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公開番号2024122114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029474
出願日2023-02-28
発明の名称細胞培養容器
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240902BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】ロボットアームで搬送する場合でも培養液の漏れを抑制することができる細胞培養容器を提供する。
【解決手段】細胞培養容器は、内部空間2aを有する容器本体2と、容器本体2に上方から被せられて、内部空間2aの上方に形成された容器本体2の開口部2bを覆う蓋体3とを備え、蓋体3は、開口部2bに対向するカバー部3aを備え、蓋体3は、カバー部3aの縁部から略下方へ延びる下垂部3bを備え、容器本体2の上縁部2jと、カバー部3aの下面とのうちの一方に溝部2j1が形成され、他方に溝部2j1へ向けて突出する壁部3a1が形成されており、溝部2j1および壁部3a1は、平面視で閉ループ状をなす上縁部2jの形状に合わせた閉ループ状であり、蓋体3が容器本体2に被せられたときに、壁部3a1が溝部2j1の内部に侵入し、壁部3a1における溝部2j1の底面側の端部と、溝部2j1の底面とが離隔している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
細胞の培養液が収容される内部空間を有する容器本体と、
前記容器本体に上方から被せられて、前記内部空間の上方に形成された前記容器本体の開口部を覆う蓋体とを備えた細胞培養容器であって、
前記蓋体は、前記開口部に対向するカバー部と、前記カバー部の縁部から略下方へ延びる下垂部とを備え、
前記容器本体の上縁部と、前記カバー部の下面とのうちの一方に溝部が形成され、他方に前記溝部へ向けて突出する壁部が形成されており、
前記溝部および前記壁部は、平面視で閉ループ状をなす前記上縁部の形状に合わせた閉ループ状であり、
前記蓋体が前記容器本体に被せられたときに、前記壁部が前記溝部の内部に侵入し、かつ前記壁部における前記溝部の底面側の端部と、前記溝部の前記底面とが少なくとも一部離隔している、細胞培養容器。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記容器本体の外側面を構成する側壁は、外側方に張り出す張出部を有し、
前記張出部は、前記下垂部の下部に接触して前記蓋体を支持し、
前記張出部における前記下垂部の下部に接触する部分の高さは、前記蓋体が前記容器本体に被せられたときに、前記壁部における前記溝部の前記底面側の端部が前記溝部の前記底面と離隔する高さに設定されている、請求項1に記載の細胞培養容器。
【請求項3】
前記容器本体の上縁部に前記溝部が形成され、前記カバー部の下面に前記壁部が形成された、請求項1または2に記載の細胞培養容器。
【請求項4】
前記容器本体が、平面視で略矩形をなす、請求項1または2に記載の細胞培養容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットアームに対応した細胞培養容器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の図1には、培養液を収容可能な容器本体と、容器本体に形成された開口部を覆う蓋体とを備えた細胞培養容器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-143154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、容器本体に対して、単に蓋体が上から被せられた構成では、ロボットアームにより容器を挟持して搬送する場合に、容器本体に収容された液体が揺れて、蓋体と容器本体との間から外部に漏れ出してしまう恐れがある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ロボットアームで搬送する場合でも培養液の漏れを抑制することができる細胞培養容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、以下の態様を包含する。
【0007】
[1]細胞の培養液が収容される内部空間を有する容器本体と、前記容器本体に上方から被せられて、前記内部空間の上方に形成された前記容器本体の開口部を覆う蓋体とを備えた細胞培養容器であって、前記蓋体は、前記開口部に対向するカバー部と、前記カバー部の縁部から略下方へ延びる下垂部とを備え、前記容器本体の上縁部と、前記カバー部の下面とのうちの一方に溝部が形成され、他方に前記溝部へ向けて突出する壁部が形成されており、前記溝部および前記壁部は、平面視で閉ループ状をなす前記上縁部の形状に合わせた閉ループ状であり、前記蓋体が前記容器本体に被せられたときに、前記壁部が前記溝部の内部に侵入し、かつ前記壁部における前記溝部の底面側の端部と、前記溝部の前記底面とが少なくとも一部離隔している、細胞培養容器。
[2]前記容器本体の外側面を構成する側壁は、外側方に張り出す張出部を有し、前記張出部は、前記下垂部の下部に接触して前記蓋体を支持し、前記張出部における前記下垂部の下部に接触する部分の高さは、前記蓋体が前記容器本体に被せられたときに、前記壁部における前記溝部の前記底面側の端部が前記溝部の前記底面と離隔する高さに設定されている、[1]に記載の細胞培養容器。
[3]前記容器本体の上縁部に前記溝部が形成され、前記カバー部の下面に前記壁部が形成された、[1]または[2]に記載の細胞培養容器。
[4]前記容器本体が、平面視で略矩形をなす、[1]から[3]のいずれか1つに記載の細胞培養容器。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ロボットアームで搬送する場合でも培養液の漏れを抑制することができる細胞培養容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の好ましい実施形態にかかる細胞培養容器の略斜視図である。
細胞培養容器の容器本体から蓋体が取り外された状態を示す略斜視図である。
図1に示された細胞培養容器の容器本体の略平面図である。
図1に示された細胞培養容器をX-X線の位置で縦断した切断部端面図である。
図4に示された容器本体の単体の切断部端面図である。
図1に示された細胞培養容器の容器本体の略底面図である。
図4に示された蓋体の単体の切断部端面図である。
図1に示された細胞培養容器の蓋体の略底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、場合により図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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