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公開番号2024126157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034366
出願日2023-03-07
発明の名称型枠パネル供給台、および施工方法
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E04G 21/16 20060101AFI20240912BHJP(建築物)
要約【課題】施工性を向上させることのできる型枠パネル供給台を提供する。
【解決手段】型枠パネル供給台10は、芯材146に対してロール状に巻き取られた型枠パネル110を巻き出す。型枠パネル供給台10は、台座14に対して鉛直軸回りに回転可能に配置された回転テーブル16と、台座14から回転テーブル16の中心孔16bを通って上方に突出する芯棒18とを有する。芯材146の中空部146aに芯棒18が挿入されることにより型枠パネル110が回転テーブル16に載置される。台座14と回転テーブル16との間には、両者を相対的に回転可能に支持する複数のキャスター20が設けられている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
芯材に対してロール状に巻き取られた型枠パネルを巻き出す型枠パネル供給台であって、
台座に対して鉛直軸回りに回転可能に配置された回転テーブルと、
前記台座から前記回転テーブルの中心孔を通って上方に突出する芯棒と、
を有し、
前記芯材の中空部に前記芯棒が挿入されることにより前記型枠パネルが前記回転テーブルに載置される
ことを特徴とする型枠パネル供給台。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記台座と前記回転テーブルとの間には、両者を相対的に回転可能に支持する複数のキャスターが設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の型枠パネル供給台。
【請求項3】
前記芯棒の上端部は前記中空部から上方に突出しており、該上端部には水平方向に突出するハンドルを有するアタッチメントが着脱可能となっている
ことを特徴とする請求項1に記載の型枠パネル供給台。
【請求項4】
前記芯棒と前記回転テーブルとは相対的な回転が可能となっている
ことを特徴とする請求項1または3に記載の型枠パネル供給台。
【請求項5】
前記型枠パネルは、
長辺同士が隣接するように組まれた短冊状の複数の板片を有し、
前記板片は、隣接するものの前記長辺同士が回転可能に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の型枠パネル供給台。
【請求項6】
前記型枠パネルは上向きに開口する断面コ字形状の下レールに嵌め込まれるものであって、
升目状に配設されるスラブ配筋を基準として前記回転テーブルの上面までの高さは、前記下レールにおける断面コ字を形成する外側の外片の上端までの高さより高い
ことを特徴とする請求項1に記載の型枠パネル供給台。
【請求項7】
請求項1,2,3,5,6のいずれか1項に記載の型枠パネル供給台を用いて前記型枠パネルを設置する施工方法であって、
前記台座は升目状に配設されるスラブ配筋の上に配置可能な面積を有しており、
前記芯材の中空部に前記芯棒を挿入して前記型枠パネルを前記回転テーブルに載置する載置工程と、
前記台座を前記スラブ配筋の上に配置した状態で、前記回転テーブルを回転させながら前記型枠パネルを巻き出してコンクリート基礎における立ち上がり部の壁面となる位置に設置するパネル工程と、
を有することを特徴とする施工方法。
【請求項8】
前記パネル工程における前記型枠パネルの巻き出し量に応じて前記型枠パネル供給台を移動させる
ことを特徴とする請求項7に記載の施工方法。
【請求項9】
前記型枠パネルの全てが巻き出された後に前記芯棒から前記芯材を取り外し、
芯材に対してロール状に巻き取られた新たな型枠パネル用いて、前記載置工程および前記パネル工程を行う
ことを特徴とする請求項7に記載の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール状に巻き取られた型枠パネルを巻き出す型枠パネル供給台、および該型枠パネルを設置する施工方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
