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公開番号2024125619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033552
出願日2023-03-06
発明の名称パイプベンダー
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B21D 7/025 20060101AFI20240911BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】径の異なる金属パイプに対応可能な金型を備えた、パイプベンダーを提供する。
【解決手段】ベンドダイ10の外周面には、金属パイプ90を支持する支持溝13が形成される。支持溝13の深さは、金属パイプ90の断面半径を超過する。プレッシャーダイ30には、金属パイプ90と当接する当接面32が形成される。この当接面32は、曲げ半径R1方向に沿って支持溝13と対向する。さらに、支持溝13の、溝幅方向に沿った中央部分13C、及び、曲げ半径R1方向に沿って中央部分13Cと対向する対向部分32Aの、少なくとも一方の、金属パイプ90の中心軸C1に対する垂直断面形状が、直線形状である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
金属パイプをドローベンディング方式で曲げ加工する、パイプベンダーであって、
曲げ中心軸周りに回転するとともに、前記金属パイプの、曲げ半径方向に沿った内周側を支持する、円盤形状のベンドダイと、
前記金属パイプの、曲げ半径方向に沿った外周側を支持する、プレッシャーダイと、
を備え、
前記ベンドダイの外周面には、前記金属パイプを支持する支持溝が形成され、
前記支持溝の深さは、前記金属パイプの断面半径を超過し、
前記プレッシャーダイには、曲げ半径方向に沿って前記支持溝と対向し、前記金属パイプと当接する当接面が形成され、
前記支持溝の、溝幅方向に沿った中央部分、及び、曲げ半径方向に沿って前記中央部分と対向する前記当接面の対向部分の、少なくとも一方の、前記金属パイプの中心軸に対する垂直断面形状が、直線形状である、
パイプベンダー。
続きを表示（約 660 文字）【請求項２】
請求項１に記載のパイプベンダーであって、
前記プレッシャーダイの前記当接面が平面形状である、
パイプベンダー。
【請求項３】
請求項１または２に記載のパイプベンダーであって、
前記ベンドダイは、前記支持溝の一対の側壁となる上ベースリング及び下ベースリングを備え、
さらに前記ベンドダイは、前記上ベースリング及び前記下ベースリングの間に配置される中間リングを備え、
前記中間リングは、前記上ベースリング及び前記下ベースリングよりも小径であって、
前記中間リングの外周面の、前記金属パイプの中心軸に対する垂直断面形状が、直線形状である、
パイプベンダー。
【請求項４】
請求項３に記載のパイプベンダーであって、
前記上ベースリングと前記中間リングの間、及び、前記下ベースリングと前記中間リングの間のそれぞれに、スペーサリングが配置され、
それぞれの前記スペーサリングは、前記中間リングよりも小径である、
パイプベンダー。
【請求項５】
請求項４に記載のパイプベンダーであって、
前記金属パイプの送り方向に沿って、前記ベンドダイの上流に接続されるワイパーダイを備え、
前記ワイパーダイには、前記ベンドダイの前記支持溝に接続される送り溝が設けられ、
前記送り溝の、前記支持溝に接続する先端部分は、溝幅方向両端に肉厚部分を備える、
パイプベンダー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書では、パイプベンダーが開示される。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
パイプベンダーは、金属パイプを曲げ加工する装置である。例えば、特許文献１に開示されたパイプベンダーは、ロータリードローベンディング方式により曲げ加工を行う。パイプベンダーは複数の金型を備える。図１２に例示されるように、ロータリードローベンディング方式のパイプベンダーは、ベンドダイ１００、プレッシャーダイ１１０、クランプダイ１２０、ワイパーダイ１３０、及びマンドレル１４０といった金型が用いられる。
【０００３】
ベンドダイ１００は円盤形状のディスク１０１を備える。またベンドダイ１００はディスク１０１の接線方向に延伸するインサート１０４を備える。ディスク１０１及びインサート１０４には、断面円弧形状の支持溝１０２，１０６が形成される。さらにワイパーダイ１３０に送り溝１３２が形成される。送り溝１３２は、支持溝１０２に接続される。またプレッシャーダイ１１０及びクランプダイ１２０には、断面円弧形状の支持溝１１２，１２２が形成される。支持溝１１２は、支持溝１０２及び送り溝１３２に対向する。支持溝１２２は支持溝１０６に対向する。
【０００４】
金属パイプ１５０の先端部分について、インサート１０４の支持溝１０６及びクランプダイ１２０の支持溝１２２に、金属パイプ１５０の全周が支持される。金属パイプ１５０の上流部分について、ディスク１０１の支持溝１０２及びワイパーダイ１３０の送り溝１３２と、プレッシャーダイ１１０の支持溝１１２に、金属パイプ１５０の全周が支持される。
【０００５】
このようにして、金属パイプ１５０の曲げ半径方向外側が、クランプダイ１２０及びプレッシャーダイ１１０に支持される。さらに金属パイプ１５０の曲げ半径方向内側が、ベンドダイ１００及びワイパーダイ１３０に支持される。さらに金属パイプ１５０内にはマンドレル１４０が挿入される。
【０００６】
曲げ加工の際には、ベンドダイ１００が曲げ中心軸Ｌ１００周りに回転する。クランプダイ１２０は金属パイプ１５０を支持したまま、ベンドダイ１００と同期して曲げ中心軸Ｌ１００周りに回転する。この回転に併せて、金属パイプ１５０が上流から引き出される。さらにプレッシャーダイ１１０は、曲げ半径方向外側から金属パイプ１５０を支持した状態で、金属パイプ１５０の延伸方向に沿って直線移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
特開２０１９－５１５３２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
ところで、従来のパイプベンダーにおいては、ベンドダイ及びプレッシャーダイによって、金属パイプの全周が支持される。したがって従来のパイプベンダーでは、金属パイプの径に応じて、支持溝の円弧径の異なる複数種類のベンドダイ及びプレッシャーダイを揃える必要がある。
【０００９】
そこで本明細書では、径の異なる金属パイプに対応可能な金型を備えた、パイプベンダーが開示される。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本明細書で開示されるパイプベンダーは、金属パイプをドローベンディング方式で曲げ加工する。このパイプベンダーは、ベンドダイ及びプレッシャーダイを備える。ベンドダイは、円盤形状であって、曲げ中心軸周りに回転する。さらにベンドダイは、金属パイプの、曲げ半径方向に沿った内周側を支持する。プレッシャーダイは、金属パイプの、曲げ半径方向に沿った外周側を支持する。ベンドダイの外周面には、金属パイプを支持する支持溝が形成される。支持溝の深さは、金属パイプの断面半径を超過する。プレッシャーダイには、金属パイプと当接する当接面が形成される。この当接面は、曲げ半径方向に沿って支持溝と対向する。さらに、支持溝の、溝幅方向に沿った中央部分、及び、曲げ半径方向に沿って中央部分と対向する当接面の対向部分の、少なくとも一方の、金属パイプの中心軸に対する垂直断面形状が、直線形状である。
（【００１１】以降は省略されています）

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