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公開番号2024127415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036558
出願日2023-03-09
発明の名称ルアー
出願人株式会社シマノ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01K 85/14 20060101AFI20240912BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ルアーボディに生じる回転方向のロールモーメントを抑制することができ、意図した潜行力が変化したり、道糸が撚れたりする不具合を防止できるうえ、ボディの意匠性の低下を防ぐことができる。
【解決手段】ボディ10の前端部10aに突設され、ボディ10の前後方向に沿う中心軸O1に軸方向を向けた前側軸部20と、前側軸部20に回転自在に装着されるプロペラ30と、を備えている。プロペラ30は、水流を受けて回転するように構成され、プロペラ30の回転平面は、平面視で前側軸部20に対して傾斜し、回転平面は、前側軸部20をプロペラ回転軸O2と同軸に配置したときに、ボディ10におけるプロペラ30と共回りして傾倒する側の下向きの右側面11に対して、平面視で近づくように傾斜しているルアーを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ボディと、
前記ボディの端部に突設され、前記ボディの前後方向に沿う中心軸に軸方向を向けた軸部と、
前記軸部に回転自在に装着される回転体と、を備え、
前記回転体は、水流を受けて回転するように構成され、
前記回転体の回転平面は、平面視で前記軸部に対して傾斜する、
ルアー。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記ボディの端部には、平面視で前記回転平面に平行な傾斜端面が形成される、請求項1に記載のルアー。
【請求項3】
前記軸部には、前記回転体を前後両側から保持する一対の保持部が設けられ、
前記一対の保持部のうち一方の保持部は、前記回転体と前記傾斜端面との間に配置され、前記傾斜端面に接触可能に設けられる、請求項2に記載のルアー。
【請求項4】
前記軸部には、前記回転体を前後両側から保持する一対の保持部が設けられ、
前記一対の保持部のうち前記回転体と前記端部との間に配置される一方の保持部は、前記ボディに対して回転が規制され、平面視で前記回転体を向く面が前記回転平面に平行に傾斜する、請求項1に記載のルアー。
【請求項5】
前記軸部は、前記ボディの前端部に設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項6】
前記回転平面は、前記回転体の回転中心を前記軸部と同軸に配置した場合に、前記ボディにおける前記回転体と共回りして傾倒する側の下向きのボディ側面に対して、平面視で近づくように傾斜する、請求項5に記載のルアー。
【請求項7】
前記軸部は、釣り糸が接続される接続部を有する、請求項5に記載のルアー。
【請求項8】
前記軸部は、前記ボディの後端部に設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項9】
前記回転平面は、前記回転体の回転中心を前記軸部と同軸に配置した場合に、前記ボディにおける前記回転体と共回りして傾倒する側の上向きのボディ側面に対して、平面視で近づくように傾斜する、請求項8に記載のルアー。
【請求項10】
前記軸部は、釣り針が連結される連結部を有する、請求項8に記載のルアー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ルアーに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シングルプロペラのスイッシャータイプのルアーでは、プロペラの回転数が上がるにつれて、プロペラの回転慣性によりボディも回転方向にロールモーメントが生じる。この場合、ボディが回転し、意図した潜行力が変化するうえ、道糸を撚れさせてしまう虞があった。
そこで、このような問題を抑制するルアーとして、例えば、プロペラの軸部をヨー軸に対して傾けるようにした構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-051144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示されるような従来のルアーでは、ボディのヨー回転に対して振れにくくなる方向に軸部が水流を受けてしまう問題があった。
また、上記の従来のルアーでは、ボディ側に設けられる軸部の差込口の余肉が軸部の偏芯分を確保する必要があり、ボディのデザインが制約されることから、その点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、ルアーボディに生じる回転方向のロールモーメントを抑制することができ、意図した潜行力が変化したり、道糸が撚れたりする不具合を防止できるうえ、ボディの意匠性の低下を防ぐことができるルアーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係るルアーの態様1は、前記ボディの端部に突設され、前記ボディの前後方向に沿う中心軸に軸方向を向けた軸部と、前記軸部に回転自在に装着される回転体と、を備え、前記回転体は、水流を受けて回転するように構成され、前記回転体の回転平面は、平面視で前記軸部に対して傾斜することを特徴としている。
【0007】
本発明に係るルアーの態様1によれば、水流を受けた回転体は、平面視して、軸部に対して回転体の回転慣性とともにボディが回転する側と反対側にヨー角分だけヨーイングした姿勢になる。そして、本発明では、回転体における平面視した軸部に対する傾斜姿勢、すなわち回転体を所望のヨー角に設定されているので、ボディも回転体と同じ向きのヨー角でヨーイングさせることができる。このとき、ヨーイングにより斜め前方を向くボディ側面に水流が当接するため、回転体の回転から生じるロールモーメントと反対のモーメントをボディ側面から発生させることができ、ボディの回転(ローリング)を抑制することができる。
したがって、本発明では、回転体の回転慣性によってボディに生じる回転方向のロールモーメントを抑制することができ、意図した潜行力が変化したり、道糸が撚れたりする不具合を防止できる。
【0008】
また、本発明では、軸部の軸方向はボディの中心軸に対して同軸に取り付けられ、ボディ側の構造に制約を受けないデザインとなるので、ルアーとしての意匠性の低下を防止することができる。
【0009】
(2)本発明の態様2は、態様1のルアーにおいて、前記ボディの端部には、平面視で前記回転平面に平行な傾斜端面が形成されることが好ましい。
【0010】
この場合には、ボディの端部に形成される傾斜端面に回転体を接触させて軸部に保持することで、回転体の回転平面の向きを所定の傾斜角度に設定することができる。これにより、回転体を所定のヨー角で傾斜させた姿勢で設けることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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