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公開番号2024125544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033420
出願日2023-03-06
発明の名称管路の接続構造
出願人明和工業株式会社
代理人個人
主分類F16L 21/03 20060101AFI20240911BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】接続作業が容易で且つ確実な抜け止めを実現する管路の接続構造を提供する。
【解決手段】ソケット部2を端部に設けた受入管Bと、ソケット部に端部(挿入部1)を挿入し、挿入部分外周面に係止突部12を設けた挿入管Aと、挿入管に外遊挿した抜け止め筒体3で構成されソケット部が奥方に受け突部22を突設すると共に、受け突部の奥方に挿入管外周面(密封連結部11)とソケット部内周面を密封するリングシール21を内装し、受け突部22から前方を係止突部12が通過し得る内径に形成すると共に、開口端内周面にメネジ部23を刻設し、抜け止め筒体3の外周面にメネジ部に螺合するオネジ部33を周設し、挿入部1をリングシール位置まで挿入し、抜け止め筒体3をソケット部2に螺着する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
適宜な管路長を有するソケット部を、端部に設けた受入管と、前記ソケット部に端部を挿入し、挿入部分外周面に係止突部を設けた挿入管と、挿入管に外遊挿した抜け止め筒体で構成され、前記ソケット部が、奥方に挿入管の外周が通過し得る内径とした受け突部を突設すると共に、前記受け突部の奥方に挿入管外周面とソケット部内周面を密封するリングシールを内装し、前記受け突部から前方を係止突部が通過し得る内径に形成すると共に、開口端内周面にメネジ部を刻設し、抜け止め筒体の外周面に前記メネジ部に螺合するオネジ部を周設し、挿入管をリングシール位置まで挿入し、抜け止め筒体をソケット部に螺着したことを特徴とする管路の接続構造。
続きを表示（約 190 文字）【請求項２】
挿入管の係止突部の前後にリング状クッションシールを装着してなる請求項１記載の管路の接続構造。
【請求項３】
抜け止め筒体にフランジ部を形成し、フランジ部外周面に軸方向に開口した溝部を設けてなる請求項１又は２記載の管路の接続構造。
【請求項４】
メネジ部及びオネジ部を送りネジとした請求項１又は２記載の管路の接続構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、主として給排水管路の接続構造に関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
管路の接続は、受入管端に設けたソケット部に連結対象の挿入管を差し込み、ソケット部内周面と挿入管外周面との間にシール部材を設けて密封性を確保すると共に、適宜な挿入管抜け止め手段を採用している。
【０００３】
例えば一般的にはメカニカル継手と称されている構造では、挿入管の外周面に装着したシール部材を、ソケット管の管端方向から装着する押圧部材でソケット管外周面に強圧して摩擦抵抗を高め、当該シール部材がソケット管と連結した押圧部材との間で抜け止め機能が発揮されるようにしているものである。前記の押圧部材として、ソケット管の端部外周面に刻設したネジ部に螺合する締め付けナット（特許文献１）、或いはソケット管外周に形成したフランジ部と連結するリング板（特許文献２）が採用されている。
【０００４】
またソケット部の内周面と挿入管外周面に、それぞれが通過できる間隙を備えた係合突部を形成し、挿入管の差込に際して互いの係合突部を互いの間隙を通過させた後、相対的に管軸方向を中心に回動させることで係合状態とし、管の抜け止めを実現している（特許文献３，４）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００９－１３３４１７号公報。
特表２００７－５２１４４３号公報。
特開２０１３－２４２８０号公報。
特開２０２２－１００９１０号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
メカニカル接手のように、シール部材の圧縮を以て抜け止め機能を発揮させている構造では、管軸方向に強い力が加わると挿入管がソケット部から抜け出てしまう虞がある。また係合突部を採用する手段では、管連結作業において相応の管長を備えた連結対象の一方の管又は双方の管を、管軸方向を中心に回動操作（捻じり操作）を行う必要があり、連結作業が煩瑣となる。
【０００７】
そこで本発明は、挿入管の確実な抜け止めを実現すると共に、管連結作業も容易である新規な管路の接続構造を提案した。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の請求項１記載の管路の接続構造は、適宜な管路長を有するソケット部を、端部に設けた受入管と、前記ソケット部に端部を挿入し、挿入部分外周面に係止突部を設けた挿入管と、挿入管に外遊挿した抜け止め筒体で構成され、前記ソケット部が、奥方に挿入管の外周が通過し得る内径とした受け突部を突設すると共に、前記受け突部の奥方に挿入管外周面とソケット部内周面を密封するリングシールを内装し、前記受け突部から前方を係止突部が通過し得る内径に形成すると共に、開口端内周面にメネジ部を刻設し、抜け止め筒体の外周面に前記メネジ部に螺合するオネジ部を周設し、挿入管をリングシール位置まで挿入し、抜け止め筒体をソケット部に螺着したことを特徴とするものです。
【０００９】
而して前記の管路の接続は、リングシールでソケット部（受入管）と挿入管との間で密封性が確保されると共に、挿入管の係止突部が受け突部と抜け止め筒体の間に位置することになり、更に挿入管の抜けが完全に阻止されるものである。また特に係止突部を受け突部と抜け止め筒体で挟持することで、受入管と挿入管の接続は堅牢になされ、係止突部と受け突部或いは抜け止め筒体の奥端面との間に間隙を設けておくと、例えば気温の変化などによる管路の伸縮に対応できる。
【００１０】
また本発明の請求項２記載の管路の接続構造は、更に挿入管の係止突部の前後にリング状クッションシールを装着してなるもので、係止突部の受け突部と抜け止め筒体による挟持が前記クッションシールを介在してなされるので、施工に際してクッションシールを受け突部に当接することで、挿入管の挿入深さを所定位置とすることができるので、管接続の施工性が高められると共に、管路の接続が堅牢になされ、且つ管路の伸縮も吸収することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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