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公開番号
2024121553
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028711
出願日
2023-02-27
発明の名称
シーラントフィルム
出願人
東洋製罐株式会社
代理人
弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20240830BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】リサイクルポリオレフィンを使用しながら、熱接着性が確保される、環境適性に優れたシーラントフィルムを提供する。
【解決手段】本発明のシーラントフィルムは、リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィンフィルムを用いたシーラントフィルムであって、前記リサイクルポリオレフィンは、ポリオレフィンに非相溶性である異物を1~20質量%含有し、かつ、前記異物は最大径が1~2000μmであることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィン層を用いたシーラントフィルムであって、前記リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィン層は、ポリオレフィンに非相溶性である異物を1~20質量%含有し、かつ、前記異物は最大径が1~2000μmであることを特徴とするシーラントフィルム。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記異物が、リサイクルポリオレフィン由来のゲル、ポリエステル、ポリアミド、接着剤及び着色剤から選択される1種以上である請求項1に記載のシーラントフィルム。
【請求項3】
前記リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィン層の両側に前記リサイクルポリオレフィンを含まないポリオレフィン層が設けられている請求項1または2に記載のシーラントフィルム。
【請求項4】
前記リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィン層が、さらにポリオレフィンに相溶性のバージンポリオレフィンを含有する請求項3に記載のシーラントフィルム。
【請求項5】
前記リサイクルポリオレフィン及びポリオレフィン層が、それぞれリサイクルポリエチレン及びポリエチレン層である請求項3に記載のシーラントフィルム。
【請求項6】
前記リサイクルポリオレフィンを含まないポリオレフィン層の少なくとも一方が着色剤を含む請求項3に記載のシーラントフィルム。
【請求項7】
可視光線透過率が90%以下である請求項3に記載のシーラントフィルム。
【請求項8】
キャスト製膜により成形される、請求項3に記載されたシーラントフィルムの製造方法。
【請求項9】
請求項3に記載されたシーラントフィルムのどちらか一方のリサイクルポリオレフィンを含まないポリオレフィン層上に基材フィルムを積層した包装用積層体。
【請求項10】
請求項9に記載された包装用積層体を用いた包装容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リサイクルポリオレフィンを含むシーラントフィルムに関するものであり、さらには、該シーラントフィルムを用いた包装用積層体及び包装容器に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年における環境保護の重要性から、使用済みプラスチック成形体や成形体製造時に発生するプラスチック廃材などからプラスチックを再生し、再利用するリサイクル技術が種々検討されている。例えば、ポリエチレンは、種々の用途に広く使用されているが、そのリサイクル品をフィルム等の用途に使用することが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ポリエチレン層、接着層及びナイロン層からなる透明多層フィルムのスクラップに低分子量ポリエチレンを配合することを特徴とする多層フィルムの回収再生方法が提案されており、回収されたリサイクル品をペレット化し、このペレットを用いてフィルムを製造することが提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、フィルム全体に対する再生材(例えばリサイクルポリエチレン)の混入率が50~90質量%であり、異物の混入率が0.1~2質量%であるリサイクルフィルムが提案されており、このリサイクルフィルムを3層構造とし、第1の層が、50~90質量%の再生材と0.1~2質量%の異物と2~4質量%の粘着剤とを含み、第2の層が、50~90質量%の再生材と0.1~2質量%の異物とを含み、第3の層が、未使用の低密度ポリエチレン(LDPE)よりなることが開示されている。
【0005】
しかしながら、上記のようなリサイクルポリオレフィンを使用したフィルムは、シーラントフィルム、特に包装袋の作製には使用できないのが実情であった。即ち、シーラントフィルムとしては、再生材の使用による熱接着性の低下、臭気によるフレーバー性の低下、着色による外観不良、及び強度低下等、種々の問題が生じるためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平3-237143号公報
特開2001-122985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の目的は、リサイクルポリオレフィンを使用しながら、熱接着性が確保される、環境適性に優れたシーラントフィルムを提供することにある。
本発明の他の目的は、リサイクルポリオレフィンを含んでいるにも限らず、臭気や着色の問題あるいは強度低下等の問題が解決されたシーラントフィルムを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、リサイクルポリオレフィンを含む上記のシーラントフィルムを用いて形成された包装用積層体及び包装容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィン層を用いたシーラントフィルムであって、前記リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィン層は、ポリオレフィンに非相溶性である異物を1~20質量%含有し、かつ、前記異物は最大径が1~2000μmであることを特徴とするシーラントフィルムが提供される。
【0009】
本発明のシーラントフィルムにおいては、以下の態様が好適に採用される。
(1)前記異物が、リサイクルポリオレフィン由来のゲル、ポリエステル、ポリアミド、接着剤及び着色剤から選択される1種以上であること。
(2)前記リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィン層の両側に前記リサイクルポリオレフィンを含まないポリオレフィン層が設けられていること。
(3)前記リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィン層が、さらにポリオレフィンに相溶性のバージンポリオレフィンを含有すること。
(4)前記リサイクルポリオレフィン及びポリオレフィン層が、それぞれリサイクルポリエチレン及びポリエチレン層であること。
(5)前記リサイクルポリオレフィンを含まないポリオレフィン層の少なくとも一方が着色剤を含むこと。
(6)前記シーラントフィルムの可視光線透過率が90%以下であること。
(7)前記シーラントフィルムがキャスト製膜により成形される、シーラントフィルムの製造方法。
(8)前記シーラントフィルムのどちらか一方のリサイクルポリオレフィンを含まないポリオレフィン層上に基材フィルムを積層した包装用積層体。
(9)前記包装用積層体を用いた包装容器
【発明の効果】
【0010】
本発明のシーラントフィルムは、好ましくは、リサイクルポリオレフィンを含むポリオレフィン層の両側に前記リサイクルポリオレフィンを含まないポリオレフィン層が設けられているシーラントフィルムである。このため、リサイクルポリオレフィンによる接着性(ラミネート性、ヒートシール性)の低下を有効に回避することができる。特に、前記リサイクルポリオレフィンを含まないポリオレフィン層の一方の側に基材フィルムを溶剤型又は無溶剤型の熱硬化性接着剤や接着性樹脂により積層することにより、包装用積層体とすることができ、このような包装用積層体において、他方側を内層としてヒートシールすることにより、包装容器とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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