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公開番号2024123673
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031283
出願日2023-03-01
発明の名称フッ素原子含有化合物
出願人ダイキン工業株式会社,国立大学法人 東京大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 65/329 20060101AFI20240905BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】摩擦耐久性が良好であり、かつ、基材への結合が良好である表面処理層の形成に寄与し得る、フッ素原子含有化合物を得る。
【解決手段】分子末端にRAを少なくとも1含む、フッ素原子含有化合物であって、RAは、それぞれ独立して、芳香環を含む基であり、前記芳香環を含む基は、少なくとも3つの-ORP1を有するベンゼン環を含み、RP1は、それぞれ独立して、水素原子、又は、保護基である、フッ素原子含有化合物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
分子末端にR

を少なくとも1含む、フッ素原子含有化合物であって、


は、それぞれ独立して、芳香環を含む基であり、
前記芳香環を含む基は、少なくとも3つの-OR
P1
を有するベンゼン環を含み、

P1
は、それぞれ独立して、水素原子、又は、保護基である、
フッ素原子含有化合物。
続きを表示(約 5,800 文字)【請求項2】
式(A)又は(B):
TIFF
2024123673000050.tif
33
113
で表される、請求項1に記載のフッ素原子含有化合物。
[式中:

F1
は、Rf

-R

-O

-であり;

F2
は、-Rf


-R

-O

-であり;
Rf

は、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-16
アルキル基であり;
Rf

は、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-6
アルキレン基であり;


は、それぞれ独立して、2価のフッ素原子含有基であり;
pは、0又は1であり;
qは、それぞれ独立して、0又は1であり;
αは、1~9の整数であり;
βは、1~9の整数であり;
γは、それぞれ独立して、1~9の整数であり;


は、それぞれ独立して、単結合、又は、2~10価の有機基であり;


は、それぞれ独立して、芳香環を含む基であり;
前記芳香環を含む基は、少なくとも3つの-OR
P1
を有するベンゼン環を含み;

P1
は、それぞれ独立して、水素原子、又は、保護基である。]
【請求項3】

P1
は、水素原子である、請求項1又は2に記載のフッ素原子含有化合物。
【請求項4】


は、それぞれ独立して、下記式(f1)、又は、(f2):
-(OC



2j

j1
-(OC



2h-2

h1
- (f1)
[式中:
-OC



2j
-は、それぞれ独立して、直鎖又は分岐鎖を有する繰り返し単位であり;
-OC



2h-2
-は、それぞれ独立して、環構造を有する繰り返し単位であり;


は、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、又は、塩素原子であり;
但し、R

において少なくとも1つのR

は、フッ素原子であり;
jは、それぞれ独立して、1~6の整数であり;
hは、それぞれ独立して、1~7の整数であり;
j1は、0以上の整数であり;
h1は、0以上の整数であり;
j1とh1との合計は、1以上であり;
j1又はh1を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である。]
-(C


c1
2s

s1
-(R


s2
- (f2)
[式中:
sは、それぞれ独立して、1~10の整数であり;

c1
は、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、又は、塩素原子であり;


は、それぞれ独立して、フッ素原子で置換されていてもよいアリーレン基であり;
但し、R

の置換基又はR
c1
のうち、少なくとも1つは、フッ素原子であり;
s1は、0以上の整数であり;
s2は、0以上の整数であり;
s1とs2との合計は、1以上であり;
s1又はs2を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である。]
で表される基である、請求項2に記載のフッ素原子含有化合物。
【請求項5】


は、それぞれ独立して、
-(OC


12

a1
-(OC


10

b1
-(OC




c1
-(OC


Fa


d1
-(OC




e1
-(OCF


f1

で表される基である、請求項2に記載のフッ素原子含有化合物。
[式中:
a1、b1、c1、d1、e1及びf1は、それぞれ独立して、0~200の整数であって、a1、b1、c1、d1、e1及びf1の和は1以上であり、a1、b1、c1、d1、e1、又はf1を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり;

Fa
は、それぞれ独立して、水素原子、塩素原子、又は、フッ素原子である。]
【請求項6】


は、それぞれ独立して、下記式(f11)、(f12)、(f13)、(f14)、(f15)又は(f16):
-(OC




d1
-(OC




e1
- (f11)
[式中:
d1は、1~200の整数であり;
e1は、0又は1である。];
-(OC




c1
-(OC




d1
-(OC




e1
-(OCF


f1
- (f12)
[式中:
c1及びd1は、それぞれ独立して、0以上30以下の整数であり;
e1及びf1は、それぞれ独立して、1以上200以下の整数であり;
c1、d1、e1及びf1の和は2以上であり;
添字c1、d1、e1又はf1を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である。];
-(R
71
-R
72

g1
- (f13)
[式中:

71
は、OCF

又はOC



であり;

72
は、OC



、OC



、OC



、OC


10
及びOC


12
【請求項7】


は、式(1a)、又は(1b):
TIFF
2024123673000052.tif
24
82
で表される基である、請求項1又は2に記載のフッ素原子含有化合物。
[式中:

B1
は、芳香環を含む基であり;
前記芳香環を含む基は、少なくとも3つの-OR
P1
を有するベンゼン環を含み;

P1
は、それぞれ独立して、水素原子、又は、保護基であり;


は、それぞれ独立して、ケイ素原子、炭素原子、又は、窒素原子であり;

11
は、それぞれ独立して、-Z
11
-R
B1
で表され;

11
は、単結合、又は、2価の有機基であり;

12
は、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、水酸基、又は、1価の有機基であり;
k1は、1以上の整数であり;
k1とl1との合計は、X

の価数-1である。]
【請求項8】

B1
は、以下の式:
TIFF
2024123673000053.tif
28
170
[式中:

