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公開番号2024135671
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046471
出願日2023-03-23
発明の名称管理装置
出願人スタートバーン株式会社
代理人個人,個人
主分類G06Q 30/018 20230101AFI20240927BHJP(計算;計数)
要約【課題】取引される取引対象の真贋判別に係る情報を含む、取引される取引対象に関する各種情報を効率的に管理し、真贋判別が重要な各種取引を支援すること。
【解決手段】本発明の取引対象の管理装置(サーバ1)は、取引対象の真贋判別に利用可能な特徴情報を受信可能な特徴情報受信部60と、取引対象に付与可能な電子タグから読み取られたタグ識別情報を受信可能なタグ識別情報受信部61と、特徴情報及びタグ識別情報を含む要素情報をブロックチェーン上で管理可能な管理手段62と、タグ識別情報を受信した場合に、要素情報のうちタグ識別情報に対応する対応情報がブロックチェーン上で管理されているか判別可能な判別手段63と、対応情報がブロックチェーン上で管理されていると判別された場合に、対応情報の少なくとも一部の表示を指令可能な表示指令手段64と、を備え、表示指令手段64は、特徴情報の少なくとも一部の表示を指令可能である。
【選択図】図28


特許請求の範囲【請求項1】
取引対象の真贋判別に利用可能な特徴情報を受信可能な特徴情報受信手段と、
前記取引対象に付与可能な電子タグから読み取られたタグ識別情報を受信可能なタグ識別情報受信手段と、
前記取引対象に関する情報であって、前記特徴情報及び前記タグ識別情報を含む要素情報をブロックチェーン上で管理可能な管理手段と、
前記タグ識別情報を受信した場合に、前記要素情報のうち前記タグ識別情報に対応する対応情報が前記ブロックチェーン上で管理されているか判別可能な判別手段と、
前記対応情報が前記ブロックチェーン上で管理されていると判別された場合に、前記対応情報の少なくとも一部の表示を指令可能な表示指令手段と、
を備え、
前記タグ識別情報受信手段は、前記電子タグから読み取られた情報であって、前記ブロックチェーン上で管理された対象情報へのアクセスを可能とするアクセス情報をさらに受信可能であり、
前記管理手段は、前記アクセス情報に含まれる情報であって前記対象情報を前記ブロックチェーン上で識別可能な識別情報と前記タグ識別情報とを紐付けて管理可能であり、
前記表示指令手段は、前記タグ識別情報及び前記識別情報を用いた判別に基づいて、前記対応情報が含む前記特徴情報の少なくとも一部の表示を指令可能である、
取引対象の管理装置。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記特徴情報受信手段は、前記取引対象の作者により前記取引対象に目視可能に記された署名の特徴に関する署名情報を含む前記特徴情報を受信可能であり、前記表示指令手段は、前記対応情報が含む前記署名情報の表示を指令可能である、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記取引対象の所在及び/又は所有権の移動に関する流通情報を受信可能な流通情報受信手段と、前記流通情報に基づいて前記取引対象の流通経路の少なくとも一部の表示を指令可能である流通経路表示指令手段と、をさらに備え、前記流通情報受信手段は、前記電子タグから読み取られた前記タグ識別情報と前記電子タグの読み取りが行われた場所に関する場所情報とを含む前記流通情報を受信可能であり、前記管理手段は、前記流通情報を含む前記要素情報を管理可能である、請求項1に記載の管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、絵画、建築、彫刻、工芸品等の美術作品は、愛好家により親しまれており、それに伴い、個展等が開催され、また、美術作品の売買も盛んである。しかし、美術作品の価値については、判断が難しい。美術作品の取引における価値の判断における深刻な問題として、作品取引における贋作の混入がある。
【0003】
作品取引における贋作の混入の原因には、現在の取引が、偽造や改ざんが容易かつ統一的な規格や管理手法も確立されていない紙の証明書に依存している点が挙げられる。この場合の証明書は、十分に証明書たり得ない。その結果として、作品の出所と来歴は、取引の都度、専門家により時間をかけて鑑定されることによって担保される必要がある。
【0004】
また、管理すべき作品の金額と量とが大きくなる程に、それらの出所と来歴は複雑化する。このような場合、伝統的な手法で情報の正確さを担保することは一層困難になる。
【0005】
さらに、テクノロジーの発展が及ぼす影響も見過ごすことは出来ない。テクノロジーの発展により、複製技術が向上し、複製可能な形式で流通する美術作品の広がりという大きな潮流がある。即ち、その管理にも相応の技術が求められている。
【0006】
以上の背景から、作品の出所と来歴の担保は、美術(アート)業界の信頼性維持・向上のために取り組むべき喫緊の課題である。
【0007】
つまり、従来の技術のみでは、昨今のオンライン市場を含めた美術(アート)市場が拡大を続ける中で、贋作の混入が深刻な問題に対応できず、美術作品の信頼性担保や価値証明を困難にするだけでなく、二次流通市場における作品の著作権管理等もほぼ不可能である。よって、流通する美術作品の出所と来歴という、信頼性の根幹を管理するシステムのさらなる整備が求められている。
【0008】
美術作品の出所と来歴の担保は、現時点の制度に基づいた美術(アート)業界の信用に貢献するだけではない。例えば、美術作品が二次流通市場での販売を繰り返す度に売上額の一部を制作者に還元する追及権(Resale-Rights)の制度は、現在その是非について様々な観点から議論されている。しかし、該制度に関し、作品の出所と来歴を含む取引記録のモニタリングに多大なコストがかかる点が主要な反対意見の1つとして指摘されている。
【0009】
また、ある美術作品の所有権を小口に分割してそれらを個別に取引する分割所有(Fractional Ownership)の提案に関しても、対象となる美術作品及び分割された所有権の出所と来歴をどのように担保するかは取り組むべき課題である。
【0010】
さらに、管理コストの都合上、これまで二次流通以降での適切な遵守が困難であった著作権や取引ルールも、出所と来歴の記録に付帯した管理によって実用性が大きく高まってきている。
(【0011】以降は省略されています)

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