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公開番号2024119532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026512
出願日2023-02-22
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 11/12 20060101AFI20240827BHJP(車両一般)
要約【課題】WET性能を低下させることなく、転がり抵抗の低減を達成できるタイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2は、トレッド4とベルト14とを備える。ベルト14は、内側層38と外側層40とを備える。外側層40の端は内側層38の端の軸方向内側に位置する。ショルダー陸部52sに周方向に連続してのびる周方向サイプ50が刻まれる。周方向サイプ50の溝幅はショルダー周方向主溝48sの溝幅よりも狭い。周方向サイプ50は、軸方向においてショルダー周方向主溝48sと外側層40の端との間に位置する。ショルダー周方向主溝48sから周方向サイプ50までの軸方向距離DXの、ショルダー周方向主溝48sから外側層40の端までの軸方向距離DYに対する比率(DX/DY)は10%以上95%以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
路面と接地するトレッドと、前記トレッドの径方向内側に位置するベルトとを備え、
前記トレッドが、周方向に連続してのびる複数の周方向主溝を有し、
複数の前記周方向主溝が、前記トレッドを、軸方向に並列した少なくとも3本の陸部に区分し、
複数の前記周方向主溝のうち軸方向において最も外側に位置する周方向主溝が、ショルダー周方向主溝であり、
少なくとも3本の前記陸部のうち軸方向において最も外側に位置する陸部が、ショルダー陸部であり、
前記ベルトが、内側層と、前記内側層の径方向外側に位置する外側層とを備え、
前記外側層の端が前記内側層の端の軸方向内側に位置し、
前記ショルダー陸部に、周方向に連続してのびる周方向サイプが刻まれ、
前記周方向サイプの溝幅が前記ショルダー周方向主溝の溝幅よりも狭く、
前記周方向サイプが軸方向において前記ショルダー周方向主溝と前記外側層の端との間に位置し、
前記ショルダー周方向主溝から前記周方向サイプまでの軸方向距離の、前記ショルダー周方向主溝から前記外側層の端までの軸方向距離に対する比率が10%以上95%以下である、
タイヤ。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記周方向サイプの溝幅が0.8mm以上1.5mm未満である、
請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記トレッドが、前記路面と接地するキャップ部と、前記キャップ部の径方向内側に位置するベース部とを備え、
30℃での前記ベース部の損失正接が、30℃での前記キャップ部の損失正接よりも低い、
請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記周方向サイプの溝底が、前記キャップ部と前記ベース部との境界よりも径方向外側に位置する、
請求項3に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記周方向サイプの溝深さの、前記キャップ部の厚さに対する比率が、40%以上95%以下である、
請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記ベース部の端が、前記内側層の端の軸方向内側に位置する、
請求項3に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記ベース部の軸方向幅の、前記外側層の軸方向幅に対する比率が、95%以上105%以下である、
請求項6に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記周方向サイプがその長さ方向及び深さ方向のそれぞれにジグザグにのびる、
請求項1に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。詳細には、本発明は乗用車に装着されるタイヤに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
環境への配慮から、車両に装着されるタイヤにおいては、転がり抵抗の低減が求められている。そのために、タイヤを構成する要素の数を減らす、要素の厚さを低減する、要素を構成する材料に低発熱材料を採用する等の検討が行われている(例えば、下記の特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-120242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ウェット路面におけるグリップ性能(以下、WET性能)を低下させることなく、転がり抵抗の低減を達成できる、タイヤの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るタイヤは、路面と接地するトレッドと、前記トレッドの径方向内側に位置するベルトとを備える。前記トレッドは、周方向に連続してのびる複数の周方向主溝を有する。複数の前記周方向主溝は、前記トレッドを、軸方向に並列した少なくとも3本の陸部に区分する。複数の前記周方向主溝のうち軸方向において最も外側に位置する周方向主溝がショルダー周方向主溝である。少なくとも3本の前記陸部のうち軸方向において最も外側に位置する陸部がショルダー陸部である。前記ベルトは、内側層と、前記内側層の径方向外側に位置する外側層とを備える。前記外側層の端は前記内側層の端の軸方向内側に位置する。前記ショルダー陸部に、周方向に連続してのびる周方向サイプが刻まれる。前記周方向サイプの溝幅は前記ショルダー周方向主溝の溝幅よりも狭い。前記周方向サイプは軸方向において前記ショルダー周方向主溝と前記外側層の端との間に位置する。前記ショルダー周方向主溝から前記周方向サイプまでの軸方向距離の、前記ショルダー周方向主溝から前記外側層の端までの軸方向距離に対する比率は10%以上95%以下である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、WET性能を低下させることなく、転がり抵抗の低減を達成できる、タイヤが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係るタイヤの一部を示す断面図である。
トレッドに設けられる溝を説明する図である。
ショルダー陸部を示す断面図である。
周方向サイプを示す断面図である。
トレッド部の一部を示す断面図である。
周方向サイプの変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
【0009】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内側には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
【0010】
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と称される。
(【0011】以降は省略されています)

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