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公開番号2024126248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034513
出願日2023-03-07
発明の名称打ち込み工具
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B25C 7/00 20060101AFI20240912BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】空打ち防止機構を打ち込み具の残りが0本になった時に動作するようにかつ安価に設けることができる打ち込み工具が必要とされている。
【解決手段】打ち込み工具1は、打ち込み通路3に沿って移動するドライバ15と、ドライバ15を移動させるリフト機構22を有する。打ち込み工具1は、待機位置のドライバ15の先端15dに打ち込み具40を当てるように打ち込み具40を第1端面10aの反対側から供給するプッシャ31と、プッシャ31の位置に連動する空打ち防止機構32を有する。ドライバ15が待機位置から上死点へ移動することでプッシャ31が打ち込み具40を打ち込み通路3に供給し、ドライバ15が打ち込み位置へ移動して打ち込み具40を打撃する。空打ち防止機構32は、打ち込み具40が無くなった時にプッシャ31が打ち込み通路3側の起動規制位置へ移動することでプッシャ31に連動して打ち込み工具1の起動を規制する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
打ち込み工具であって、
工具本体の第1端面に沿って延出する打ち込み通路と、
前記打ち込み通路に沿って移動するドライバと、
前記ドライバを下死点から待機位置、前記待機位置から上死点へ移動させるリフト機構と、
前記待機位置の前記ドライバの先端に打ち込み具を当てるように前記打ち込み具を前記第1端面の反対側から供給するプッシャと、
前記プッシャの位置に連動する空打ち防止機構を有し、
前記ドライバが前記待機位置から前記上死点へ移動することで前記プッシャが前記打ち込み具を前記打ち込み通路に供給し、前記ドライバが打ち込み位置へ移動して前記打ち込み具を打撃し、
前記空打ち防止機構は、前記打ち込み具が無くなった時に前記プッシャが前記打ち込み通路側の起動規制位置へ移動することで前記打ち込み工具の起動を規制する打ち込み工具。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
請求項1に記載の打ち込み工具であって、
前記プッシャは、前記待機位置の前記ドライバの前記先端と当接することを回避するように前記第1端面から離れる方向に凹む逃がし部を有する打ち込み工具。
【請求項3】
請求項1または2に記載の打ち込み工具であって、
前記プッシャは、前記第1端面側に位置する前記打ち込み通路の第1壁面に当接して前記起動規制位置に位置する打ち込み工具。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記空打ち防止機構は、前記工具本体に移動可能に装着されかつ被打ち込み材に当接してオン位置へ移動することで前記リフト機構の動作を許容するコンタクトアームと、
前記プッシャが前記起動規制位置へ移動した時に前記コンタクトアームに係合して前記コンタクトアームの前記オン位置への移動を規制するストッパを有する打ち込み工具。
【請求項5】
請求項4に記載の打ち込み工具であって、
前記ストッパは、前記第1端面側に設けられた前記打ち込み通路の第1壁面に前記プッシャが当接する前に前記コンタクトアームと係合する打ち込み工具。
【請求項6】
請求項4または5に記載の打ち込み工具であって、
前記ストッパは、前記プッシャと相対移動可能である打ち込み工具。
【請求項7】
請求項6に記載の打ち込み工具であって、
前記ストッパは、前記コンタクトアームに係合する係合部を有し、前記プッシャが前記第1端面側へ移動する送り方向において前記プッシャと相対移動可能であり、
前記空打ち防止機構には、前記ストッパを前記送り方向に付勢する付勢部材が設けられる打ち込み工具。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記ドライバに連結されかつガス圧により前記ドライバを前記下死点へ移動させるピストンを有する打ち込み工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、釘やステープル等の打ち込み具を木材等に打ち込むための打ち込み工具に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、供給される圧縮エアのガス圧を推力として打ち込み具を射出するエア式の打ち込み工具が開示されている。打ち込み具を打撃するドライバは、シリンダ内を移動可能に設けられたピストンに連結される。ピストンの上室に圧縮エアが供給される。圧縮エアのガス圧を利用してドライバをピストンと共に下動させる。ドライバに打撃された打ち込み具が射出口から射出されて被打ち込み材に打ち込まれる。特許文献2には、電動モータの回転駆動をドライバの直線運動に変換し、ドライバは打ち込み具を射出する打ち込み工具が開示されている。
【0003】