住宅等の基礎には立ち上がり部がある。立ち上がり部を形成するためのコンクリート型枠として型枠パネルが用いられている。立ち上がり部の形成のためには型枠パネルを対向するように立設してその間にコンクリートを打設する。型枠パネルは、養生してコンクリートが硬化した後に脱型する場合とそのまま残置する場合とがある。型枠パネルを残置させる場合には、脱型の手間がなく、立ち上がり部の強度を補強することができ、さらにコンクリートを空気から遮断して酸化による劣化を抑制することができる。残置させる型枠パネルとしては、特許文献1に記載のものが挙げられる。この型枠パネルは、正面視で略正方形であって、多数の角波形状の断面を形成するように板材をプレスしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-7967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、立ち上がり部の壁面を覆うためには施工性の観点からパネル型枠の枚数が少ないことが望ましい。そのため、従来の1枚ごとのパネル型枠はある程度の長さを有しているが、長いパネル型枠は取り扱いが容易ではない。また、1面の立ち上がり部を複数枚の型枠パネルで覆う場合には、相互の型枠パネルをねじなどによって締結する必要がある。
【0005】
このような観点から本願発明者は型枠パネルを横方向に長尺なものとしてロール状に巻き取っておき、この状態から巻き出しながら連続的に設置することを検討している。しかしながら型枠パネルを横方向に長尺とするとその長さに応じて重量増となり、長い距離に応じて設置することは作業者の負担となってしまい施工上の課題がある。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、施工性を向上させることのできる型枠パネル供給台、および施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる型枠パネル供給台は、本発明にかかる型枠パネル供給台は、芯材に対してロール状に巻き取られた型枠パネルを巻き出す型枠パネル供給台であって、台座に対して鉛直軸回りに回転可能に配置された回転テーブルと、前記台座から前記回転テーブルの中心孔を通って上方に突出する芯棒と、を有し、前記芯材の中空部に前記芯棒が挿入されることにより前記型枠パネルが前記回転テーブルに載置されることを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる施工方法は、上記に記載の型枠パネル供給台を用いて前記型枠パネルを設置する施工方法であって、前記台座は升目状に配設されるスラブ配筋の上に配置可能な面積を有しており、前記芯材の中空部に前記芯棒を挿入して前記型枠パネルを前記回転テーブルに載置する載置工程と、前記台座を前記スラブ配筋の上に配置した状態で、前記回転テーブルを回転させながら前記型枠パネルを巻き出してコンクリート基礎における立ち上がり部の壁面となる位置に設置するパネル工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、型枠パネルが長くロール体がある程度の重量がある場合であっても、回転テーブルに載置することで回転させながら、無理のない姿勢のまま軽い力で巻き出すことができ、施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
型枠パネル、該型枠パネルを含む型枠セット、および型枠セットによって形成される基礎の模式平面図である。
外周部の周辺における型枠パネル、型枠セットおよび基礎の縦断面図である。
中通り部の周辺における型枠パネル、型枠セットおよび基礎の縦断面図である。
型枠パネルの斜視図である。
2枚の型枠パネルの端部の拡大斜視図である。
型枠パネルを形成する板片が2枚接続された状態を示し、(a)は基本状態の断面図であり、(b)は相対的に一方に回転した状態の断面図であり、(c)は相対的に他方に回転した状態の断面図である。
型枠パネルを形成する板片が2枚接続された状態を示し、(a)は互いに最も接近した状態の断面図であり、(b)は互いに最も離間した状態の断面図である。
ロール状に巻き取られた型枠パネルの斜視図である。
本発明の実施態にかかる型枠パネル供給台を含む型枠パネル供給装置の側面図である。
型枠パネル供給装置の平面図である。
型枠パネル供給台にロール体を取り付ける様子を示す側面図である。
型枠パネル供給装置から型枠パネルを巻き出しながら設置する工程の説明図であり、(a)はロール体のうち下レールから遠い側から巻き出しながら設置する例の説明図であり、(b)はロール体のうち下レールから近い側から巻き出しながら設置する例の説明図である。
型枠パネルが巻き出された後に型枠パネル供給台から芯材を取り外す様子を示す側面図である。
4つの閉領域を有する基礎の形成のために、各閉領域ごとに型枠パネルを設置する経路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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