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公開番号2024125541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033405
出願日2023-03-06
発明の名称両軸受け型リール
出願人グローブライド株式会社
代理人個人,個人
主分類A01K 89/015 20060101AFI20240911BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】様々なキャストフォームや重さが異なるルアーを使用しても、キャスト対応力が低下することのないスプール制動装置を有する両軸受け型リールを提供する。
【解決手段】スプール制動装置20は、スプール7と一体的に回転する導電環体25と、導電環体25に対向配置されるリング状の磁石21と、リング状の磁石21を保持する円筒状の保持部22と、円筒状の保持部をスプールの軸方向に移動させる移動操作機構30と、を備えている。導電環体25は、リング状の磁石21と対向する対向面を備え、リング状の磁石21は、保持部22の内周面に対して、その先端側が軸方向の内側に突出するように固定されている。リング状の磁石21には、保持部22の内周面に対して突出する先端側の内、少なくとも糸巻胴部7aの内面と径方向で対向する部分を覆う磁性部材40が設けられている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
釣糸が巻回される糸巻胴部と前記糸巻胴部の両側に形成されるフランジ部とを具備したスプールを、リール本体の側板間に回転自在に支持し、前記スプールの回転に制動力を付与するスプール制動装置を有する両軸受け型リールにおいて、
前記スプール制動装置は、前記スプールと一体的に回転する導電環体と、前記導電環体に対向配置されるリング状の磁石と、前記リング状の磁石を保持する円筒状の保持部と、前記リール本体に設けられ、前記円筒状の保持部を前記スプールの軸方向に移動させる移動操作機構と、を備えており、
前記導電環体は、前記リング状の磁石と対向する対向面を備え、
前記リング状の磁石は、前記保持部の内周面に対して、その先端側が前記軸方向の内側に突出するように固定されており、
前記リング状の磁石には、前記保持部の内周面に対して突出する先端側の内、少なくとも前記糸巻胴部の内面と径方向で対向する部分を覆う磁性部材が設けられていることを特徴とする両軸受け型リール。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記磁性部材は、前記リング状の磁石の突出する先端側を覆う筒状体であり、
前記筒状体の端部は、前記リング状の磁石の端部と同位置、又は、前記リング状の磁石の端部よりも前記軸方向の内側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の両軸受け型リール。
【請求項3】
前記磁性部材は、前記リング状の磁石の突出する端部の外表面、及び、軸方向の内側の端面を覆うことを特徴とする請求項1に記載の両軸受け型リール。
【請求項4】
前記導電環体は、前記スプールの回転軸に対して軸方向に移動可能に配設される移動部材に固定されており、前記スプールの回転速度に応じて前記移動部材が移動して、前記リング状の磁石と径方向で対向する位置が変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の両軸受け型リール。
【請求項5】
前記導電環体は、前記リング状の磁石に対して径方向で対向する円筒部を備えており、
前記円筒部は、前記スプールが非回転状態では、前記リング状の磁石に対して径方向で重ならない位置にあることを特徴とする請求項4に記載の両軸受け型リール。
【請求項6】
前記スプールの糸巻胴部の内面と、前記リング状の磁石の外面との間は、径方向の最小隙間が1.0mm以下であり、
前記磁性部材の肉厚は、前記最小隙間の半分以下であることを特徴とする請求項1に記載の両軸受け型リール。
【請求項7】
前記磁性部材は、メッキ処理されていることを特徴とする請求項1に記載の両軸受け型リール。
【請求項8】
前記移動操作機構は、前記リール本体に回転可能に設けられ、前記円筒状の保持部を前記スプールの軸方向に移動させる調整ダイヤルを有しており、
前記調整ダイヤルを回転操作した際、前記リング状の磁石の少なくとも一部は、前記スプールのフランジ部よりも軸方向の内側の範囲内で軸方向に移動可能となるように、前記保持部に保持されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の両軸受け型リール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、釣糸を巻回するスプールを、リール本体を構成する左右の側板間に回転自在に支持した両軸受け型リールに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
