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公開番号2024126767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035381
出願日2023-03-08
発明の名称吸収性物品用スパンレース不織布及びその製造方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類D04H 1/495 20120101AFI20240912BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】クッション性に優れる吸収性物品用スパンレース不織布を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品用スパンレース不織布1は、第1面1a及びその反対側に位置する第2面1bを有し、少なくとも第1面1aに複数の凸部2が間欠配置されているとともに、隣り合う凸部2,2どうしの間に凹部3が配置されている。不織布1は、凸部2の繊維配向度が50%以上60%以下である点で特徴付けられる。凹部3の底部には、不織布1を厚み方向に貫通する開孔部4が複数形成されていてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸収性物品用スパンレース不織布であって、
第1面及びその反対側に位置する第2面を有し、少なくとも第1面に複数の凸部が間欠配置されているとともに、隣り合う該凸部どうしの間に凹部が存在し、
前記凸部の下記方法により測定される繊維配向度が50%以上60%以下である、吸収性物品用スパンレース不織布。
<繊維配向度の測定方法>
電子顕微鏡を用いて、測定試料である前記不織布を前記第1面より平面視した状態で観察し、測定対象部位である前記凸部の観察画像を取得する。取得した前記観察画像に、互いに平行な2本の第1基準線と該2本の第1基準線に直交する2本の第2基準線とからなる正方形を付す。前記第1基準線の延在方向は、測定試料の不織布の製造時の機械方向に一致させ、前記第2基準線の延在方向は、該機械方向に直交する垂直方向に一致させる。前記4本の基準線の長さはそれぞれ0.5mmとする。前記4本の基準線それぞれについて、当該基準線を通過する繊維の数を数え、前記2本の第1基準線についての該数の総和を「第1繊維数」、前記2本の第2基準線についての該数の総和を「第2繊維数」とする。両繊維数のうち、数が多い方をA、数が少ない方をBとし、下記式により繊維配向度を算出する。
繊維配向度(%)=[A/(A+B)]×100
同一の測定試料について、3か所の前記観察画像を取得し、各該観察画像に基づいて繊維配向度を算出し、その算出された複数の繊維配向度の平均値を、当該測定試料の測定対象部位の繊維配向度とする。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記凹部の底部に、前記不織布を厚み方向に貫通する開孔部が複数形成されており、
前記第1面の面積に対する、前記開孔部の該第1面側の開孔面積の合計の割合が、20%以上50%以下である、請求項1に記載の吸収性物品用スパンレース不織布。
【請求項3】
前記開孔部の前記第1面側の開孔面積が1mm

以上5mm

以下である、請求項2に記載の吸収性物品用スパンレース不織布。
【請求項4】
前記凸部と平面視で重なる部位の坪量と、前記凹部の底部における前記開孔部の非形成部と平面視で重なる部位の坪量との比率が、前者/後者として、3以上5以下である、請求項2又は3に記載の吸収性物品用スパンレース不織布。
【請求項5】
セルロース繊維を含有する、請求項1~4の何れか1項に記載の吸収性物品用スパンレース不織布。
【請求項6】
吸収性物品用スパンレース不織布の製造方法であって、
複数の突起が形成された凹凸面を有する凹凸支持体の該凹凸面に、ウェブを載置した状態で、該ウェブに水流を噴射することで、該ウェブに含有される繊維どうしを交絡させるとともに、該ウェブに前記凸部を形成する水流噴射工程を有し、
前記凹凸支持体は、該凹凸支持体の前記ウェブが載置される面を形成するベースプレートと、該ベースプレートにおける前記凹凸面に対応する面に配置された複数の前記突起と、該ベースプレートを厚み方向に貫通する複数の貫通孔とを有し、該突起及び該貫通孔は該凹凸面に散在しており、
前記貫通孔の前記凹凸面側の開孔面積が3.5mm

