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公開番号2024125853
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033959
出願日2023-03-06
発明の名称ブラケットの固定構造、及び、ブラケット
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H02G 3/16 20060101AFI20240911BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】固定作業の作業性に優れたブラケットの固定構造を提供すること。
【解決手段】ブラケットの固定構造2は、電気接続箱20が取り付けられるブラケット10と、ブラケット10が固定される固定対象40と、を備える。ブラケット10は、固定対象40に向けて突出する突起部18aと、固定対象40に係合する係合部19a,19bと、ボルト締結に用いられる貫通孔17A,17Bと、を有する。固定対象40は、突起部18aが挿入される被挿入部43と、係合部19a,19bが係合される被係合部44と、貫通孔17A,17Bに対応する締結部41A,41Bと、を有する。突起部18aが被挿入部43に挿入された状態にて突起部18aを中心としてブラケット10が回転されて、係合部19a,19bが被係合部44に係合されることにより、貫通孔17A,17Bと締結部41A,41Bとが位置合わせされる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
電気接続箱が取り付けられることになるブラケットと、前記ブラケットが固定される固定対象と、を備えるブラケットの固定構造であって、
前記ブラケットは、
前記固定対象に向けて突出する突起部と、前記突起部とは異なる箇所に設けられて前記固定対象に係合する係合部と、前記突起部及び前記係合部とは異なる箇所に設けられてボルト締結に用いられる貫通孔と、を有し、
前記固定対象は、
前記突起部が挿入される被挿入部と、前記係合部が係合される被係合部と、前記貫通孔に対応する締結部と、を有し、
前記ブラケットは、
前記突起部が前記被挿入部に挿入された状態にて前記突起部を中心として当該ブラケットが回転されて、前記係合部が前記被係合部に係合されることにより、前記貫通孔と前記締結部とが位置合わせされる、
ブラケットの固定構造。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
請求項1に記載のブラケットの固定構造において、
前記固定対象は、
前記被係合部において板状の形状を有し、
前記係合部は、
前記被係合部を板厚方向において挟んで前記被係合部に係合する、
ブラケットの固定構造。
【請求項3】
請求項2に記載のブラケットの固定構造において、
前記係合部は、
前記ブラケットへの前記電気接続箱の取付向きから見たとき、当該係合部が前記被係合部に係合しているときに前記被係合部の一部が露出し、且つ、当該係合部が前記被係合部に係合していないときに前記被係合部が露出しない、窓部を、有する、
ブラケットの固定構造。
【請求項4】
請求項1に記載のブラケットの固定構造において、
前記ブラケットに取り付けられる一又は複数の電気接続箱を、更に備え、
前記一又は複数の前記電気接続箱は、
前記ブラケットへの取り付けのための共通形状のロック部を有し、
前記ブラケットは、
前記一又は複数の前記電気接続箱を取付可能な複数の取付箇所と、前記複数の前記取付箇所の各々に設けられて前記ロック部に対応する形状の被ロック部と、を有する、
ブラケットの固定構造。
【請求項5】
請求項4に記載のブラケットの固定構造において、
前記ブラケットに前記一又は複数の前記電気接続箱が取り付けられた状態にて、前記ブラケットが前記固定対象に固定される、
ブラケットの固定構造。
【請求項6】
電気接続箱が取り付けられることになるブラケットであって、
前記ブラケットは、
当該ブラケットを固定することになる固定対象に向けて突出する突起部と、前記突起部とは異なる箇所に設けられて前記固定対象に係合することになる係合部と、前記突起部及び前記係合部とは異なる箇所に設けられて前記固定対象と当該ブラケットとのボルト締結に用いられる貫通孔と、を有する、
ブラケット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱が取り付けられることになるブラケットと、ブラケットが固定される固定対象と、を備えるブラケットの固定構造、及び、ブラケットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ワイヤハーネス(即ち、電気接続箱やサブハーネス等)を自動車に配索するにあたり、自動車の車体フレーム等に電気接続箱が固定される場合がある。例えば、従来の電気接続箱の一つでは、電気接続箱の外壁から延出するように固定用のアーム部が設けられ、このアーム部と車体フレームとがボルト等で締結されるようになっている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平7-42535号公報
特開2007-137372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の電気接続箱では、電気接続箱のアーム部と車体フレームとをボルトで締結して固定するにあたり、例えば、アーム部に設けられた貫通孔と、車体フレームに設けられた締結孔と、を作業者が目視しながら手作業等で位置合わせすることになる。電気接続箱の形状や、車体フレームへの電気接続箱の取り付け位置等によっては、上述した貫通孔と締結孔とを位置合わせする作業が煩雑である。この煩雑さに起因して、電気接続箱を車体フレームに固定する作業の作業性を向上させ難い場合がある。
【0005】
本発明の目的の一つは、固定作業の作業性に優れたブラケットの固定構造、及び、ブラケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係るブラケットの固定構造、及び、ブラケットは、以下を特徴としている。
【0007】
電気接続箱が取り付けられることになるブラケットと、前記ブラケットが固定される固定対象と、を備えるブラケットの固定構造であって、
前記ブラケットは、
前記固定対象に向けて突出する突起部と、前記固定対象に係合する係合部と、前記突起部及び前記係合部とは異なる箇所に設けられてボルト締結に用いられる貫通孔と、を有し、
前記固定対象は、
前記突起部が挿入される被挿入部と、前記係合部が係合される被係合部と、前記貫通孔に対応する締結部と、を有し、
前記ブラケットは、
前記突起部が前記被挿入部に挿入された状態にて前記突起部を中心として当該ブラケットが回転されて、前記係合部が前記被係合部に係合されることにより、前記貫通孔と前記締結部とが位置合わせされる、
ブラケットの固定構造であること。
【0008】
電気接続箱が取り付けられることになるブラケットであって、
前記ブラケットは、
当該ブラケットを固定することになる固定対象に向けて突出する突起部と、前記固定対象に係合することになる係合部と、前記突起部及び前記係合部とは異なる箇所に設けられて前記固定対象と当該ブラケットとのボルト締結に用いられる貫通孔と、を有する、
ブラケットであること。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るブラケットの固定構造、及び、ブラケットによれば、ブラケットを固定対象(例えば、自動車の車体フレーム)に固定する際、まず、ブラケットが有する突起部が固定対象が有する被挿入部に挿入され、次いで、突起部を中心としてブラケットの全体が回転されることで、ブラケットの係合部を固定対象の被係合部に係合させることができる。更に、係合部と被係合部とが係合されることで、ブラケットの貫通孔と固定対象の締結部とを位置合わせすることができる。よって、上述した従来の例に比べ、作業者が貫通孔と締結部とを位置合わせする作業の負荷を軽減できる、又は、その作業を無くすことができる。更に、ボルト締結によってブラケットを固定対象に最終的に固定する前に、ブラケットを固定対象に仮固定することができる。したがって、本構成のブラケットの固定構造は、固定作業の作業性に優れている。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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