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公開番号
2024122368
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029879
出願日
2023-02-28
発明の名称
眼科装置及びその制御方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
主分類
A61B
3/10 20060101AFI20240902BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】披検眼の前眼部の角膜から離れた前眼部の深部領域の断層画像を取得するに際して、追加の光学系を用いることなく、安価かつ簡素な構成で、適正な作動距離における撮影を行う。
【解決手段】眼科装置において、制御部300は、光路長調整部155を制御して、光路長差を被検眼の第1部位に対応する第1光路長差に調整し、アライメント調整部170を制御して、画像光学部100の相対位置を調整し、光路長調整部を制御して、光路長差を前記被検眼の第1部位から離れた第2部位に対応する第2光路長差に調整して、第2部位を撮影する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
光源と、
測定光学系と、
参照光学系と、
前記光源から出射された光束を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を前記測定光学系を介して被検眼に導き、前記参照光を前記参照光学系に導いて、前記被検眼で反射した前記測定光と前記参照光との合波により干渉光を生成する干渉光学系と、
を有する画像光学部と、
前記干渉光に基づいて干渉信号を生成する信号生成部と、
前記測定光と前記参照光との光路長差を変更する光路長調整部と、
前記画像光学部の前記被検眼との相対位置を調整するアライメント調整部と、
前記光路長調整部及び前記アライメント調整部を制御し、前記被検眼の断層画像を取得する制御部と、
を備えており、
前記制御部は、
前記光路長調整部を制御して、前記光路長差を前記被検眼の第1部位に対応する第1光路長差に調整し、
前記アライメント調整部を制御して、前記第1部位を基準として前記画像光学部の前記相対位置を調整し、
前記光路長調整部を制御して、前記光路長差を前記被検眼の前記第1部位から離れた第2部位に対応する第2光路長差に調整して、
前記第2部位を撮影する、
ことを特徴とする眼科装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記光路長調整部は、前記画像光学部の前記相対位置が所定の状態に調整された状態で、前記光路長差を前記第1光路長差に調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項3】
撮影された前記断層画像を表示する表示部を更に備え、
前記表示部が前記断層画像の撮影結果を繰り返し表示するプレビュー状態と、
前記第2部位の前記断層画像を撮影する撮影状態と、
を有しており、
前記プレビュー状態にあるときは、前記制御部は、前記アライメント調整部を制御して前記光路長差が前記第1光路長差に調整された状態で前記画像光学部の前記相対位置を調整し、
前記撮影状態となったときは、前記制御部は、前記光路長調整部を制御して前記光路長差を前記第2光路長差に調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項4】
前記断層画像における前記第1部位と前記第2部位との間に位置する特徴点を抽出する特徴点抽出部を更に備え、
前記制御部は、
前記アライメント調整部を制御し、前記第1部位を基準として前記画像光学部の前記相対位置を調整した後、
前記光路長調整部を制御して前記光路長差を第3光路長差に調整し、
前記特徴点抽出部により抽出された前記特徴点と前記第1部位との位置関係を記憶し、
前記アライメント調整部を制御し、前記特徴点を基準として前記画像光学部の前記相対位置を調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項5】
前記第3光路長差は、前記第1光路長差と前記第2光路長差との間の値である、
ことを特徴とする請求項4に記載の眼科装置。
【請求項6】
前記第3光路長差は、標準的な前記第1部位と前記第2部位とに対応した光路長の差分値の半値に基づいて規定されている、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の眼科装置。
【請求項7】
前記第1部位は、前記被検眼の前眼部における角膜である、
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項8】
前記第2部位は、前記被検眼の前眼部における隅角である、
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項9】
前記第2光路長差は、標準的な前記第1部位と前記第2部位とに対応した光路長の差分値に規定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項10】
前記第2光路長差は、プレビュー断層画像に基づく操作者の指示に応じて決定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼科装置及びその制御方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
