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公開番号
2024121246
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028235
出願日
2023-02-27
発明の名称
体調改善用の組成物、体調改善用の食品、薬剤、組成物の製造方法および食品の製造方法
出願人
長崎県公立大学法人
,
長崎県
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
33/105 20160101AFI20240830BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】適度な摂取量により好適に睡眠改善、眼精疲労改善、疲労軽減等の体調改善用の効果を有する体調改善用の組成物、体調改善用の食品、薬剤、およびこれらの組成物の製造方法および食品の製造方法を提供する。
【解決手段】ジャガイモの抽出物を有効成分とし、前記ジャガイモは、ゼアキサンチンを含有し、睡眠改善、眼精疲労改善、または疲労感軽減に用いる、体調改善用の組成物、体調改善用の食品、薬剤、およびこれらの組成物の製造方法および食品の製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ジャガイモの抽出物を有効成分とし、
前記ジャガイモは、ゼアキサンチンを含有し、
睡眠改善、眼精疲労改善、または疲労感軽減に用いる、体調改善用の組成物。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記ジャガイモは、加工前に100gあたりゼアキサンチンを100μg以上含有するものを用いる、請求項1に記載の体調改善用の組成物。
【請求項3】
前記組成物は、ルテインを含有する、請求項1または2に記載の体調改善用の組成物。
【請求項4】
前記組成物は、組成物の全体質量100gあたりゼアキサンチンを50μg以上含有する、請求項1または2に記載の体調改善用の組成物。
【請求項5】
ジャガイモまたは前記ジャガイモの抽出物を含み、
前記ジャガイモは、ゼアキサンチンを含有し、
睡眠改善、眼精疲労改善、または疲労感軽減に用いる、体調改善用の食品。
【請求項6】
前記ジャガイモは、加熱前に100gあたりゼアキサンチンを100μg以上含有するものを用いる、請求項5に記載の体調改善用の食品。
【請求項7】
前記ジャガイモは、ルテインを含有するものを用いる、請求項1または2に記載の体調改善用の組成物。
【請求項8】
前記食品は、食品の全体質量100gあたりゼアキサンチンを50μg以上含有する、請求項5または6に記載の体調改善用の食品。
【請求項9】
請求項1または2に記載の体調改善用の組成物を含む、薬剤。
【請求項10】
前記ジャガイモを抽出して、前記体調改善用の組成物を得る、請求項1または2に記載の体調改善用の組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、睡眠改善や疲労軽減などの体調改善用の組成物、体調改善用の食品、薬剤、組成物の製造方法および食品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
野菜や果物等の植物性の食品には、天然色素と呼ばれる化合物が多種含まれている。色素には、多種の生理作用を及ぼすものがある。例えば、天然色素のうちカロテノイドは、光合成における作用、光保護作用、抗酸化作用などを果たしている。さらに、カロテノイドはヒトをはじめとする動物に対して栄養素として作用するものがある。
【0003】
野菜に含まれることのあるカロテノイドである、ルテインやゼアキサンチン等は、実験室レベルにおいて体調改善の作用を有することが報告されている。特に、ルテインは緑黄色野菜に含まれ、異性体であるゼアキサンチンと共に、目の網膜に含まれている。このため、目の機能に関連する機能性物質ではないかと予想され、研究が行われている。
【0004】
特許文献1では、1日最適量の脂肪酸および植物性化学物質を含む哺乳動物対象のための脂質含有組成物であって、以下の群:前記対象の年齢、前記対象の性別、前記対象の食餌、前記対象の体重、前記対象の医学的状態、および前記対象の生活圏の気候から選択される1つまたは複数の要素に基づく組成物が開示されている。そのうち、ルテイン、ゼアキサンチンなどの補給を含む組成物を提供する旨が開示され、ルテイン、ゼアキサンチンは睡眠障害、目の健康に関与することが示されている。使用量としては、40g以下が開示されている。この技術は、改善された脂質組成物を使用する、医学的状態および予防のための改善された方法および治療を提供しようとするものである。
