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公開番号
2024124702
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-13
出願番号
2023032572
出願日
2023-03-03
発明の名称
半導体装置
出願人
サンケン電気株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
29/78 20060101AFI20240906BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ターンオフ時間が短いRC-IGBTを得る。
【解決手段】この半導体装置1も、平面視において、IGBTとして機能するIGBT領域100、ダイオードとして機能するダイオード領域200、耐圧改善のために設けられる耐圧改善領域300が同様に設けられる。また、ここで用いられる半導体基板10においても、n
-
層11、n
-
層11の下側のn層13が同様に設けられる。n層13の下側に、IGBT領域100においては、IGBTのコレクタ層となるp
+
層14が形成され、ダイオード領域200においては、ダイオードのカソード層となるn
+
層15が形成される。IGBT領域100とダイオード領域200においては、平面視において、p
+
層14は、図1における最も外側(左側)のトレンチ構造T1のトレンチTの外側には設けられず、この外側にはn
+
層15が位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1導電型の第1半導体領域を有する半導体基板中に絶縁ゲートバイポーラトランジスタとダイオードが形成された半導体装置であって、
平面視において、前記半導体基板には、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタが形成された絶縁ゲートバイポーラトランジスタ領域と、前記ダイオードが形成されたダイオード領域と、が設けられ、
前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタ領域において、前記半導体基板は、
前記第1半導体領域の上に形成された、前記第1導電型と逆の第2導電型の第2半導体領域と、
前記第2半導体領域の表面側に局所的に形成された、前記第1導電型の第3半導体領域と、
前記第3半導体領域から前記第2半導体領域を貫通し第1の方向に沿って延伸する溝の内部において前記第2半導体領域と絶縁層を介して対向するゲート電極が設けられ、前記第1の方向と垂直な第2の方向に沿って複数形成された第1トレンチ構造と、
前記第1半導体領域の下に形成された前記第2導電型の第4半導体領域と、
を具備し、
前記ダイオード領域において、前記半導体基板は、
前記第1半導体領域の上に形成された、前記第2導電型の第5半導体領域と、
表面から前記第5半導体領域を貫通し溝の内部において前記第5半導体領域と絶縁層を介して対向する第1補助電極が設けられた、複数の第2トレンチ構造と、
前記第1半導体領域の下に形成され平面視において前記第4半導体領域と隣接する前記第1導電型の第6半導体領域と、
を具備し、
前記第2半導体領域、前記第3半導体領域、及び前記第5半導体領域と電気的に接続されたエミッタ電極と、前記第4半導体領域及び前記第6半導体領域と電気的に接続されたコレクタ電極と、が設けられ、
平面視において、前記第4半導体領域の前記第6半導体領域側の端は、最も前記ダイオード領域側にある前記第1トレンチ構造の前記溝の前記ダイオード領域側の側面よりも、前記ダイオード領域側からみて遠い側にあることを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
隣り合う前記第2のトレンチ構造の間隔は、隣り合う前記第1のトレンチ構造の間隔よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
隣り合う前記第2のトレンチ構造の間隔は、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタ領域から離れるに従って狭いことを特徴とする請求項2の半導体装置。
【請求項4】
平面視において、前記ダイオード領域は前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタ領域を囲んで形成され、かつ耐圧改善領域が前記ダイオード領域を囲んで形成され、
前記耐圧改善領域において、前記半導体基板は、
前記第1半導体領域の上に形成され、前記第2導電型であり、前記エミッタ電極とは直接接さない第7半導体領域と、
表面から前記第7半導体領域を貫通し延伸する溝の内部において前記第7半導体領域と絶縁層を介して対向する第2補助電極が設けられ、複数形成された第3トレンチ構造と、
前記第1半導体領域の下に形成された前記第2導電型の第8半導体領域と、
を具備し、
前記第3トレンチ構造における溝によって分割された前記第7半導体領域は、それぞれ前記第2補助電極との間で容量結合することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第5半導体領域の不純物濃度が前記第2半導体領域の不純物濃度よりも低いことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1補助電極は前記エミッタ電極、前記ゲート電極、前記コレクタ電極のいずれからも絶縁されたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
平面視において、最も前記耐圧改善領域側の前記第2トレンチ構造よりも前記耐圧改善領域側にある前記第5半導体領域と、最も前記ダイオード領域側の前記第3トレンチ構造よりも前記ダイオード領域側にある前記第7半導体領域とは、互いに連続的に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)とフリーホイールダイオードとが同一半導体基板に形成された半導体装置の構造に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
