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公開番号2024121364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028429
出願日2023-02-27
発明の名称エキスパンションジョイントの端部隙間を塞ぐ保護具
出願人株式会社フジタ
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類E04B 1/68 20060101AFI20240830BHJP(建築物)
要約【課題】エキスパンションジョイントの端部に形成される隙間を塞ぐための保護具を提供することを課題とする。
【解決手段】エキスパンションジョイントの端部の保護具は、第1の躯体の第1の床スラブと第1の手摺との境界部に形成される第1の段差部と、第1の躯体に隣接する第2の躯体の第2の床スラブと第2の手摺との境界部に形成される第2の段差部と、の間に形成される隙間を塞ぐエキスパンションジョイントの端部の保護具であって、保護具は、第1の段差部の上面から第2の段差部の上面に架け渡される第1のプレートと、第1の段差部の側面から第2の段差部の側面に掛け渡される第2のプレートと、第1のプレートと第2のプレートとを繋ぐ連結具と、を含み、第1のプレートが、第1の段差部の上面において一点で回動可能に接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の躯体の第1の床スラブと第1の手摺との境界部に形成される第1の段差部と、前記第1の躯体に隣接する第2の躯体の第2の床スラブと第2の手摺との境界部に形成される第2の段差部と、の間に形成される隙間を塞ぐエキスパンションジョイントの端部の保護具であって、
前記保護具は、
第1の段差部の上面から前記第2の段差部の上面に架け渡される第1のプレートと、
前記第1の段差部の側面から前記第2の段差部の側面に掛け渡される第2のプレートと、
前記第1のプレートと前記第2のプレートとを繋ぐ連結具と、
を含み、
前記第1のプレートが、前記第1の段差部の上面において、一点で回動可能に接続されている、
ことを特徴とするエキスパンションジョイントの端部の保護具。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記第2のプレートが、前記連結具による接続部を支点に跳ね上げ可能に設けられている、請求項1に記載のエキスパンションジョイントの端部の保護具。
【請求項3】
前記連結具が蝶番である、請求項1に記載のエキスパンションジョイントの端部の保護具。
【請求項4】
前記第2のプレートが、前記第1の段差部の側の部分と、前記第2の段差部の側の部分とに分割されている、請求項1に記載のエキスパンションジョイントの端部の保護具。
【請求項5】
前記第2のプレートに把手が設けられている、請求項1に記載のエキスパンションジョイントの端部の保護具。
【請求項6】
前記第1のプレートが、前記第1の段差部の前記第1の手摺の側に植設された留具によって回動可能に留められている、請求項1に記載のエキスパンションジョイントの端部の保護具。
【請求項7】
前記第1のプレートの前記第1の手摺の側の角部が、平面視で曲面状に成形されている、請求項1に記載のエキスパンションジョイントの端部の保護具。
【請求項8】
前記第1のプレートは、前記第1の手摺及び前記第2の手摺に沿った長さにおいて、前記第1の段差部に重なる長さより、前記第2の段差部に重なる長さの方が長い、請求項1に記載のエキスパンションジョイントの端部の保護具。
【請求項9】
前記第1のプレートは、前記第2の段差部に重なる長さが、前記隙間の間隔以上の長さを有する、請求項8に記載のエキスパンションジョイントの端部の保護具。
【請求項10】
前記第1のプレートの前記第2の段差部の側の端部に接するように、前記第2の段差部の上面に植設されたずれ止め部材を含む、請求項1に記載のエキスパンションジョイントの端部の保護具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、エキスパンションジョイントの端部に形成される隙間を塞ぐための保護具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
大規模建築物では建物の中に形態上異なる性状を持つ構造が存在する場合、地震の際に変位のしかたが異なることにより、局所的に負荷が集中し破損に至るおそれがある。そこで、性状が異なる構造を別棟で建築し、建築物全体として耐震性を高める設計が行われている。例えば、流通業務施設では本体棟と車路棟では構造が異なるため、2つの棟は別棟で建設される場合がある。一方、本体棟の床と車路棟の床は連続していなければならないので、伸縮性のある継ぎ目で繋がれている。このような伸縮性のある継ぎ目はエキスパンションジョイントと呼ばれている(特許文献1参照)。
【0003】
なお、エキスパンションジョイント(Expansion joint)とは、地震や温度伸縮などの変形によって建築物にかかる破壊的な力を伝達しないように、建築物と建築物との間に隙間が設けられるとき、2つの建築部の隙間を繋ぐ伸縮性の継手のことを指し、ムーブメントジョイント(movement joint)、伸縮継手とも呼ばれることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-155227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エキスパンションジョイントの床には、エキスパンションジョイントカバーと呼ばれるスライド型の金属プレートが設けられる。一方、エキスパンションジョイントの端にある手摺部分の隙間は人間の落下防止機能があればよいので、格子などを設ければ十分である。しかしながら、床スラブと手摺との境界部分に段差が形成される場合、エキスパンションジョイントカバーでは覆うことができないため、何らかの部材で隙間を塞ぐ必要がある。
【0006】
この段差部に残る隙間は、簡単には、段差部の上面と側面を覆うように金属プレートを曲げ加工して塞げばよいが、建物に固定してしまうと地震などの際に変形することが問題となる。すなわち、地震の際には棟ごとに水平方向及び垂直方向に異なる変位が生じるため、曲げ加工しただけの金属プレートが両方の棟に固定されていると固定部分が破断し落下の危険がある。また、当該金属プレートをどちらか一方の棟にのみ固定した場合でも、2つの棟の変位に追従できずに変形してしまうことが問題となる。当該金属プレートの変形を防ぐために固定しないでおくことも考えられるが、エキスパンションジョイントの隙間から落下する危険性を否定することができないため適切ではない。
【0007】
本発明の一実施形態はこのような問題に鑑みなされたものであり、エキスパンションジョイントの端部に形成される隙間を塞ぐための保護具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係るエキスパンションジョイントの端部の保護具は、第1の躯体の第1の床スラブと第1の手摺との境界部に形成される第1の段差部と、第1の躯体に隣接する第2の躯体の第2の床スラブと第2の手摺との境界部に形成される第2の段差部と、の間に形成される隙間を塞ぐエキスパンションジョイントの端部の保護具であって、保護具は、第1の段差部の上面から第2の段差部の上面に架け渡される第1のプレートと、第1の段差部の側面から第2の段差部の側面に掛け渡される第2のプレートと、第1のプレートと第2のプレートとを繋ぐ連結具と、を含み、第1のプレートが、第1の段差部の上面において一点で回動可能に接続されている。
【0009】
本発明の一実施形態において、第2のプレートが連結具による接続部を支点に跳ね上げ可能に設けられていてもよく、連結具として蝶番が用いられてもよい。
【0010】
本発明の一実施形態において、第2のプレートに把手が設けられていてもよい。また、第2のプレートが第1の段差部の側の部分と第2の段差部の側の部分とに分割されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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