記2つの空間の間に生じた圧力差により前記一方の空間から他方の空間に向かう推進力が生じる。
【0010】
この構成において、2つの空間を区分する可動部の両面に働く空気の圧力差により、可動部と連結された筐体に推力を発生せしめる。
(【0011】以降は省略されています)

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