打ち込み工具には、複数の打ち込み具を収容するマガジンが設けられる。マガジンからドライバが移動する打ち込み通路に向けて、打ち込み動作の度に打ち込み具が順次供給される。マガジンに残る打ち込み具が所定本数以下、例えば0本の場合には打ち込み具が打ち込み通路に供給されなくなる。このままドライバが打ち込み通路を下動した場合、ドライバが被打ち込み材を直接打撃する空打ち状態になり、被打ち込み材を傷つけてしまう。また、下方へ移動するピストンの勢いを抑制するクッションに対して、ピストンが最大負荷で衝突する。そのためクッションの寿命が縮まってしまう。特許文献1,2に記載されるように、マガジン内の打ち込み具が所定本数以下の時にドライバの空打ちを防止する空打ち防止機構を備えた打ち込み工具が従来考案されている。
【0004】
例えばマガジンに残る打ち込み具が0本の時に空打ち防止機構が動作することで、次の打ち込み具をマガジンに充填する際にマガジン内に前の打ち込み具が残らない。これにより打ち込み具の充填作業を容易にできる。そのため打ち込み具の残りが0本の時に動作する空打ち防止機構を備えた打ち込み工具の需要がある。
【0005】
しかしながら打ち込み具の残りが0本の時に動作する空打ち防止機構は、残りが1本の時には動作しないようオフ状態にし、かつ残りが0本の時には確実にオン状態にする必要がある。そのため空打ち防止機構のオンオフ状態を高精度で切り替える必要がある。例えば打ち込み具の残りの検知信号を出力するスイッチを設けて電気的に制御することや、空打ち防止機構を高い寸法精度で設けることが考えられる。しかしながら製造コストを抑制することが難しく、製品が高価になってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4181488号公報
特許第5548100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがってドライバの空打ちを防止する空打ち防止機構を打ち込み具の残りが0本になった時に動作するようにかつ安価に設けることができる打ち込み工具が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の1つの特徴によると打ち込み工具は、工具本体の第1端面に沿って延出する打ち込み通路を有する。打ち込み工具は、打ち込み通路に沿って移動するドライバを有する。打ち込み工具は、ドライバを下死点から待機位置、待機位置から上死点へ移動させるリフト機構を有する。打ち込み工具は、待機位置のドライバの先端に打ち込み具を当てるように打ち込み具を第1端面の反対側から供給するプッシャを有する。打ち込み工具は、プッシャの位置に連動する空打ち防止機構を有する。ドライバが待機位置から上死点へ移動することでプッシャが打ち込み具を打ち込み通路に供給し、ドライバが打ち込み位置へ移動して打ち込み具を打撃する。空打ち防止機構は、打ち込み具が無くなった時にプッシャが打ち込み通路側の起動規制位置へ移動することでプッシャに連動して打ち込み工具の起動を規制する。
【0009】
したがって打ち込み具の残りが1本以上ある場合、打ち込み通路に最も近い打ち込み具は、待機位置のドライバの先端に当接して打ち込み通路への進入が規制される。ドライバが待機位置から上死点へ移動した時、打ち込み具は打ち込み通路内へ進入可能である。打ち込み具の残りが0本の場合、プッシャは、ドライバが待機位置へ移動した時に打ち込み通路内の起動規制位置へ移動する。プッシャが起動規制位置へ移動した時に空打ち防止機構がオン状態になり、打ち込み工具の起動が規制される。そのためプッシャは、最後の打ち込み具が打ち込み通路に供給される直前の位置から起動規制位置までの間に1本の打ち込み具の厚みよりも長い距離を移動する。空打ち防止機構は、プッシャがこの移動距離を移動する間にオフ状態からオン状態に切替えられる。そのため空打ち防止機構に複雑な構造や必要以上に高精度な構造を設けることなく、打ち込み具の残りが0本になった時に動作させることができる。これにより空打ち防止機構の製造コストを抑制できる。なお、本開示において打ち込み工具の起動とは、電力の供給、トリガの引き動作、電動モータの起動、リフト機構の起動、ドライバの移動、コンタクトアームの移動等、打ち込み工具が打ち込み具を射出するために必要なあらゆる動作を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の第1実施例に係る打ち込み工具の右側面図である。
打ち込み工具の左側面図である。
最後の打ち込み具が打ち込み通路に装填される直前においてドライバが待機位置に位置する状態の打ち込み工具の縦断面図である。
空打ち防止機構がオン状態の打ち込み工具の縦断面図である。
図3中のV-V線断面矢視図である。
図4中のVI-VI線断面矢視図である。
ドライバとリフト機構とマガジンの斜視図である。
空打ち防止機構とコンタクトアームの左方から見た図である。
打ち込み具の斜視図である。
従来の打ち込み工具の比較例を示す断面図であって、ドライバが待機位置に位置する状態を示す縦断面図である。
本開示の第2実施例に係る打ち込み工具の右側面図である。
打ち込み工具の左側面図である。
最後の打ち込み具が打ち込み通路に装填される直前においてドライバが待機位置に位置する状態の打ち込み工具の縦断面図である。
空打ち防止機構がオン状態の打ち込み工具の縦断面図である。
図13中のXV-XV線断面矢視図である。
図14中のXVI-XVI線断面矢視図である。
図16中のXVII-XVII線断面矢視図である。
ドライバとマガジンの斜視図である。
打ち込み具の斜視図である。
従来の打ち込み工具の比較例を示す断面図であって、ドライバが待機位置に位置する状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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