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公開番号
2024125434
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2021119508
出願日
2021-07-20
発明の名称
新規吸入剤
出願人
興和株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
31/7048 20060101AFI20240911BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】COVID-19の治療薬としての新規な吸入剤を提供する。
【解決手段】イベルメクチンを含有することを特徴とする吸入剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
イベルメクチンを含有することを特徴とする吸入剤。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
イベルメクチンの粒子径が0.5~10μmである請求項1記載の吸入剤。
【請求項3】
イベルメクチンを含有することを特徴とする吸入粉末剤。
【請求項4】
イベルメクチンの粒子径が0.5~10μmである請求項3記載の吸入粉末剤。
【請求項5】
イベルメクチンを含有することを特徴とする吸入液剤。
【請求項6】
空気動力学的質量中位径が0.5~10μmであるイベルメクチンを含有する吸入剤。
【請求項7】
空気動力学的質量中位径が0.5~10μmであるイベルメクチンを含有する吸入粉末剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベルメクチンを含有する吸入剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
COVID-19(日本名:新型コロナウイルス感染症)は、2019新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって発症する感染症である。COVID-19は、2019年11月に中華人民共和国の武漢で発生が確認され、同年12月にWHOに報告された感染症であり、これ以降世界的に感染が拡大している。その症状は、発熱、空咳、疲労、喀痰、息切れ、咽頭痛、頭痛、筋肉痛、関節痛、嗅覚異常、味覚異常などから始まり、重症例では肺炎が重症化して呼吸不全に陥り、死亡の転帰をとるものである。
その感染力、罹患した際の重症化率等未だ不明な点があることに加え、新型であることから有効な治療法も未だ模索中であり、世界中の人々を不安に陥らせている。
これまでに、多数の既存薬物のスクリーニングがなされ、イベルメクチンがSARS-CoV-2感染に基づく疾患、COVID-19の治療薬として期待されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166354220302011
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、SARS-CoV-2感染に基づく疾患、COVID-19の予防及び/又は治療のための新たな医薬を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
イベルメクチンは、本邦において、腸管糞線虫症及び疥癬の治療薬として、錠剤が用いられている。本発明者らは、SARS-CoV-2の感染抑制又はCOVID-19の予防及び/又は治療に効果的な薬物として考えられるイベルメクチンを最もSARS-CoV-2が感染する部位に適用することを着想した。その結果、イベルメクチンを下気道に直接適用できる吸入剤とすることにより、当該目的が達成できることを見出し、さらに、イベルメクチンの粒子径、より具体的には、空気動力学的質量中位径を0.5~10μmとすることにより、下気道に直接イベルメクチンを効率よく供給可能な吸入剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、イベルメクチンを含有する吸入剤を提供するものである。また、イベルメクチンの空気動力学的質量中位径を0.5~10μmとすると、イベルメクチンが下気道に効率よく到達する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の吸入剤によれば、SARS-CoV-2の感染抑制又はCOVID-19の予防及び/又は治療に効果的な薬物として考えられるイベルメクチンを下気道に直接供給することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の吸入剤は、イベルメクチンをエアゾールとして吸入し、下気道に適用する製剤である。
【0009】
本発明で用いるイベルメクチンは、イベルメクチンとして、少なくともイベルメクチンB
1a
又はイベルメクチンB
1b
のいずれかを含めばよく、イベルメクチンB
1a
とイベルメクチンB
1b
のいずれも含む混合物が好ましく、イベルメクチンB
1a
を90%以上、イベルメクチンB
1b
を10%未満含有する混合物がより好ましい。
【0010】
本発明において、イベルメクチンは公知の化学物質であるところ、市販品を購入することやアベルメクチンを選択的触媒水素化し、次いで触媒の除去する方法等により製造することにより入手することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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