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公開番号2024121909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029140
出願日2023-02-28
発明の名称包装材及びその製造方法
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09D 11/102 20140101AFI20240902BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、耐熱性、耐酸性、及び耐アルコール性を有し、残留溶剤が少ない包装材を提供することを課題とする。
【解決手段】基材、光輝性印刷層、接着剤層、及びシーラントをこの順に有する包装材であって、前記光輝性印刷層が、光輝性顔料及びウレタン樹脂を含み、前記光輝性顔料が、高級脂肪酸で被覆されており、前記ウレタン樹脂が、セバシン酸系ポリエステルポリオール由来の構成単位を有する、包装材。光輝性印刷層が、更に脂肪酸アミドを含む、前記の包装材。セバシン酸系ポリエステルポリオールが、平均炭素鎖数6.5以上の二塩基酸由来の構成単位を有する、前記の包装材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材、光輝性印刷層、接着剤層、及びシーラントをこの順に有する包装材であって、
前記光輝性印刷層が、光輝性顔料及びウレタン樹脂を含み、前記光輝性顔料が、高級脂肪酸で被覆されており、前記ウレタン樹脂が、セバシン酸系ポリエステルポリオール由来の構成単位を有する、包装材。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
光輝性印刷層が、更に脂肪酸アミドを含む、請求項1に記載の包装材。
【請求項3】
セバシン酸系ポリエステルポリオールが、平均炭素鎖数6.5以上の二塩基酸由来の構成単位を有する、請求項1又は2に記載の包装材。
【請求項4】
接着剤層が、ひまし油ポリオール及び/又はセバシン酸由来の構成単位を含むポリオール主剤と、イソシアネート化合物である硬化剤とを含む反応性ウレタン系接着剤の硬化物からなる、請求項1又は2に記載の包装材。
【請求項5】
光輝性顔料の平均粒子径が、3~30μmであり、平均粒子径/平均厚みのアスペクト比が、10~400である、請求項1又は2に記載の包装材。
【請求項6】
光輝性印刷層が、更にイソシアネート系硬化剤を含む、請求項1又は2に記載の包装材。
【請求項7】
光輝性印刷層が、更にシリカ粒子を含む、請求項1又は2に記載の包装材。
【請求項8】
ひまし油ポリオール及び/又はセバシン酸由来の構成単位の含有率が、ポリオールの全質量中3~80質量%である、請求項4に記載の包装材。
【請求項9】
更に、酸化チタンを含む白色インキ層を有する、請求項1又は2に記載の包装材。
【請求項10】
基材、光輝性印刷層、接着剤層、及びシーラントをこの順に有する包装材の製造方法であって、
光輝性顔料及びウレタン樹脂を含む光輝性インキを前記基材上にグラビア印刷又はフレキソ印刷することで光輝性印刷層を形成する工程を含み、
前記光輝性顔料が、高級脂肪酸で被覆されており、
前記ウレタン樹脂が、セバシン酸系ポリエステルポリオール由来の構成単位を含む、
包装材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装材及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
包装材は、被包装物の高級感や豪華さを演出して美観を生じさせる観点から、金属調の装飾を施す場合がある。このような装飾の手段としては、従来アルミニウムなどの金属を蒸着した基材を用いられてきたが、近年ではアルミニウムペーストその他の光輝性顔料を使用した印刷層により装飾を行うケースが増えてきた。
【0003】
例えば、特許文献1にはアルミペーストを光輝性顔料とし、バインダー樹脂にウレタン樹脂を使用した光輝性印刷層用インキからなる印刷層を含む包装材が開示されており、良好な電子レンジ適性及びレトルト適性を有するとされている。しかしながら、酢などを含む酸性が強い食品を内容物として充填する場合、包装材が長期間保管された際に基材と光輝性印刷層との間の密着性が低下し、ラミネート強度の低下やデラミネーション(浮き)等の問題を生じる場合が少なくない。これは光輝印刷層の劣化等によるものと思われる。一方で、印刷層において光輝性顔料の含有量を少なくすれば耐酸性やラミネート物性が良化すると考えられるが、その場合は包装材の金属調の装飾性が低下する虞がある。また、近年では感染症対策で包装材へアルコール噴霧による消毒を行うことが増えており、包装材の耐アルコール性が求められているが、従来のアルミニウムペーストその他の光輝性顔料を使用した光輝性印刷層は、アルコール噴霧により基材への密着力が低下し、デラミネーションを生じやすいといった問題があった。
【0004】
また、特許文献2には、樹脂被覆アルミニウムペーストを用いて耐レトルト性やラミネート強度を向上させる発明が記載されている。しかしながら、電子レンジでの加熱に耐え得る耐熱性については懸念がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-33109号公報
特開2010-053193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、耐熱性、耐酸性、及び耐アルコール性を有し、残留溶剤が少ない包装材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を鑑みて、鋭意検討を行った結果、以下に記載の包装材を使用することで課題解決できることを見出し、本願発明を成すに至った。
【0008】
すなわち本発明は、基材、光輝性印刷層、接着剤層、及びシーラントをこの順に有する包装材であって、
前記光輝性印刷層が、光輝性顔料及びウレタン樹脂を含み、前記光輝性顔料が、高級脂肪酸で被覆されており、前記ウレタン樹脂が、セバシン酸系ポリエステルポリオール由来の構成単位を有する、包装材に関する。
【0009】
また本発明は、光輝性印刷層が、更に脂肪酸アミドを含む、上記の包装材に関する。
【0010】
また本発明は、セバシン酸系ポリエステルポリオールが、平均炭素鎖数6.5以上の二塩基酸由来の構成単位を有する、上記の包装材に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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