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公開番号2024123176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-10
出願番号2024100806,2022512894
出願日2024-06-21,2020-03-30
発明の名称人工関節用ステムおよびその製造方法
出願人国立大学法人佐賀大学,京セラ株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A61L 27/04 20060101AFI20240903BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】抗菌性および骨への固着性等の観点から、コーティングを施した人工関節用ステムを提供する。
【解決手段】第1領域1、第2領域2および第3領域3が順に位置する基体10と、前記基体上に位置するリン酸カルシウム系材料および抗菌材料を含む被膜20と、を備える。前記被膜は、前記第1領域および前記第2領域を跨ぐように位置し、前記第3領域は被膜から露出している。前記第1領域に位置する前記被膜の表面は、前記第3領域における前記基体の表面よりも表面粗さが大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1領域、第2領域および第3領域が順に位置する基体と、
前記基体の前記第1領域および前記第2領域を跨ぐように位置するリン酸カルシウム系材料および抗菌材料を含む被膜と、
前記基体の前記第1領域及び前記被膜の間に位置し、前記被膜と異なる部材である層状部材と、を備え、
前記被膜は、前記基体の前記第2領域と接しており、
前記第2領域における前記基体の表面粗さは、前記第3領域における前記基体の表面粗さよりも大きい、人工関節用ステム。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記層状部材は、金属からなる、請求項1に記載の人工関節用ステム。
【請求項3】
前記第3領域は前記被膜から露出している、請求項1または2に記載の人工関節用ステム。
【請求項4】
前記第2領域に位置する前記被膜は、端部と、前記端部よりも前記第1領域側に位置する基部と、を有し、
前記基部の厚みは、前記端部の厚みよりも大きい、請求項1~3のいずれか1項に記載の人工関節用ステム。
【請求項5】
前記層状部材は、前記層状部材の内部と比較して、高さの低い縁を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の人工関節用ステム。
【請求項6】
前記層状部材の高さは、前記被膜の厚みより大きい、請求項1~5のいずれか1項に記載の人工関節用ステム。
【請求項7】
前記第2領域は、一部のみが前記被膜に覆われている、請求項1~6のいずれか1項に記載の人工関節用ステム。
【請求項8】
前記被膜は、前記層状部材の縁を覆うように前記第1領域から前記第2領域へ延在する、請求項1~7のいずれか1項に記載の人工関節用ステム。
【請求項9】
前記第3領域における基体の表面粗さ(Sa)は1μm未満である、請求項1~8のいずれか1項に記載の人工関節用ステム。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の人工関節用ステムと、骨頭および寛骨臼カップとを備える、人工股関節。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、人工関節用ステムおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
骨の傷害および疾病の双方の治療への生体インプラントの使用は、活動的な人口および老人人口の増加と共に絶えず拡大している。その中で、抗菌性および骨への固着性等の観点から、コーティングを施した生体インプラントが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、医療用インプラントのためのコーティングであって、一部に骨結合剤を含有するとともに、銀を含む抗菌金属剤を含有するコーティングが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2011-512959号公報
【発明の概要】
【0005】
本開示に係る人工関節用ステムは、第1領域、第2領域および第3領域が順に位置する基体と、前記基体上に位置するリン酸カルシウム系材料および抗菌材料を含む被膜と、を備える。前記被膜は、前記第1領域および前記第2領域を跨ぐように位置する。前記第3領域は前記被膜から露出している。前記第1領域に位置する前記被膜の表面は、前記第3領域における前記基体の表面よりも表面粗さが大きい。
【0006】
また、本開示に係る人工関節用ステムの製造方法は、第1粗面化工程と、被膜形成工程とを含む。第1粗面化工程では、第1領域、第2領域および第3領域が順に位置する基体に対し、前記第1領域上に粗面を形成する。被膜形成工程では、前記粗面上および前記基体上に、前記第1領域および前記第2領域を跨ぎ、且つ前記第3領域は露出するように、リン酸カルシウム系材料と抗菌材料とを含む被膜を形成する。
【0007】
あるいは、本開示に係る人工関節用ステムの製造方法は、準備工程と、第1保護工程と、粗面化工程と、保護材除去工程と、第2保護工程と、被膜形成工程とを含む。準備工程では、第1領域、第2領域および第3領域が順に位置する基体を準備する。第1保護工程では、前記基体に、前記第1領域を露出させつつ、前記第2領域および前記第3領域を覆う第1保護材を配する。粗面化工程では、前記露出した第1領域上に粗面を形成する。保護材除去工程では、前記第1保護材を除去する。第2保護工程では、前記第1領域と前記第2領域の少なくとも一部とを露出させつつ、前記第3領域を覆う第2保護材を配する。被膜形成工程では、前記第2保護材から露出した前記粗面および前記基体上に、リン酸カルシウム系材料と抗菌材料とを含む被膜を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る人工関節用ステムを示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用ステムの断面を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用ステムの断面を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用ステムの断面を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用ステムの断面を示す模式図である。
一実施形態に係る人工股関節を示す模式図である。
円筒状の治具を用いた一実施形態に係る人工関節用ステムの製造方法を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用ステムの製造方法を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について、詳細に説明する。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上B以下」を意味する。
【0010】
〔1.人工関節用ステム〕
まず、図1および図2を参照して、一実施形態に係る人工関節用ステム100の構成を説明する。人工関節用ステム100は、基体10と、基体10上に位置する被膜20と、を備える。被膜20は、リン酸カルシウム系材料および抗菌材料を含む。また、人工関節用ステム100は、骨に埋設される埋設部40と、骨から露出する露出部50とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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