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公開番号2024151006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064107
出願日2023-04-11
発明の名称パンツ型の吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/49 20060101AFI20241017BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収性物品の腹側部における尿の漏れを効果的に抑制することができる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品1は、外装体3が、腹側レッグ弾性部材37aを有し、該弾性部材37aが横方向Yに延びた股下伸縮領域CR、及び前側中間領域Rを有している。吸収体4は、吸収体弾性部材48を有しており、吸収性コア40は、前側中間領域Rに一対の低剛性部42,42を有している。前側中間領域Rは、平面視において低剛性部42が第2領域R2、第3領域R3及び第4領域R4の少なくとも一部と重なっており、前側中間領域Rの各領域R1,R2,R3,R4及び股下伸縮領域CRの横方向Yの収縮応力が、下記(1)、(2)及び(3)の大小関係を満たす。
(1)第1領域R1>第2領域R2>第3領域R3
(2)第1領域R1>第2領域R2>第4領域R4
(3)股下伸縮領域CR>第4領域R4
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを備え、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、吸収性コアを有する吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型の吸収性物品であって、
前記外装体には、前記腹側部から前記股下部にかけて、前記レッグ開口部の開口縁部に沿って伸長状態で配された腹側レッグ弾性部材を有しており、
前記外装体は、前記腹側レッグ弾性部材の前記股下部側の端部が前記横方向に延びた股下伸縮領域、及び前記縦方向における前記吸収性コアの前記腹側部側の前端と前記股下伸縮領域との間の前側中間領域を有しており、
吸収体は、前記縦方向に沿う側部に配された、該縦方向に延びる吸収体弾性部材を有しており、
前記吸収性コアは、前記前側中間領域に前記縦方向に延びる一対の低剛性部を有しており、
前記前側中間領域を前記縦方向に4等分して4領域に区分し、前記ウエスト開口部に近い側から順に第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域としたときに、平面視において前記低剛性部が第2領域、第3領域及び第4領域の少なくとも一部と重なっており、さらに各領域及び前記股下伸縮領域の前記横方向の収縮応力が、下記(1)、(2)及び(3)の大小関係を満たす、吸収性物品。
(1)第1領域>第2領域>第3領域
(2)第1領域>第2領域>第4領域
(3)股下伸縮領域>第4領域
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記前側中間領域において、前記横方向に伸長状態に配された弾性部材が前記縦方向に沿って間欠的に配置されており、
前記縦方向における前記弾性部材間の間隔が、前記腹側部側から前記股下部側に向かうに連れ漸次拡がっている、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記前側中間領域において、前記弾性部材の収縮応力が、前記腹側部側から前記股下部側に向かうに連れ漸次低下している、請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記前側中間領域は、前記横方向中央において、前記弾性部材の弾性伸縮性が発現しないプレカット領域を有しており、
前記プレカット領域の前記横方向の長さが、前記腹側部側から前記股下部側に向かうに連れ漸次拡大している、請求項2又は3に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記低剛性部の前記股下部側の端部が、平面視において前記股下伸縮領域の前記腹側部側の前端と重なっている、請求項1~4の何れか1項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記吸収性コアは、前記一対の低剛性部それぞれの前記横方向外方に位置するサイド吸収性コアと、前記一対の低剛性部間に位置する中央吸収性コアとを有しており、
前記サイド吸収性コアの曲げ荷重が、前記中央吸収性コアの曲げ荷重以上である、請求項1~5の何れか1項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記吸収性コアは、前記縦方向に沿う両側縁に、第3領域と第4領域とに跨るように配された一対の切り欠き部を有する、請求項1~6の何れか1項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記吸収性コアは、前記一対の低剛性部それぞれの前記横方向外方に位置するサイド吸収性コアと、前記一対の低剛性部間に位置する中央吸収性コアとを有しており、