被検眼の断層画像を取得する装置として、光干渉断層撮像法(Optical Coherence Tomography:以下OCTという。)を用いる眼科撮像装置(以下、OCT装置という。)が知られている。眼科検査におけるOCT装置は、低コヒーレント光である測定光を被検眼に照射し、被検眼からの戻り光を、参照光と合波させることで干渉光を得る。そして、干渉光のスペクトルの周波数成分を分析することによって、被検眼の層構造に関する情報を取得し、更に、測定光を一次元或いは二次元方向に前眼部を旋回中心として走査することで被検眼の断層画像を得ることができる。例えば、OCT装置を眼底検査に用いる場合には、測定光と参照光との光路長差を調整することにより、被検眼の眼底の所望の深さにおける断層画像を取得することができる。
【0003】
また、OCT装置は、被検眼の眼底だけでなく前眼部の断層画像を取得することもできる。測定光と参照光との光路長差、及び測定光の合焦位置を調整することで、断層画像を取得する撮影部位を眼底と前眼部との間で切り替えることができる。更に、同時にOCT装置と被検眼との間の作動距離を変更することで、前眼部に対しても測定光を走査する範囲を設定することができる。このようにすることで前眼部の断層画像の取得に用いる光学系として、眼底の断層画像の取得に用いられる光学系を共有することができ、OCT装置を小型化することが可能となる。
【0004】
前眼部の撮影で取得される断層画像は、画像の所見だけでなく、前眼部形状の計測にも用いられる。走査される測定光の光路は作動距離の影響を受けるため、正確な計測にはOCT装置を前眼部に対して正しく位置調整(アライメント)することが求められる。
【0005】
特許文献1では、専用の前眼部観察光学系を設け、ステレオカメラの原理によりアライメント状態を測定する技術が開示されている。特許文献2では、OCT装置内部の光路長可変部材を制御し、光路長を所定量に設定した状態にすることで、OCT装置と被検眼との作動距離を規定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-110691号公報
特開2011-147612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術では、アライメント状態の測定専用の光学系を付加するために、OCT装置の高コスト化、複雑化を招く虞がある。また、特許文献2の技術では、撮像深さ範囲が狭い断層画像を用いる場合に問題が生じる。即ち、所定部位、例えば作動距離の規定に再現性の良い角膜頂点を基準として画像中に含めようとすると、角膜頂点から離れた部位である、水晶体、虹彩、隅角等の前眼部の深部領域を撮影することが困難となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、披検眼の所定部位(例えば前眼部の角膜)から離れた領域(例えば前眼部の深部領域)の断層画像を取得するに際して、追加の光学系を用いることなく、安価かつ簡素な構成で、適正な作動距離における撮影を行うことができる眼科装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の眼科装置は、光源と、測定光学系と、参照光学系と、前記光源から出射された光束を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を前記測定光学系を介して被検眼に導き、前記参照光を前記参照光学系に導いて、前記被検眼で反射した前記測定光と前記参照光との合波により干渉光を生成する干渉光学系と、を有する画像光学部と、前記干渉光に基づいて干渉信号を生成する信号生成部と、前記測定光と前記参照光との光路長差を変更する光路長調整部と、前記画像光学部の前記被検眼との相対位置を調整するアライメント調整部と、前記光路長調整部及び前記アライメント調整部を制御し、前記被検眼の断層画像を取得する制御部と、を備えており、前記制御部は、前記光路長調整部を制御して、前記光路長差を前記被検眼の第1部位に対応する第1光路長差に調整し、前記アライメント調整部を制御して、前記第1部位を基準として前記画像光学部の前記相対位置を調整し、前記光路長調整部を制御して、前記光路長差を前記被検眼の前記第1部位から離れた第2部位に対応する第2光路長差に調整して、前記第2部位を撮影する。
【0010】
本発明の眼科装置の制御方法は、光源と、測定光学系と、参照光学系と、前記光源から出射された光束を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を前記測定光学系を介して被検眼に導き、前記参照光を前記参照光学系に導いて、前記被検眼で反射した前記測定光と前記参照光との合波により干渉光を生成する干渉光学系と、を有する画像光学部と、前記干渉光に基づいて干渉信号を生成する信号生成部と、前記測定光と前記参照光との光路長差を変更する光路長調整部と、前記画像光学部の前記被検眼との相対位置を調整するアライメント調整部と、を備えた眼科装置を用いて、前記光路長調整部を制御して、前記光路長差を前記被検眼の第1部位に対応する第1光路長差に調整するステップと、前記アライメント調整部を制御して、前記第1部位を基準として前記画像光学部の前記相対位置を調整するステップと、前記光路長調整部を制御して、前記光路長差を前記被検眼の前記第1部位から離れた第2部位に対応する第2光路長差に調整するステップと、前記第2部位を撮影するステップと、を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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