上記した両軸受け型リールの本体(リール本体)は、左右のフレームのそれぞれにサイドプレート(カバー部材とも称される)を着脱可能に被着した左右側板を備えている。前記左右側板の間には、釣糸が巻回されるスプールが回転自在に支持されており、一方の側板側に配設されたハンドルを巻き取り操作することでスプールを回転駆動し、釣糸がスプールに巻き取られる。
【0003】
上記した両軸受け型リールには、ルアーフィッシングに適した小型化されたものが知られている。ルアーフィッシングでは、公知のように、クラッチ機構をONからOFFに切換えてスプールフリー状態とし、キャスティング操作することでルアーを狙った位置に投げ込み、その後、クラッチ機構をONにしてリーリング操作を行なう。このキャスティング操作では、スプールが過回転して釣糸がバックラッシュしないように、反ハンドル側の側板内にスプール制動装置が組み込まれている。
【0004】
前記スプール制動装置には、様々なタイプが知られており、電磁誘導方式によってキャスティング時のスプール回転に制動力を付与するタイプのものが存在する。例えば、特許文献1には、スプール軸に導電環体を一体回転可能に設けると共に、導電環体の外周面に対向してリング状の磁石を配置した構成が開示されている。このようなスプール制動装置は、スプールが回転すると、リング状の磁石から磁界によって導電環体の表面に渦電流が発生し、スプール軸の回転に制動力を付与することが可能となる。また、この特許文献1に開示されたスプール制動装置は、導電環体とリング状の磁石をスプールの収容空間内(糸巻胴部の径方向内側)に配設し、リング状の磁石を環状の保持部の先端内周面に取着している。このようなスプール制動装置によれば、糸巻胴部を可及的に小径化することができ、リール本体を小型化しつつ糸巻容量を確保することが可能になる。
【0005】
なお、前記リング状の磁石は、側板に配設された調整ダイヤルを回転操作することによって軸方向に移動され、スプールに作用する制動力が調整可能となっている。また、スプールの回転速度が増加した際、導電環体をカム作用によって軸方向に移動させてリング状の磁石に対向する領域を増やし、制動力を向上させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-120587号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記した両軸受け型リールを用いてルアーフィッシングする際、様々なタイプや重さのルアーが用いられる。また、近距離、長距離、障害物を避ける等、ルアーを狙った位置に投げ込む際のキャスト方法についても様々である(オーバーキャスト、サイドキャスト、スキッピング、ピッチング等)。釣人は、ルアーをキャスティングする際、バックラッシュが生じないように、上記したスプール制動装置の制動力を調整するための調整部材(調整ダイヤル)を操作している。
【0008】
上記したタイプの両軸受け型リールでは、スプールの糸巻容量を増やして小型、軽量化を図るためには、スプールの糸巻胴部を可及的に小径化して、スプール制動装置を構成する導電環体(インダクトロータ)に接近させる必要がある。しかしながら、糸巻胴部が導電環体に接近し過ぎると、糸巻胴部と導電環体との間に介在された状態となるリング状の磁石の磁界がスプール側に作用し、スプールに対してブレーキ力が直接作用することがある。
【0009】
このため、実釣時に非常に軽いルアー(1g~5g程度)をキャスティングすると、スプールに対して制動力が直接作用してしまい、ピッチングのような軽いキャストをした際、狙ったポイントにスムーズに投げ込めなくなってしまう。なお、非常に軽いルアーに合わせてリング状の磁石の磁力が弱くなるように設定(調整ダイヤルの設定)すると、オーバーキャストやサイドキャスト、スキッピング等の制動力を強く必要とするキャスト操作では、制動力が足らなくなってバックラッシュを引き起こすことがある。
【0010】
すなわち、オーバーキャストやサイドキャストのとき、及び、ピッチングのときのように、スプールの回転入力に差があるキャストをすると、同じ調整ダイヤル設定値で操作することが難しくなり、キャスト対応力が低下してしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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