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公開番号2024124657
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032481
出願日2023-03-03
発明の名称開封検知部材および開封検知システム
出願人マクセル株式会社
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類G06K 19/077 20060101AFI20240906BHJP(計算;計数)
要約【課題】テープが剥がされたことを検知することが可能な開封検知部材および開封検知システムを提供する。また、持続可能な開発目標(SDGs)「9産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献する。
【解決手段】封印対象物に貼り付けられるテープ基材11と、テープ基材に被せるように配置され、開封検知部材1を封印対象物から剥がす過程で、テープ基材から剥がれるように構成されるテープ剥離材10と、テープ基材に搭載される電池13と、テープ基材とテープ剥離材とが対向する領域に配置され、テープ剥離材がテープ基材から剥がれているか否かに応じて、電源または信号の伝送有り/無しが変化するように構成される配線(20)と、テープ基材に搭載され、電池からの電力で動作し、配線における伝送有り/無しの情報を反映した第1の通報情報を外部へ出力する通報機14と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
封印対象物に貼り付けて使用され、前記封印対象物の開封を検知する開封検知部材であって、
前記封印対象物に貼り付けられるテープ基材と、
前記テープ基材に被せるように配置され、前記開封検知部材を前記封印対象物から剥がす過程で、前記テープ基材から剥がれるように構成されるテープ剥離材と、
前記テープ基材に搭載される電池と、
前記テープ基材に取り付けられ、ループ配線の一部を形成する第1の配線と、
前記ループ配線の他の一部を形成し、前記第1の配線と接触するように前記テープ剥離材に取り付けられる第2の配線と、
前記テープ基材に搭載され、前記電池からの電力で動作し、前記ループ配線の断線有り/無しの情報を反映した通報情報を外部へ出力する通報機と、
を備える、
開封検知部材。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の開封検知部材において、
前記テープ剥離材は、前記テープ基材よりも面積が大きく、前記テープ基材を完全に覆うように配置されている、
開封検知部材。
【請求項3】
請求項1に記載の開封検知部材において、
前記テープ基材と前記封印対象物とを接着する第1の粘着層と、
前記テープ剥離材と前記テープ基材とを接着する第3の粘着層と、
を備え、
前記第3の粘着層の粘着強度は、前記第1の粘着層よりも低くなっている、
開封検知部材。
【請求項4】
請求項3に記載の開封検知部材において、
前記テープ基材と、前記電池および前記通報機とを接着する第2の粘着層を備え、
前記第2の粘着層の粘着強度は、前記第1の粘着層よりも高くなっている、
開封検知部材。
【請求項5】
請求項1に記載の開封検知部材において、
前記テープ剥離材は、剥離紙であり、
前記剥離紙には、個々の前記開封検知部材を識別するためのテープIDが印刷されている、
開封検知部材。
【請求項6】
請求項1に記載の開封検知部材において、
前記ループ配線は、前記電池からの電力を前記通報機に供給する電源配線であり、
前記通報機は、前記電池からの電力が供給されている間、外部に対して定期通信を行う、
開封検知部材。
【請求項7】
請求項1に記載の開封検知部材において、
前記ループ配線は、電源または信号が伝送されるトリガ配線であり、
前記通報機は、
前記電池からの電力で動作し、前記トリガ配線における電源または信号の伝送有り/無しを検知するコントローラと、
前記コントローラが前記伝送無しを検知した場合に、前記通報情報を外部へ出力する外部出力機と、
を備える、
開封検知部材。
【請求項8】
請求項7に記載の開封検知部材において、
前記外部出力機は、前記通報情報を、超音波信号を用いて出力する超音波ブザーを含んでいる、
開封検知部材。
【請求項9】
請求項7に記載の開封検知部材において、
前記通報機は、前記電池から前記コントローラへの電力供給経路に挿入され、かつ、前記電池の電圧が低下した場合に、昇圧した電圧を前記コントローラへ供給する昇圧コンバータを備える、
開封検知部材。
【請求項10】
請求項7に記載の開封検知部材において、
前記通報情報は、前記コントローラから取得した、個々の前記開封検知部材を識別するためのテープIDを含んでいる、
開封検知部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、封印対象物の開封を検知する開封検知部材および開封検知システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、断線検知用配線に断線が生じた場合に、その旨を非接触送信する非接触通信媒体が示される。当該非接触通信媒体は、ミシン目を挟んで2個の領域を備えるフィルム基板と、一方の領域に形成されたアンテナと、一方の領域に配置されたICチップと、ミシン目を跨いで形成された断線検知用配線と、を有する。ICチップは、断線検知用配線の断線を検出し、その検出結果を、アンテナを介して非接触送信する。
【0003】
特許文献2には、被着体に亀裂が生じたことを正確にかつ早期に検知する亀裂検知ラベルセットが示される。当該亀裂検知ラベルセットは、検知ラベルとRFラベルとを有する。検知ラベルは、両端が開放され、かつ複数のスリットが形成された配線層を具備する。RFラベルは、ベース基材に形成されたアンテナと、ベース基材に配置されたICチップとを有し、ICチップは、ベース基材に形成された2本の補助配線を介して検知ラベル内の配線層の両端にそれぞれ接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-52604号公報
特開2021-39721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、テープを貼り付けることで封印対象物を封印するような手法が、様々な分野で広く用いられている。このような手法を用いる場合、テープが剥がされた、または切断されたことを早期に検知することが望まれる。こうした中、例えば、剥離の痕跡を視覚的に残すようなテープが知られている。しかしながら、この場合、目視による確認が必要であるため、テープが剥がされてから、それを認識するまでに時間を要する場合があり、リアルタイム性が十分に得られないおそれがあった。
【0006】
一方、リアルタイム性を得るために、例えば、特許文献1、2に示されるような技術を利用することが考えられる。特許文献1の技術を用いると、フィルム基板がミシン目に沿って切断されたことを検知でき、特許文献2の技術を用いると、検知ラベル内の配線層がスリットに沿って切断されたことを検知できる。しかしながら、特許文献1、2に示される技術では、例えば、テープが切断されたことを検知することは可能であるが、テープが剥がされたことを検知することが困難となる場合があった。
【0007】
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、テープが剥がされたことを検知することが可能な開封検知部材および開封検知システムを提供することにある。
【0008】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一実施の態様は、例えば特許請求の範囲に記載されるように構成すればよい。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、封印対象物に貼り付けられるテープ基材と、テープ基材に被せるように配置され、開封検知部材を封印対象物から剥がす過程で、テープ基材から剥がれるように構成されるテープ剥離材と、テープ基材に搭載される電池と、テープ基材とテープ剥離材とが対向する領域に配置され、テープ剥離材がテープ基材から剥がれているか否かに応じて、電源または信号の伝送有り/無しが変化するように構成される配線と、テープ基材に搭載され、電池からの電力で動作し、配線における伝送有り/無しの情報を反映した第1の通報情報を外部へ出力する通報機と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、テープが剥がされたことを検知することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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