【0005】
非特許文献1によると、ルテイン6mg、ゼアキサンチン1mgまたはルテイン10mg、ゼアキサンチン2mgまたはルテイン20mg、ゼアキサンチン4mgあるいはプラセボを12週間摂取させるプラセボ対照並行群間試験を実施している。その結果、いずれの群もプラセボと比較して黄斑色素量が有意に上昇している。
【0006】
非特許文献2によると、ルテイン10mg、ゼアキサンチン2mgまたは、ルテイン20mg、ゼアキサンチン4mgあるいはプラセボを12か月間摂取させるプラセボ対照並行群間試験を実施している。その結果すべての群でプラセボと比較して黄斑色素量が有意に上昇している。
また、この文献では、ルテイン10mg、ゼアキサンチン2mg、または、ルテイン20mg、ゼアキサンチン4mgあるいはプラセボを12か月間摂取させるプラセボ対照並行群間試験を実施している。その結果すべての群でプラセボと比較してグレア感度が有意に上昇している。
【0007】
非特許文献3によると、ルテイン19.92mg、ゼアキサンチン4.08mgあるいはプラセボを12ヶ月摂取させるプラセボ対照並行群間試験を実施している。その結果すべての群でプラセボと比較して黄斑色素量が有意に上昇している。
この文献では、ルテイン19.92mg、ゼアキサンチン4.08mgあるいはプラセボを6ヶ月摂取させるプラセボ対照並行群間試験を実施している。その結果プラセボと比較してコントラスト感度が有意に上昇している。
また、この文献では、ルテイン19.92mg、ゼアキサンチン4.08mgあるいはプラセボを6ヶ月摂取させるプラセボ対照並行群間試験を実施している。その結果プラセボと比較して睡眠の質、眼の疲労感が有意に改善している。また、PSQI質問紙(ピッツバーグ睡眠評価票)で睡眠の質について評価している。PSQIは、日本においても睡眠の質評価に使われている広くコンセンサスの取れた評価法である。プラセボと比較して有意にスコアが減少しており、睡眠の質が改善している。
また、この文献では、ルテイン19.92mg、ゼアキサンチン4.08mgあるいはプラセボを6ヶ月摂取させるプラセボ対照並行群間試験を実施している。その結果プラセボと比較して眼の疲労感が有意に改善する。また、目の疲労感の評価は、10段階の等間隔尺度を用いた質問紙法を用いて評価されている。10段階の等間隔尺度による主観評価は、心理学分野などで広く用いられておりコンセンサスの取れた評価方法であると考えられる。プラセボと比較して有意にスコアが減少しており、目の疲労感が改善している。
【0008】
非特許文献1~3を総括すると、ルテインは1日当たり6mg、ゼアキサンチンは1日当たり1mgを摂取することにより、眼の黄斑色素光学密度(黄斑色素量)を維持する働きがあり、光刺激から眼の保護に役立つ。
ルテインは1日当たり19.92mg以上、ゼアキサンチンは1日当たり4.08mg以上の継続摂取によってコントラスト感度、グレア感度改善による視機能に役立ち、睡眠の質を高め、眼の疲労感の改善に寄与するという結果が示されているといえる。ルテインおよびゼアキサンチンの1日当たりの摂取量は、ルテイン19.92mg、ゼアキサンチン4.08mgが妥当という結果が示されているといえる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2020-127400号広報
【非特許文献】
【0010】
A randomized double blind placebo controlled study. New Frontiers in Ophthalmology. 2016; 2(4): 140-145.
Macular carotenoid supplementation improves disability glare performance and dynamics of photostress recovery. Eye and Vision. 2016; 3:30-37.
Macular Carotenoid Supplementation Improves Visual Performance, Sleep Quality, and Adverse Physical Symptoms in Those with High Screen Time Exposure. Foods. 2017; 6(7): doi:10.3390
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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