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公開番号2025004304
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023103896
出願日2023-06-26
発明の名称動物用罠
出願人環境事業計画株式会社
代理人個人
主分類A01M 23/34 20060101AFI20250107BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】「空はじき」を少なくすることができる動物用罠を提供すること。
【解決手段】載置台10と、踏み板組立体20と、ロープ掛けアーム23、23に先端わさ部33を巻回す捕獲用ワイヤーロープ30とを備え、載置台10の底板部11の短辺側の2つの側板部12、14がテーブル部12a、14aを有し、長辺側の2つの側板部13、15が山形形状に倒れた状態の2つのロープ掛けアーム23が見えない限度に山形に立ち上がり、踏み板組立体20の踏み板21が4つの側板部12-15の内側に近接した状態となる長方形であり、ロープ掛けアーム23の2つの脚部23a、23aが踏み板21の長辺方向の角まで伸びており、アーチ部23bがテーブル部12a、14aに載置される状態であり、リング部32より外方へ延在するワイヤーロープ本体31およびワイヤーロープ張りばね34がテーブル部12a、14a上に通される構成である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
載置台と、前記載置台に載置される踏み板組立体と、前記踏み板組立体のロープ掛けアームに先端わさ部を巻回す捕獲用ワイヤーロープとを備え、
前記載置台が、長矩形状の底板部と、前記底板部の四方の端縁より上方に延在する4つの側板部とを有してなり、
前記踏み板組立体が、4つの前記側板部の内側に近接するよう前記載置台内に収容可能な踏み板と、前記踏み板の両側縁より所要内側に立ち上がる2つのヒンジ用リブと、2つの前記ヒンジ用リブに枢着され前記踏み板の長辺方向に俯仰自在に設けられ180度以上の山形に開いた状態と立ち上がり合わさる状態とに切り替わる2つのロープ掛けアームであって、各前記ロープ掛けアームが、一端が前記ヒンジ用リブに枢着された互いに平行で直線状の2つの脚部と、2つの前記脚部の他端同士を一体に連結しているアーチ部とを有してなり、
前記捕獲用ワイヤーロープが、ワイヤーロープ本体の先端に前記先端わさ部と、前記先端わさ部を縮径させ縮径力を付勢するワイヤーロープ張りばねと、前記ワイヤーロープ本体の後端に形成された固定部とを有してなり、
2つの前記ロープ掛けアームが両側に開いて山形状に倒れた状態とされ、かつ前記ロープ掛けアームの外周囲に前記先端わさ部が巻回され縮径力を付勢された状態で、2つの前記ロープ掛けアームが前記底板部の短辺側の2つの前記側板部に載置されるとともに、前記踏み板の矩形の周縁が4つの前記側板部の内側に近接した状態で前記踏み板が前記載置台の前記落とし込み空間に浮いた状態に維持される構成であり、
捕獲動物の足が前記踏み板を踏むことにより前記ロープ掛けアームが上方に回動したときに、前記先端わさ部が前記ロープ掛けアームから上方へ抜け出て縮径され捕獲動物の足を捕捉する動物用罠において、
前記載置台は、
前記底板部の短辺側の2つの前記側板部が、底板部より垂直に立ち上がりさらに外側に水平に延在して山形状に倒れた状態の前記ロープ掛けアームの各前記アーチ部を外側に突出することなく載置するテーブル部を有するとともに、前記底板部の長辺側の2つの前記側板部が、前記先端わさ部の外方から内部に導入する開口が無く、外方から見て前記テーブル部に載置された山形状に倒れた状態の2つの前記ロープ掛けアームが見えない限度に山形に立ち上がっている構成であり
前記踏み板組立体は、
前記踏み板が、2つの前記ヒンジ用リブの外側部分に当該ヒンジ用リブを設けるための切り込み立ち上げ曲げによる細長開口が無く、4つの前記側板部の内側に近接した状態となる長方形であり、
前記ロープ掛けアームの2つの脚部が前記踏み板の長辺方向の角まで伸びており、前記アーチ部が2つの前記脚部の他端同士を一体に連結している円弧形状であり前記山形状に倒れた状態のときに前記踏み板の長辺方向外方に張り出して前記テーブル部に載置される状態であり、
前記捕獲用ワイヤーロープは、
前記リング部が一方の前記テーブル部上の前記ロープ掛けアームのアーチ部に位置し、前記先端わさ部のループ基端である前記リング部より外方へ延在する前記ワイヤーロープ本体および前記ワイヤーロープ張りばねが前記テーブル部上に通される構成である
ことを特徴とする動物用罠。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記ロープ掛けアームは、前記踏み板の短辺端縁に当接したところより揺動側である前記アーチ部が僅かに屈曲して前記テーブル部に下端の略全長が密着している
請求項1に記載の動物用罠。
【請求項3】
前記ヒンジ用リブは、踏み板とは別部材の所要形状の板材を折り曲げ加工した2つのアングル形部材または1つのチャンネル形部材であって、踏み板に重ねて溶接、ボルト締め、その他の固定手段等により一体に固定されている
請求項1または2に記載の動物用罠。