大電力での高速スイッチング動作が可能であるスイッチング素子は、例えばモータの制御用に広く用いられている。一方、このようなスイッチング素子にIGBTを用いる場合、IGBTのオフ時におけるフライバック電圧の発生を抑制するためにIGBTのオン時と逆向きの電流を流すフリーホイールダイオード(FWD)とを組み合わせる場合が多い。このような半導体装置の1つとして、IGBTと同一の半導体基板上にフリーホイールダイオード(ダイオード)が形成されたRC-IGBT(Reverse Conducting IGBT)が知られている。
【0003】
RC-IGBTの基本構造は通常のIGBTの一部を変更すれば実現することができる。平面視において、IGBTが形成された領域(IGBT領域:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ領域)の外側に前記のダイオードが形成された領域(ダイオード領域)を設け、更に外側に耐圧を向上させるためのエッジ終端部(耐圧改善領域)を設けることができる。特許文献1には、このような構造のRC-IGBTが記載されている。
【0004】
ここで、IGBT領域におけるIGBTとしては、トレンチ内にゲート電極が設けられたトレンチ型のものが用いられる。また、ダイオード領域においては、トレンチ内に補助電極が設けられたトレンチ型のものが設けられ、このトレンチはダイオードの耐圧の改善に寄与する。耐圧改善領域にはIGBTやダイオードは設けられず、半導体装置の耐圧改善に寄与している。
【0005】
図5は、この半導体装置9の構造を示す断面図である。ここでは、図中右側のIGBT領域100においてIGBTが形成され、図中中央のダイオード領域200においてダイオードが形成され、図中左側に耐圧改善領域300が形成される。実際にはIGBT領域は半導体基板70の中央側に設けられ、ダイオード領域はその外側、耐圧改善領域は更にその外側に設けられ、図1においてはこの場合における半導体基板70の中央側から左側の端部までの範囲が模式的に示されている。
【0006】
図5において、シリコンで形成された半導体基板70においては、IGBTにおけるドリフト層となる厚いn
-
層(n型の第1半導体領域)11上において、局所的にp層(IGBT領域100においては第2半導体領域、ダイオード領域200においては第5半導体領域)12が形成されている。IGBT領域100においては半導体基板70の表面側には、紙面の上下方向(z方向)に沿って表面からp層12を貫通してn
-
層11に達する溝構造(トレンチ構造:第1トレンチ構造)T1が形成されており、ダイオード領域200においても同様にトレンチ構造(第2トレンチ構造)T2が形成されている。トレンチ構造T1、T2は、図5における紙面と垂直方向(x方向:第1の方向)に延伸し、図中左右方向(y方向:第2の方向)において複数形成されている。また、トレンチ構造T1の側面に隣接してエミッタ領域(図視せず)が形成されている。実際にはトレンチ構造T1、T2の周囲には上記の半導体領域とは異なる半導体層(半導体領域)等も局所的に形成されているが、これらの記載は図5では省略され、これらの層も含めたトレンチ構造T1、T2の構造については後述する。
【0007】
また、半導体基板70の表面(図中上側)には、エミッタ電極91が形成されている。エミッタ電極91は、IGBT領域100においてはIGBTのエミッタ領域と接続されると共に、ダイオード領域200においてはダイオードのアノード領域(第5半導体領域12)と接続される。このため、エミッタ電極91によってIGBTとダイオードが接続される。
【0008】
また、半導体基板70において、n
-
層11の下側にはフィールドストップ層となる薄いn層13が形成され、IGBT領域100においてはその下側にIGBTのコレクタ層となるp
+
層(第4半導体領域)14が形成され、ダイオード領域200においてはダイオードのカソード層となるn
+
層(第6半導体領域)15が形成される。裏面側において全面に形成されたコレクタ電極92は、IGBT領域100においてはp
+
層14と接し、ダイオード領域200においてはn
+
層15と接する。以上により、IGBTとダイオードが接続された構成が実現される。
【0009】
一方、耐圧改善領域300においてはp層12やトレンチ構造は形成されず、代わりにp
+
層であるガードリング層75が互いに離間して複数形成されている。ガードリング層75にはエミッタ電極91とは別の電極層93が接続される。複数のガードリング層75が形成された更に外側の最外周部には、特に耐圧改善領域300におけるn
-
層11の電位を制御するために、局所的に形成されたn
+
層76を介して、エミッタ電極91及び電極層93とは別の電極層94が形成される。また、耐圧改善領域300の裏面側においては、p
+
層14と同様のp
+
層14Aが形成され、裏面側でこのp
+
層14Aがコレクタ電極92と接する。
【0010】
図6(a)は、図5におけるトレンチ構造T1、図6(b)はトレンチ構造T2の断面図をそれぞれ示し、ここでは、これらのトレンチ構造を中心とした周辺の各半導体層等も含めた構造も詳細に示されている。図6(a)のトレンチ構造T1においては、上下方向(z方向)に沿って表面側のp層12を貫通しn
-
層11に達する溝Tが紙面垂直方向(x方向)に延伸して形成されており、溝Tの内側には、薄い酸化膜(ゲート絶縁膜)17が一様に形成された上で、ゲート電極95が溝Tを埋め込むように形成されている。また、表面側における溝Tの周囲にはMOSFETのソース領域として機能するn
+
層(第3半導体領域)18が形成され、エミッタ電極91は、n
+
層18及びp層12と接する。また、トレンチTのゲート電極95の上側には層間絶縁層19が形成されることによって、ゲート電極95はエミッタ電極91とは絶縁され、図5に示されるように、全てのトレンチ構造T1におけるゲート電極95は図示の範囲外で並列に接続された上で、その電位(ゲート電位)が適切に制御される。これにより、ゲート電極95、酸化膜17、p層12によってMOS構造が形成され、これがIGBTの一部として機能する。このため、エミッタ電極91、コレクタ電極92、ゲート電極95の電位を制御することによって、このIGBTは動作する。
(【0011】以降は省略されています)
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