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公開番号
2024121437
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028554
出願日
2023-02-27
発明の名称
植物の忌避方法
出願人
ヨツギ株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
A01N
39/02 20060101AFI20240830BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】従来技術よりも簡便に、対象物に蔓蔦状植物が巻き上がることを防止する手段を提供すること。
【解決手段】線状又は柱状の対象物に蔓蔦状植物が巻き上がることを防止するための忌避方法であって、前記線状又は柱状の対象物に、植物忌避剤組成物を塗布することを含み、前記植物忌避剤組成物が有機溶媒に以下を含むことを特徴とする、忌避方法:(1)15質量%~30質量%の2-(4-クロロ-2-メチルフェノキシン)-プロキオン酸ポリグリコールエステル;(2)1質量%~5質量%のアクリル樹脂;(3)2質量%~5質量%のニトロセルロース。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
線状又は柱状の対象物に蔓蔦状植物が巻き上がることを防止するための忌避方法であって、
前記線状又は柱状の対象物に、植物忌避剤組成物を塗布することを含み、
前記植物忌避剤組成物が有機溶媒に以下を含むことを特徴とする、忌避方法:
(1)15質量%~30質量%の2-(4-クロロ-2-メチルフェノキシン)-プロキオン酸ポリグリコールエステル;
(2)1質量%~5質量%のアクリル樹脂;
(3)2質量%~5質量%のニトロセルロース。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記アクリル樹脂は、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群から選択される1種以上である、請求項1に記載の忌避方法。
【請求項3】
無機物を構成成分として含むシェルと、前記シェルの内部に2-(4-クロロ-2-メチルフェノキシン)-プロキオン酸ポリグリコールエステルを含むコアを有するマイクロカプセルを含む、請求項1又は2に記載の忌避方法。
【請求項4】
前記シェルの構成成分は、シリカ及び珪酸カルシウムからなる群から選択される1種以上である、請求項3に記載の忌避方法。
【請求項5】
さらに、界面活性剤を2質量%~5質量%含む、請求項1又は2に記載の忌避方法。
【請求項6】
前記界面活性剤は、アマイド系ワックスである、請求項5に記載の忌避方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の忌避方法に関する。とりわけ、本発明は、ワイヤ、ケーブル、電線、支線等の線状や柱状の対象物に蔓蔦状植物が巻き上がることを防止するための忌避方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電柱には電柱間の電線ケーブルの張力などで倒壊や傾斜してしまうことを防止するために、鋼線からなる支線や傾斜させて固定した支柱が設置されることが多い。支線は、電柱を立てた状態に保つという重要な役割を持っている。
【0003】
電柱と支線を設置する場所として、例えば雑草が生い茂る草むらを選んだ場合、支線を設置してしばらく放置すると、葛や蔦などの蔓蔦状植物が支線に巻き上がって成長していることがある。この蔓蔦状植物がさらに成長して支線から電柱、そして電線に接近または接触すると、蔓蔦状植物を介して短絡や地絡などの設備事故が発生する危険がある。また、蔓蔦状植物が支線を覆うと、外観からの目視による支線の錆、たるみなどの状態確認が困難である。これらの問題が起こらないように、支線に巻き上がっている蔓蔦状植物や支線が地面に打ち込まれている近傍の蔓蔦状植物を定期的に人の手で伐採する必要があった。しかし、支線を設置している場所が非常に多く、また蔓蔦状植物の繁殖も速いため、特に夏場は伐採を頻繁に実施しなければならないので、伐採する費用(主として人件費)が膨大になってしまう。
【0004】
上記のように蔓蔦状植物に対しては、従来からさまざまな対策が講じられている。例えば、特許文献1(特開2020-115802号公報)には、蔓蔦状植物に対する忌避成分を含み、可撓性を有するシート状の本体部と、前記本体部を、線状の対象物に巻き付いた巻付状態と、広げた展開状態と、を維持できる形状保持部と、を有する植物忌避具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-115802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載される植物忌避具は忌避成分を含み、線状の対象物に巻き付けられた状態では、蔓蔦状植物が絡まって這い上がっていくことを防止することが可能である。しかし、対象物を物理的に保護するため、植物忌避具を設置する手間が必要であり、また、対象物の長さや太さによっては設置が困難である場合がある。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑み完成されたものであり、一実施形態において、従来技術よりも簡便に、対象物に蔓蔦状植物が巻き上がることを防止する手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は鋭意検討した結果、蔓蔦状植物を忌避する手段として、植物忌避具ではなく、植物忌避成分を含む植物忌避剤組成物を塗料の形で対象物に塗布することで、より簡便に忌避効果を発揮することができ、上記課題を解決できることを見出した。また、特定の組成を有する植物忌避剤組成物を用いることにより、優れた耐候性をもたらすことができ、長期間忌避効果を維持できることを見出した。本発明は上記知見に基づき完成されたものであり、以下に例示される。
【0009】
[1]
線状又は柱状の対象物に蔓蔦状植物が巻き上がることを防止するための忌避方法であって、
前記線状又は柱状の対象物に、植物忌避剤組成物を塗布することを含み、
前記植物忌避剤組成物が有機溶媒に以下を含むことを特徴とする、忌避方法:
(1)15質量%~30質量%の2-(4-クロロ-2-メチルフェノキシン)-プロキオン酸ポリグリコールエステル;
(2)1質量%~5質量%のアクリル樹脂;
(3)2質量%~5質量%のニトロセルロース。
[2]
前記アクリル樹脂は、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群から選択される1種以上である、[1]に記載の忌避方法。
[3]
無機物を構成成分として含むシェルと、前記シェルの内部に2-(4-クロロ-2-メチルフェノキシン)-プロキオン酸ポリグリコールエステルを含むコアを有するマイクロカプセルを含む、[1]又は[2]に記載の忌避方法。
[4]
前記シェルの構成成分は、シリカ及び珪酸カルシウムからなる群から選択される1種以上である、[3]に記載の忌避方法。
[5]
さらに、界面活性剤を2質量%~5質量%含む、[1]~[4]のいずれか1項に記載の忌避方法。
[6]
前記界面活性剤は、アマイド系ワックスである、[5]に記載の忌避方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来技術よりも簡便に、対象物に蔓蔦状植物が巻き上がることを防止する手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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