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公開番号
2025086564
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-09
出願番号
2023200627
出願日
2023-11-28
発明の名称
水処理組成物及び水処理方法
出願人
伯東株式会社
代理人
主分類
A01N
59/08 20060101AFI20250602BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】殺菌力の高い無機系殺菌剤とアゾール化合物を含む安定な水処理組成物とその水処理組成物を用いた水処理方法を提供する。
【解決手段】次亜臭素酸、臭素安定化剤、アゾール化合物を含むpHが13以上の水処理組成物において、臭素安定化剤として(A)スルホンアミド化合物及び(B)スルホベンズイミド化合物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次亜臭素酸、臭素安定化剤、アゾール化合物を含むpHが13以上の水処理組成物であって、臭素安定化剤として、(A)スルホンアミド化合物及び(B)スルホベンズイミド化合物を含むことを特徴とする水処理組成物。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記(A)スルホンアミド化合物が、トルエンスルホンアミド及び/又はベンゼンスルホンアミド、(B)スルホベンズイミド化合物が、o-スルホベンズイミドであることを特徴とする水処理組成物。
【請求項3】
前記(A)/(B)のモル比が0.2~6.0であることを特徴とする請求項1又は2記載の水処理組成物。
【請求項4】
前記水処理組成物中のカリウム化合物/ナトリウム化合物のモル比が0.2以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の水処理組成物。
【請求項5】
前記水処理組成物において、アクリル酸とスルホン酸系モノエチレン性不飽和単量体との共重合体を含むことを特徴とする請求項1又は2記載水処理組成物。
【請求項6】
次亜臭素酸、臭素安定化剤、アゾール化合物を含むpHが13以上の水処理組成物であって、臭素安定化剤として、(A)スルホンアミド化合物及び(B)スルホベンズイミド化合物を含む水処理組成物を対象水系に添加することを特徴とする水処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は冷却水系、冷温水系、集塵水系、紙パルプ工程水系、製鉄工程水系、金属加工工程水系等の各種用排水系、各種工程水系等における微生物に起因する諸障害を抑制することができる水処理剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
冷却水系、冷温水系、集塵水系、紙パルプ工程水系、製鉄工程水系、金属加工工程水系等の各種工程水中に生育する微生物は、系内で増殖してスライムやバイオファウリングと呼ばれる微生物性の付着物を形成し、熱交換器の伝熱効率低下、流路の閉塞及び嫌気性菌による微生物腐食などの微生物障害を引き起こす原因となる。
【0003】
微生物障害の対策としては、塩素系殺菌剤、臭素系殺菌剤、過酸化水素類などの酸化作用を有する酸化性殺菌剤や、第4級アンモニウム塩類、グルタルアルデヒド、3-イソチアゾロン類、有機臭素化合物類、ヒドラジン類等の非酸化性殺菌剤が使用されている。このうち次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンを生成する塩素系殺菌剤は、殺菌効果が優れ、かつ、環境中で速やかに分解して無害な塩素イオンとなることから、安全性が高く、飲料水やプールの殺菌などに広く使用されている。
【0004】
一方で、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンを生成する塩素系殺菌剤と銅材質用の防食剤であるアゾール類を併用する場合、その酸化力によりアゾール化合物が分解し、銅の防食効果が低下する問題も生じる。また、上述の様にこれらの組み合わせでは塩素系殺菌剤の酸化力によりアゾール化合物が分解してしまうため1液化できず、複数の薬液タンク及び薬注ポンプが必要になる問題があった。
【0005】
これらを解決するため、アゾール化合物を併用する場合、より酸化力の低い結合塩素や結合臭素を配合する組成物が提案されており、例えば特許文献1では、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系酸化剤と、アゾール化合物と、スルファミン酸もしくはその塩とを含有してなり、pH13以上である一剤化の殺菌殺藻剤組成物を提示している。しかしながら、特許文献1の殺菌殺藻剤組成物における殺菌成分はスルファミン酸の塩素化物(N-クロロスルファミン酸)である結合塩素であり、結合塩素は酸化性が低いため、殺菌効果が次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンと比較して低下する課題がある。
【0006】
また、特許文献2では、臭素系酸化剤、または臭素化合物と塩素系酸化剤との反応物である活性臭素と、スルファミン酸化合物と、を含む次亜臭素酸の安定化組成物と、アゾール化合物とがpH13.2以上で配合されていることを特徴とする水処理剤組成物が提示されているが、当該発明においても、スライムコントロール成分はスルファミン酸の臭素化物である結合臭素(N-ブロモスルファミン酸)である。非特許文献1には、結合臭素は結合塩素と比較して殺菌効果の指標となるORPの上昇能力は高いが、次亜塩素酸や次亜臭素酸と比較するとORP上昇能力が低いことが示されている。
【0007】
以上の様に、無機系殺菌剤(次亜塩素酸や次亜臭素酸)は殺菌効果が高いが、銅防食剤であるアゾール化合物も酸化されてしまい、ハロゲン濃度の減衰や組成物の安定性が低下するため1液化は出来ず、一方で、酸化性が低い結合塩素や結合臭素化合物を用いることによりアゾール化合物との1液化は可能であるが、殺菌効果が次亜塩素酸や次亜臭素酸と比較して劣ってしまう問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許3832399号公報
特許6145360号公報
伊藤賢一、関戸広太、PETROTECH、第38巻、第12号、p960(2015)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、殺菌力の高い無機系殺菌剤とアゾール化合物を含む安定な水処理組成物とその水処理組成物を用いた水処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは鋭意検討した結果、次亜臭素酸、臭素安定化剤、アゾール化合物を含むpHが13以上の水処理組成物において、臭素安定化剤として(A)スルホンアミド化合物及び(B)スルホベンズイミド化合物を用いることで、アゾール化合物と無機系殺菌剤である次亜臭素酸を多く含む水処理組成物を提供できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
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