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公開番号2024125796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033865
出願日2023-03-06
発明の名称駐車場管理システム
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20240911BHJP(計算;計数)
要約【課題】駐車場の設備全体としての消費電力を最適化可能な駐車場管理システムを提供する。
【解決手段】駐車場Pを管理する駐車場管理システム1は、複数台の車両を駐車可能な収容領域A1に駐車した車両を駐車場Pの空調を用いて温度調整した場合における収容領域A1の電力量である収容領域電力量を取得する収容領域電力量取得部11と、各車両の温調装置を用いて車両毎に温度調整した場合における電力量の合計である個車合計電力量を取得する合計電力量取得部12と、収容領域電力量及び個車合計電力量に基づいて温調方法を設定する温調方法設定部13と、を備える。温調方法設定部13は、収容領域電力量が個車合計電力量より少ない場合、駐車場Pの空調を用いて温度調整する設備温調を実行し、収容領域電力量が個車合計電力量より多い場合、収容領域A1に駐車した車両毎に温度調整する個車温調を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の充電が可能であって、前記車両を収容する駐車場を管理する駐車場管理システムであって、
複数台の車両を駐車可能な収容領域に駐車した車両を前記駐車場の空調を用いて温度調整した場合における前記収容領域の電力量である収容領域電力量を取得する収容領域電力量取得部と、
各車両の温調装置を用いて車両毎に温度調整した場合における電力量の合計である個車合計電力量を取得する合計電力量取得部と、
前記収容領域電力量及び前記個車合計電力量に基づいて温調方法を設定する温調方法設定部と、を備え、
前記温調方法設定部は、
前記収容領域電力量が前記個車合計電力量より少ない場合、前記駐車場の空調を用いて温度調整する設備温調を実行し、
前記収容領域電力量が前記個車合計電力量より多い場合、前記収容領域に駐車した車両毎に温度調整する個車温調を実行する、駐車場管理システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の駐車場管理システムであって、
前記収容領域に駐車した車両から環境温度の調整要求を取得する温調要求取得部と、
前記調整要求に基づいて、前記収容領域を区画形成する仕切部を移動して仕切領域を生成する仕切領域生成部と、を備える、駐車場管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の駐車場管理システムであって、
前記収容領域電力量取得部は、前記仕切部によって区画形成された仕切領域における収容領域電力量を取得し、
前記合計電力量取得部は、前記仕切領域内に存在する車両のうち、前記調整要求のある車両の電力量の合計である個車合計電力量を取得する、駐車場管理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の駐車場管理システムであって、
前記仕切領域生成部は、前記調整要求のある車両のみを囲むように前記仕切領域を生成する、駐車場管理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の駐車場管理システムであって、
前記収容領域に駐車した車両からバッテリSOCを取得するバッテリSOC取得部と、
前記収容領域に駐車した車両の充電を行う充電実行部と、を備え、
前記充電実行部は、前記バッテリSOCに基づいて充電の要否を判定する、駐車場管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の駐車場管理システムであって、
前記充電実行部は、前記バッテリSOCがSOC閾値より低い場合、及び、前記個車温調により前記バッテリSOCがSOC閾値より下がることが予測される場合に、前記充電を実行する、駐車場管理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の駐車場管理システムであって、
前記収容領域に駐車した車両から走行計画を取得する走行計画取得部を備え、
前記SOC閾値は、前記走行計画に基づいて設定される、駐車場管理システム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の駐車場管理システムであって、
前記駐車場は、再生可能エネルギーを用いて前記車両の充電が可能である、駐車場管理システム。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載の駐車場管理システムであって、
前記収容領域に駐車した車両の放電を行う放電実行部を備え、
前記放電実行部は、前記収容領域に駐車した車両から放電される電力を、前記設備温調に用いる、駐車場管理システム。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか1項に記載の駐車場管理システムであって、
前記収容領域に駐車した車両の放電を行う放電実行部を備え、
前記放電実行部は、前記収容領域に駐車した車両から放電される電力を、電力系統に供給する、駐車場管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場を管理する駐車場管理システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池を搭載するモビリティにおける充給電に関する研究開発が行われている。
【0003】
ところで、二次電池を搭載するモビリティにおける充給電に関する技術において、これまでは基本的に個々の車両(以下、個車)毎の対応が検討されてきた。例えば、バッテリを高温環境下に放置しておくとバッテリが高温になり劣化するため、駐車時でも車両のバッテリ冷却機構を用いてバッテリを冷却する提案がある。また、運転開始時に車室内が快適な温度になるように、走行開始時間にあわせて充電することで充電器の廃熱を利用して車室内を温めたり、走行開始時間にあわせてプレ空調を行ったりする提案もある。
【0004】
これに対し、特許文献1には、温度観点でゾーニングされた各エリアに走行計画に応じて、車両を移動させることで、保管車両のバッテリの劣化を抑制しながら、走行予定のある車両の充放電性能を確保することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-188440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術では、駐車場の空調装置を用いて各エリアを温度観点でゾーニングするが、駐車場の空調装置を用いることで、個車毎に温度調整する場合よりも消費電力が悪化する場合もあり得る。また、電動車両を移動させるにも電力が消費してしまう。
【0007】
本発明は、駐車場の設備全体としての消費電力を最適化可能な駐車場管理システムを提供する。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
車両の充電が可能であって、前記車両を収容する駐車場を管理する駐車場管理システムであって、
複数台の車両を駐車可能な収容領域に駐車した車両を前記駐車場の空調を用いて温度調整した場合における前記収容領域の電力量である収容領域電力量を取得する収容領域電力量取得部と、
各車両の温調装置を用いて車両毎に温度調整した場合における電力量の合計である個車合計電力量を取得する合計電力量取得部と、
前記収容領域電力量及び前記個車合計電力量に基づいて温調方法を設定する温調方法設定部と、を備え、
前記温調方法設定部は、
前記収容領域電力量が前記個車合計電力量より少ない場合、前記駐車場の空調を用いて温度調整する設備温調を実行し、
前記収容領域電力量が前記個車合計電力量より多い場合、前記収容領域に駐車した車両毎に温度調整する個車温調を実行する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、駐車場に駐車される複数の車両を群として管理することで、駐車場の設備全体としての消費電力を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の駐車場管理システム1の一実施形態の概念図である。
駐車場サーバー10の機能構成を示すブロック図である。
仕切部42によって2つの仕切領域SP1、SP2が設定された収容領域A1を説明する図である。
仕切部42によって仕切領域SP3が設定された収容領域A1を説明する図である。
温調方法の決定フローを示すフロー図である。
駐車場管理システム1の他の実施形態の概念図である。
駐車場管理システム1を利用したビジネスモデルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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