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公開番号
2024120631
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-05
出願番号
2023027552
出願日
2023-02-24
発明の名称
浄化装置
出願人
新コスモス電機株式会社
,
国立大学法人 筑波大学
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
A61G
11/00 20060101AFI20240829BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】保育器内の患児が、意図せず揮発性物質に暴露されてしまうことを回避する。
【解決手段】浄化装置(2)は、患児(X)を収容するために内部の温度および湿度が調節可能な収容室(101)を備えた保育器(1)に対して設置され、収容室(101)内に収容された患児に対する揮発性物質による医療行為にともない気化した揮発性物質を含む空気を浄化する浄化装置(2)であって、空気から揮発性物質を除去する除去部(3)と、少なくとも除去部(3)を保持可能な筐体(4)と、筐体(4)を保育器(1)外に固定するための固定部(5)と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
患児を収容するために内部の温度および湿度が調節可能な収容室を備えた保育器に対して設置され、前記収容室内に収容された患児に対する揮発性物質による医療行為にともない気化した揮発性物質を含む空気を浄化する浄化装置であって、
前記空気から揮発性物質を除去する除去部と、
少なくとも前記除去部を保持可能な筐体と、
前記筐体を前記保育器外に固定するための固定部と、を備える、浄化装置。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記空気を吸引する吸引部と、
前記除去部によって揮発性物質が除去された空気を排気する排気部と、を備え、
前記除去部は、前記吸引部によって吸引した空気から揮発性物質を除去するものである、請求項1に記載の浄化装置。
【請求項3】
ヒーターを備える、請求項1に記載の浄化装置。
【請求項4】
前記吸引部が前記吸引部によって吸引した空気を前記除去部に導く第1流路と、
前記排気部が前記揮発性物質が除去された空気を排気するための第2流路とが、異なる流路として設けられている、請求項2に記載の浄化装置。
【請求項5】
特定気体を減圧機構により減圧して吸気する吸気部を備え、
前記吸引部は、前記空気とともに、前記吸気部が吸気した特定気体を吸引する、請求項2に記載の浄化装置。
【請求項6】
前記揮発性物質は、エタノールである、請求項1に記載の浄化装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は浄化装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
保育器は、未熟児および新生児等の患児を保護し、診療するための医療機器である。患児は保育器内において様々な医学的介入を受ける。患児が受ける医学的介入には、採血、人工呼吸器の装着、点滴、などが挙げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
医学的介入の一例として、保育器内の患児から採血を行ったり、患児に点滴を行ったりする場合がある。これらの医学的介入では、針を刺す部位の消毒等のためにエタノールなどのアルコールが使用され得る。エタノールなどのアルコールは揮発性を有しているため、医学的介入の度に保育器内の空気に含まれるアルコール濃度が上昇する。その結果、保育器内の患児は、意図せず揮発性物質に暴露されている可能性がある。
【0004】
揮発性物質の中には、患児の健康状態に影響を及ぼすものもある。例えば、妊娠中の飲酒によって胎児へ悪影響をもたらす(胎児エタノール症候群)ことは広く知られており、保育器内で患児が揮発性物質に暴露される状況は改善することが望ましい。
【0005】
本開示は、保育器内の患児が、意図せず揮発性物質に暴露されてしまうことを回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本開示の一側面に係る浄化装置は、患児を収容するために内部の温度および湿度が調節可能な収容室を備えた保育器に対して設置され、前記収容室内に収容された患児に対する揮発性物質による医療行為にともない気化した揮発性物質を含む空気を浄化する浄化装置であって、前記空気から揮発性物質を除去する除去部と、少なくとも前記除去部を保持可能な筐体と、前記筐体を、前記保育器外に固定するための固定部と、を備える。
【0007】
上記構成によれば、患児に対する医療行為の邪魔にならずに、収容室内の揮発性物質を除去して空気を浄化することができる。
【0008】
前記浄化装置は、前記空気を吸引する吸引部と、前記除去部によって揮発性物質が除去された空気を排気する排気部と、を備え、前記除去部は、前記吸引部によって吸引した空気から揮発性物質を除去するものでもよい。これにより、収容室内の揮発性物質を確実に除去して空気を浄化することができる。
【0009】
前記浄化装置は、ヒーターを備えてもよい。これにより、浄化装置を保育器外に設置した場合、保育器内と保育器外との温湿度差によって結露が生じることを防止できる。
【0010】
前記浄化装置は、前記吸引部が前記吸引部によって吸引した空気を前記除去部に導く第1流路と、前記排気部が前記揮発性物質が除去された空気を排気するための第2流路とが、異なる流路として設けられていてもよい。上記構成によれば、第1流路と第2流路とが異なる流路として設けられることにより、これら2つの流路を流れる空気が混じりあうことが防止され、収容室内の揮発性物質を確実に除去して空気を浄化することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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