以上20mm

以下であり、
前記ベースプレートの厚みが2.5mm以上である、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品の構成部材として好適なスパンレース不織布に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
スパンレース不織布は、繊維集合体であるウェブに水流を噴射して、該ウェブに含有される繊維どうしを交絡させる工程を経て製造されるものである。スパンレース不織布は、他の不織布に比べて柔軟性、風合い等に優れており、その特長を活かして、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品の構成部材として使用されている(例えば特許文献1)。
【0003】
特許文献2には、表面の凹凸状態の保持性が良好で拭き布として好適なスパンレース不織布として、綿繊維を主体とし、多数の凸部と、該凸部間を繋ぐ凹部とを具備し、該凸部1個の面積が0.5~6mm

であるものが記載されている。特許文献2に記載のスパンレース不織布は、ウェブを目開き6~10メッシュの粗目織物よりなる孔開き支持体に載置した状態で、該ウェブに水流を噴射し、該孔開き支持体の開孔部に該ウェブの構成繊維を移動させながら、該構成繊維どうしを交絡させる工程を経て製造される。
【0004】
特許文献3には、開孔部を有するスパンレース不織布の製造装置として、ウェブを搬送するコンベアベルトと、該コンベアベルト上に配置される支持体とを備え、該支持体上にウェブを載置した状態で該コンベアベルトによりウェブを搬送しつつ、該ウェブに水流を噴射するように構成されたものが記載されている。特許文献3に記載の前記支持体は、ウェブの載置面に配置された複数のピラミッド状の突起と、該突起の周囲に配置され該支持体を厚み方向に貫通する複数の孔とを有している。特許文献3に記載の装置により製造されたスパンレース不織布は、同文献の図1に示されているように、製造時に前記支持体の前記突起に対応した位置に比較的大きな開孔部を有するもので、全体的に凹凸感に乏しく実質的に平坦であり、凹凸不織布とは言い難いものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2020-536707号公報
特開2003-183968号公報
特表平8-502100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
スパンレース不織布は、柔軟性、風合い等に優れる反面、ウェブに高圧水流を吹き付ける工程を経て製造されることに起因して、比較的厚みの薄いものが多く、クッション性の点で改善の余地がある。吸収性物品用スパンレース不織布には、クッション性に優れることが要望されている。
【0007】
本発明の課題は、クッション性に優れる吸収性物品用スパンレース不織布を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、第1面及びその反対側に位置する第2面を有し、少なくとも第1面に複数の凸部が間欠配置されているとともに、隣り合う該凸部どうしの間に凹部が配置されている吸収性物品用スパンレース不織布である。
本発明の吸収性物品用スパンレース不織布の一実施形態では、前記凸部の下記方法により測定される繊維配向度が50%以上60%以下であることが好ましい。
【0009】
また本発明は、前記の本発明の吸収性物品用スパンレース不織布の製造方法であって、複数の突起が形成された凹凸面を有する凹凸支持体の該凹凸面に、ウェブを載置した状態で、該ウェブに水流を噴射することで、該ウェブに含有される繊維どうしを交絡させるとともに、該ウェブに前記凸部を形成する水流噴射工程を有している、製造方法である。
本発明の吸収性物品用スパンレース不織布の製造方法の一実施形態では、前記凹凸支持体は、該凹凸支持体の前記ウェブが載置される面を形成するベースプレートと、該ベースプレートにおける前記凹凸面に対応する面に配置された複数の前記突起と、該ベースプレートを厚み方向に貫通する複数の貫通孔とを有し、該突起及び該貫通孔は該凹凸面に散在していることが好ましい。
本発明の吸収性物品用スパンレース不織布の製造方法の一実施形態では、前記貫通孔の前記凹凸面側の開孔面積が3.5mm

以上20mm

以下であることが好ましい。
本発明の吸収性物品用スパンレース不織布の製造方法の一実施形態では、前記ベースプレートの厚みが2.5mm以上であることが好ましい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、クッション性に優れる吸収性物品用スパンレース不織布が得られる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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