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公開番号2024120809
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023040124
出願日2023-02-24
発明の名称釣り用錘り
出願人個人
代理人
主分類A01K 95/00 20060101AFI20240829BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】カレイのような、海底に棲息する魚を釣る際の、小突きの効果を向上する釣り用錘りを提供する。
【解決手段】錘り本体1また錘り本体の上に取り付けられた可動部材取り付け部材2に設けられた回動軸受け3に、長円形の板材を有し、全長が、錘本体または錘り本体と可動部材取り付け部材とを合わせたよりも長い砂泥拡散羽4を、回動軸受けを中心に回動可能な状態で取り付ける。これを海中に投入すると、降下中は砂泥拡散羽が上方に跳ね上がった状態を維持し、海底に到達した後、釣り竿の操作で錘りを引き上げると、砂泥拡散羽が錘り本体の方向に回動するので、錘り本体の下端が海底に接する面積よりも広範囲の砂泥を、錘り本体が突き刺さった深さより深く掻き上げることができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
錘り本体と、
一方の端が、前記錘り本体の道糸側に配されてなる可動部材取り付け部材、または前記錘り本体に、軸受けと可動軸を介して回動可能な状態で接合され、他方の端に、長円形状の板材を有する、砂泥拡散羽と、
を有する釣り用錘りであって、
前記砂泥拡散羽の全長が、前記錘り本体、または前記可動部材取り付け部材と前記錘り本体を合わせた長さよりも長いことを特徴とする釣り用錘り。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記板材は、長さ方向に隣接して表面と裏面に交互に設けられてなる凹凸部を有することを特徴とする、請求項1に記載の釣り用錘り。
【請求項3】
一方の端部が砂泥拡散羽に接合され、他方の端が、前記錘り本体に設けられてなる糸通しを介して道糸に接続されてなる、砂泥拡散羽牽引糸を有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の釣り用錘り。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り用の錘りに関するもので、特に、砂や泥で構成される海底に棲息する魚を対象とする釣りに適した錘りに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
カレイやヒラメは、海底の砂や泥に潜むのに適した、偏平な魚体を有し、捕食行動としては、海底に同化して、餌が目の前を通るのを待ち、通った瞬間に捕らえるという行動様式が多い。このため、これらを釣る際は、小突きと称される、錘りの海底での上下動が効果がある。
【0003】
つまり、海底での錘りの動作により、砂や泥を掻き上げることが、餌の動作によるものであると、魚に認識させ、釣り針に付けられた餌に食いつかせることができる。しかし、海底の状況によっては、単に錘りで海底を叩いても、砂や泥が十分に掻き上げられないことがある。
【0004】
また、錘りの自重だけでは、砂などの海底の沈殿物を広範囲に拡散させることが容易ではなく、集魚効果を上げることが困難で充分な釣果を得るのが困難である。そして、一般的に使用される錘りの形状は様々であるが、錘りの自重と海底にある砂泥などに対し、接触する接触面でしか、砂や泥の拡散を引き起こすことができない。
【0005】
このような課題に対処するための技術として、特許文献1には、重りの底部周囲に脚を複数本設け、各脚の末端に、該脚の断面より面積の大きな足部を設けた魚釣りの錘りが開示されている。しかし、ここに開示されている魚釣りの錘りで、掻き上げられる海底の砂や泥は、足部で囲まれた部分のみで、効果の点で改善の余地がある。
【0006】
また、特許文献2には、形状が正三角錐に構成された三角錘りに当該三角錘りの底面の一つの角の近傍位置に吊り輪が埋め込まれている三角錘り本体と、平面前後に横長楕円形の基板における先端部分は鋭利に構成され、かつ、当該基板の前後方向における中心より少しく後方位置をもつと共に、当該基板の前後方向とは直交方向をもって断面U字状の転倒点が突設されているスコップとからなり、スコップを三角錘りの側面のうち、吊り輪に一番遠い面に当該三角錘りの頂角より当該スコップの先端部分が突き出して取付けられていることを特徴とする砂掻き上げ錘りが開示されている。しかし、ここに開示されている錘りも、砂を掻き上げることができるのは、スコップの部分に限定され、改善の余地がある。
【先行技術文献】
【0007】
特開2003-296417号公報
実開平5-015774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記の課題に鑑み、海底の砂や泥を、小突きの動作により、より広範囲に掻き上げ、拡散する機能を具備した、釣り用錘りを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記課題の解決のため、本発明者らが、錘りが接する部分以外の、海底の砂や泥を拡散可能な錘りの構造を、鋭意検討した結果、なされたものである。
【0010】
上記課題を解決するための、本発明の一態様に係る釣り用錘りは、錘り本体と、一方の端が、前記錘り本体の道糸側に配されてなる可動部材取り付け部材、または前記錘り本体に、軸受けと可動軸を介して回動可能な状態で接合され、他方の端に、長円形状の板材を有する、砂泥拡散羽と、を有する釣り用錘りであって、前記砂泥拡散羽の全長が、前記錘り本体、または前記可動部材取り付け部材と前記錘り本体を合わせた長さよりも長いことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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