前記吸収性コアは、前記前側中間領域と重なる前記中央吸収性コアが、前記背側部において前記横方向の位置が該中央吸収性コアと同じとなる部分に比して曲げ荷重が低く、且つ前記中央吸収性コアの曲げ荷重について下記(C1)及び(C2)の大小関係を満たす、請求項1~7の何れか1項に記載の吸収性物品。
(C1)第2領域>第3領域
(C2)第2領域>第4領域

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツ型の吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関し、尿や便等の排泄物の漏れを効果的に防止することを目的として、該吸収性物品に立体ギャザーやウエストギャザーを形成したものが知られている。この吸収性物品においては、立体ギャザーにより該吸収性物品の横方向における排泄物の漏れを防止し、ウエストギャザーにより着用者のウエスト周りのフィット性を向上させることにより、該ウエスト周りからの漏れを防止している。
【0003】
例えば、特許文献1には、胴回り開口部を形成する長手方向端部に胴周り弾性部材が設けられており、立体ギャザー形成用弾性部材と立体ギャザーシートとを具備する立体ギャザー形成部と備え、該立体ギャザー形成部における起立部のうち長手方向端部に固定部が形成されているとともに、該固定部の長手方向の内方端部が、胴回り弾性部材及び吸収性コアの両者が存在しない部分に位置している、吸収性物品が記載されている。
【0004】
また特許文献2には、吸収体と重ならない位置にウエストギャザーを有し、後身頃における該吸収体と該ウエストギャザーとの間に窪み上の防漏領域を有しており、長手方向に延びる立体ギャザーの延長線に対して、前記ウエストギャザーが幅方向内側に設けられている、吸収性物品が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016―10442号公報
特開2019―97871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
吸収性物品の嵩張りを抑制する観点、及び着用状態においても着用者の身体を動き易くする観点等から、近年、吸収体の薄型化が進んでいる。しかしながら、薄型化した吸収体では、尿の吸収速度が排尿量に追いつかない傾向にあり、尿が吸収性物品の外部へ漏れる虞があった。
特許文献1及び2の吸収性物品は、特に着用者の腹側に配される腹側部において、尿の漏れを効果的に抑制する課題について、特段の検討はなされていなかった。
【0007】
したがって本発明は、吸収性物品の腹側部における尿の漏れを効果的に抑制することができる吸収性物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを備え、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、吸収性コアを有する吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型の吸収性物品に関する。
一実施形態において、前記外装体には、前記腹側部から前記股下部にかけて、前記レッグ開口部の開口縁部に沿って伸長状態で配された腹側レッグ弾性部材を有していることが好ましい。
一実施形態において、前記外装体は、前記腹側レッグ弾性部材の前記股下部側の端部が前記横方向に延びた股下伸縮領域、及び前記縦方向における前記吸収性コアの前記腹側部側の前端と前記股下伸縮領域との間の前側中間領域を有していることが好ましい。
一実施形態において、吸収体は、前記縦方向に沿う側部に配された、該縦方向に延びる吸収体弾性部材を有していることが好ましい。
一実施形態において、前記吸収性コアは、前記前側中間領域に前記縦方向に延びる一対の低剛性部を有していることが好ましい。
一実施形態において、前記前側中間領域を前記縦方向に4等分して4領域に区分し、前記ウエスト開口部に近い側から順に第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域としたときに、平面視において前記低剛性部が第2領域、第3領域及び第4領域の少なくとも一部と重なっていることが好ましい。
一実施形態において、第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域の各領域の前記横方向の収縮応力が、下記(1)、(2)及び(3)の大小関係を満たしていることが好ましい。
(1)第1領域>第2領域>第3領域
(2)第1領域>第2領域>第4領域
(3)股下伸縮領域>第4領域
【発明の効果】
【0009】
本発明の吸収性物品によれば、吸収性物品の腹側部における尿の漏れを効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を示す平面図である。
図2は、図1のII-II線断面図である。
図3は、図1に示す前側中間領域及び股下伸縮領域を示す、拡大平面図である。
図4は、本発明の作用効果を説明するための使い捨ておむつの着用状態を示す図であって、該おむつの前身頃の縦方向に沿う断面図である。
図5は、図1に示す前側中間領域の横方向に沿う断面図である。
図6は、本発明に係る吸収体の別の形態を示す図3相当図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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