【請求項4】
前記ヒンジ用リブは、前記テーブル部に載置された山形状に倒れた状態の2つの前記ロープ掛けアームが内方から見て見えない限度に山形に立ち上がり、前記底板部の長辺側の2つの前記側板部と共同して前記ロープ掛けアームの脚部に捕獲動物の足が直接乗らないようにカバーしている構成である
請求項3に記載の動物用罠。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鹿、猪などの野生動物を捕獲するための足括り式の動物用罠に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
動物用罠に関し、例えば特許文献1、2が開示されており、それぞれの請求項1の構成と実施の形態のレベルの構成について、それぞれの文献中に使用されている用語と符号を用いて以下に説明する。
【0003】
特許文献1に開示された動物用罠1は、載置台3と、載置台3に載置される踏み板組立体2と、踏み板組立体2のロープ掛けアーム5A、5Bに先端わさ部72を巻回す捕獲用ワイヤーロープ70とを備えてなる。
【0004】
この動物用罠1は、載置台3が、水抜き孔を有する長矩形状の底板部31と、底板部31の四方の端縁より上方に延在し落とし込み空間を形成する4つの側板部32-35とを有してなり、踏み板組立体2が、載置台3の四方の端縁の内側に近接するよう載置台3内に収容可能な踏み板4と、踏み板4の両側縁より所要内側に立ち上がる2つのヒンジ用リブと、両側の直線部の上端が中程の外側に溝状凹部を有するアーチ部の両端に連続しており各直線部の下端を2つのヒンジ用リブに枢着され踏み板4の上面で長辺側へ俯仰自在に設けられた2つのロープ掛けアーム5A、5Bとを有してなり、捕獲用ワイヤーロープ70が、ワイヤーロープ本体31の先端に形成された先端わさ部72と、先端わさ部72を縮径させ縮径力を付勢するワイヤーロープ本体張りばね73とを有してなる。
【0005】
そして、2つのロープ掛けアーム5A、5Bが両側に開いて山形状に倒れた状態、かつロープ掛けアーム5A、5Bの外周囲に先端わさ部72が巻回され縮径力を付勢された状態で、2つのロープ掛けアーム5A、5Bが載置台3の底板部31の短辺端縁側の2つの側板部に載置されるとともに、踏み板4の四方の端縁が載置台3の4つの側板部の内側に近接した状態で当該踏み板4が載置台3の落とし込み空間に浮いた状態に維持される構成であり、捕獲動物の足が踏み板4を踏むことによりロープ掛けアーム5A、5Bが上方に回動したときに、先端わさ部72がロープ掛けアーム5A、5Bから上方へ抜け出て縮径され捕獲動物の足を捕捉する構成である。
【0006】
なお、他に特許文献2に動物捕獲用罠が開示されている。
【0007】
動物捕獲用罠を設置するには、いずれも場合に小林式誘引捕獲方法が推奨されている。この捕獲方法は、ヘイキューブや米ぬかを給餌して捕獲ポイントの設定を行う。採食状況の良かった箇所に動物捕獲用罠を設置する。動物捕獲用罠の設置条件として、捕獲動物の足が踏み板を踏んで先端わさ部が絞り込まれるよう動物捕獲用罠が動作しても捕獲動物の足を捕捉することができず取り逃がしてしまうこと(「空はじき」という)を防止することが配慮される。具体的には、動物捕獲用罠の周囲に捕獲動物が足を置きたがらない障害物(現場周辺に存在する小石)を置き、さらに周囲にヘイキューブや米ぬかを給餌することを内容としている。これによって、捕獲動物が餌を食する際に足を障害物を避けて踏み板の上に置くように仕向けることができ、もって捕獲確立を高めることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
実用新案登録第3165447号公報
特許第6656525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1、2に開示された動物用罠は、いずれも以下に述べる理由から鹿、猪などの野生動物が踏み板を踏むことにより先端わさ部が絞り込まれるよう作動しても「空はじき」を発生してしまうことが多いか、または先端わさ部が絞り込まれる作動が不能になってしまう場合があり、捕獲率が低くなっている。
【0010】
特許文献1に開示された動物用罠は、鹿、猪などの野生動物が二つの踏み板4A、4Bの折り曲げ部の両端、接手5またはガイドフランジ板9の接手5に近い部分を踏んだときは、踏み板4A、4Bの谷折りになり、先端わさ部52が、ワイヤーロープ本体張りばね53の付勢により踏み板4A、4Bの外周囲から上方へと抜け出て絞り込まれるが、「空はじき」となり捕獲動物の足を捕捉することができない。また、小林式誘引捕獲方法を適用して動物用罠を設置する場合には、周囲に配列する石(障害物)が位置ずれして踏み板4A、4Bに密着し側圧がかかってしまうと、鹿、猪などの野生動物が踏み板4A、4Bの上に足を載せても踏み板4A、4Bの谷折りにならないか、または持ち上がりが遅れ先端わさ部52の踏み板4A、4Bの外周囲からのはずれが遅くなり、これが異変として野生動物に感得され素早く足を外して「空はじき」となり捕獲動物の足を捕捉することができない。
(【0011】以降は省略されています)

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