P1
は、水素原子、又は、保護基であり;
δは、3以上の整数であり;
*は、結合位置を示す。]
のいずれか1つである、請求項7に記載のフッ素原子含有化合物。
【請求項9】


は、-(R
50

p0
-(X


q0
-で表される2価の有機基、又は、単結合である、請求項2に記載のフッ素原子含有化合物。
[式中:

50
は、単結合、-(CH


p10
-又はo-、m-もしくはp-フェニレン基であり;
p10は、1~20の整数であり;


は、-(X


q10
-を表し;

50
及びX

は、それぞれ独立して、フッ素原子、C
1-3
アルキル基、及び、C
1-3
フルオロアルキル基から選択される1個以上の置換基により置換されていてもよく;


は、それぞれ独立して、-S-、o-、m-もしくはp-フェニレン基、-O-、-(OR
55

n50
-、-C(=O)-、-C(=O)O-、-OC(=O)-、-OC(=O)O-、-C(=O)NR
54
-、-O-C(=O)NR
54
-、-NR
54
C(=O)-、-NR
54
C(=O)-O-、-NR
54
C(=O)NR
54
-、-NR
54
-、-(CH


n52
-、-Si(R
53


-、及び、-(Si(R
53


O)
n51
-Si(R
53


-、からなる群から選択される基を表し;

53
は、それぞれ独立して、フェニル基、C
1-6
アルキル基、又は、C
1-6
アルコキシ基を表し;

54
は、それぞれ独立して、水素原子、フェニル基、又は、C
1-6
アルキル基を表し;

55
は、それぞれ独立して、C
1-6
【請求項10】


は、式(f11):
-(OC




d1
-(OC




e1
- (f11)
[式中:
d1は、1~200の整数であり;
e1は、0又は1である。]
で表され;


は、それぞれ独立して、-((CH


p10

p21
-X
b1
-((CH


p10

p21’
-、又は-((CH


p10

p22
-X
b1
-((CH


p10

p23
-X
b1
-((CH


p10

p24
-で表され;
[式中:

b1
は、それぞれ独立して、-C(=O)NR
54
-、又は、-NR
54
C(=O)-であり;

54
は、それぞれ独立して、水素原子、フェニル基、又は、C
1-6
アルキル基を表し;
p10は、それぞれ独立して、1~20の整数であり;
p21、p21’、p22、p23、及びp24は、それぞれ独立して、0又は1である。]


は、式(1a):
TIFF
2024123673000054.tif
10
77
[式中:

B1
は、芳香環を含む基であり;
前記芳香環を含む基は、少なくとも3つの-OR
P1
を有するベンゼン環を含み;
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フッ素原子含有化合物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
分子内にフッ素原子を有する化合物(以下、「フッ素原子含有化合物」と称することがある)は、例えば、撥水性、撥油性等の物性を有する層(以下、「表面処理層」と称することがある)の形成に寄与し得ることが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-80448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、摩擦耐久性が良好であり、かつ、基材への結合が良好である表面処理層の形成に寄与し得るフッ素原子含有化合物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の[1]~[25]を提供するものである。
[1]
分子末端にR

を少なくとも1含む、フッ素原子含有化合物であって、


は、それぞれ独立して、芳香環を含む基であり、
前記芳香環を含む基は、少なくとも3つの-OR
P1
を有するベンゼン環を含み、

P1
は、それぞれ独立して、水素原子、又は、保護基である、
フッ素原子含有化合物。
[2]
式(A)又は(B):
TIFF
2024123673000001.tif
33
113
で表される、[1]に記載のフッ素原子含有化合物。
[式中:

F1
は、Rf

-R

-O

-であり;

F2
は、-Rf


-R

-O

-であり;
Rf

は、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-16
アルキル基であり;
Rf

は、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-6
アルキレン基であり;


は、それぞれ独立して、2価のフッ素原子含有基であり;
pは、0又は1であり;
qは、それぞれ独立して、0又は1であり;
αは、1~9の整数であり;
βは、1~9の整数であり;
γは、それぞれ独立して、1~9の整数であり;


は、それぞれ独立して、単結合、又は、2~10価の有機基であり;


は、それぞれ独立して、芳香環を含む基であり;
前記芳香環を含む基は、少なくとも3つの-OR
P1
を有するベンゼン環を含み;

P1
は、それぞれ独立して、水素原子、又は、保護基である。]
[3]

P1
は、水素原子である、[1]又は[2]に記載のフッ素原子含有化合物。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、摩擦耐久性が良好であり、かつ、基材への結合が良好である表面処理層の形成に寄与し得るフッ素原子含有化合物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「1価の有機基」とは、炭素を含有する1価の基を意味する。1価の有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基、又は、その誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端、又は、分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「2~10価の有機基」とは、炭素を含有する2~10価の基を意味する。かかる2~10価の有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基からさらに1~9個の水素原子を脱離させた2~10価の基が挙げられる。2価の有機基としては、特に限定されるものではないが、炭化水素基からさらに1個の水素原子を脱離させた2価の基が挙げられる。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、分子から1個の水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい、炭素原子数1~20の炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状、又は、環状のいずれであってもよく、飽和、又は、不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子;1個又はそれ以上のハロゲン原子により置換されていてもよい、C
1-6
アルキル基、C
2-6
アルケニル基、C
2-6
アルキニル基、C
3-10
シクロアルキル基、C
3-10
不飽和シクロアルキル基、5~10員のヘテロシクリル基、5~10員の不飽和ヘテロシクリル基、C
6-10
アリール基及び5~10員のヘテロアリール基から選択される1個又はそれ以上の基が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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