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公開番号
2024119194
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023025925
出願日
2023-02-22
発明の名称
管拡径工具
出願人
株式会社マキタ
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
B29C
57/04 20060101AFI20240827BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】PEX管を合理的に拡径できる管拡径工具を提供すること。
【解決手段】管拡径工具1は、電動モータ20によって回転する雌ねじ部材26を有する。ねじ軸27が雌ねじ部材26に螺合されて前後動する。前端位置センサ29bはねじ軸27が前位置に到達したことを検出する。ブレーキがねじ軸27の前方移動を停止する。制御装置が電動モータ20とブレーキを制御する。制御装置は、ねじ軸27が前位置に到達したことを前端位置センサ29bからの信号に基づいて判断した際にブレーキを作動させる。更に制御装置は、ねじ軸27が停止したことを検知した際に電動モータ20の出力を逆転させてねじ軸27を後方へ移動させる。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
合成樹脂製の流体管の端部を拡径する管拡径工具であって、
モータによって回転する雌ねじと、
前記雌ねじに螺合されて前後動するねじ軸と、
前記ねじ軸の前端に設けられ、かつ複数のジョーの間に挿入されることで前記ジョーを介して前記流体管を拡径する楔と、
前記ねじ軸が前位置に到達したことを検出する検出器と、
前記ねじ軸の前方移動を停止するブレーキと、
前記モータと前記ブレーキを制御する制御装置を有し、前記制御装置は、
前記ねじ軸が前記前位置に到達したことを前記検出器からの信号に基づいて判断した際に前記ブレーキを作動させ、
前記ねじ軸が停止したことを検知した際に前記モータの出力を逆転させて前記ねじ軸を後方へ移動させる管拡径工具。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の管拡径工具であって、
前記制御装置は、前記ブレーキを作動させた後、前記ねじ軸の停止又は後方への移動を検知した際に前記モータの出力を逆転させる管拡径工具。
【請求項3】
請求項2に記載の管拡径工具であって、
前記制御装置は、前記ねじ軸が前記前位置に到達したときから又は前記ブレーキを作動開始したときから時間が規定の保持時間を超えた際に、前記ねじ軸の停止又は後方への移動を検知して前記モータの出力を逆転させる管拡径工具。
【請求項4】
請求項3に記載の管拡径工具であって、
前記保持時間は0.1~0.5秒の範囲で設定される管拡径工具。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1つに記載の管拡径工具であって、
前記モータは、固定子と前記固定子周りを回転する回転子を有し、
前記ブレーキは、前記モータにおいて構成され、前記モータへの電力供給を停止することで前記回転子の慣性力によって生じる逆起電力によって前記回転子の回転が抑制される構成である管拡径工具。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の管拡径工具であって、
前記検出器は、前記ねじ軸に設けられた第1マグネットと、工具本体に設けられて前記第1マグネットの磁気を検知する第1ホールICを有する管拡径工具。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1つに記載の管拡径工具であって、
前記検出器は、前記モータの回転を検知する第1モータセンサを有し、
前記制御装置が前記第1モータセンサからの信号に基づいて前記ねじ軸が前記前位置に到達したことを判断する管拡径工具。
【請求項8】
請求項1または2に記載の管拡径工具であって、
前記モータの回転を検知する第2モータセンサを有し、前記第2モータセンサからの検知信号に基づいて前記制御装置が前記ねじ軸の停止または後方への移動を判断する管拡径工具。
【請求項9】
請求項7または8に記載の管拡径工具であって、
請求項7の前記第1モータセンサまたは請求項8の前記第2モータセンサは、前記モータに設けられた第2マグネットと、前記第2マグネットの磁気を検知する第2ホールICを有する管拡径工具。
【請求項10】
請求項1または2に記載の管拡径工具であって、
前記モータと前記ねじ軸の間には、前記モータからの出力を伝達するギヤを含む伝達機構が設けられ、
前記モータ、前記伝達機構、前記ねじ軸のいずれかの部材の移動を検知するセンサを有し、前記センサからの信号に基づいて前記制御装置が前記ねじ軸の停止または後方への移動を判断する管拡径工具。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば合成樹脂製の流体管の端部を被接続体に接続するために拡径する管拡径工具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えばPEX(Crоss-linked pоlyethylene:架橋ポリエチレン)を材料とする流体管を樹脂製のパイプ等の被接続体に接続する場合がある。PEX管の端部の内径を拡げる管拡径工具が従来知られている。管拡径工具を用いてPEX管の端部を弾性変形して拡径し、拡径部分に被接続体を挿入する。PEX管の端部は、次第に元の径に弾性的に縮径する。これによりPEX管の端部が被接続体と密に接続する。
【0003】
特許文献1には、電動モータを駆動源としてPEX管を拡径する管拡径工具が記載されている。管拡径工具は、前後方向に延出するねじ軸と、ねじ軸の前部に連結された略円錐状の楔を有する。楔の前方で楔の周方向には、複数のジョーが配設される。複数のジョーは、本体ハウジングの前部に装着されるキャップによって径方向に開閉可能に支持される。ねじ軸は、本体ハウジングに対して回り止めされている。ねじ軸は、ねじ軸の軸回りに回転可能に本体ハウジングに支持された雌ねじ部材と螺合される。
【0004】
雌ねじ部材を電動モータの駆動によって回転させると、回り止めされたねじ軸が前後動する。楔がねじ軸と共に前進する際、複数のジョーは楔に押されて楔の径方向外方に相互に開く。複数のジョーをPEX管の端部開口に進入させた状態で径方向外方に開くことで、PEX管の端部を拡げることができる。楔がねじ軸と共に後退する際、複数のジョーは楔からの押圧力から解放されて径方向内方へ閉じる。
【0005】
ねじ軸が前位置まで移動した後、電動モータは雌ねじ部材を逆回転させる。これによりねじ軸は後位置に向かって後退する(リターン動作)。PEX管の拡径を効率よく行うためには、ねじ軸のリターン動作を適切に制御する必要がある。特許文献1にはリターン動作の具体的な制御方法について記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許出願公開第2020/0261959号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従ってPEX管を合理的に拡径できる管拡径工具が従来、必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の1つの局面によると、管拡径工具は、モータによって回転する雌ねじを有する。ねじ軸が雌ねじに螺合されて前後動する。ねじ軸の前端に楔が設けられる。楔は、複数のジョーの間に挿入されることでジョーを介して流体管を拡径する。検出器はねじ軸が前位置に到達したことを検出する。ブレーキがねじ軸の前方移動を停止する。制御装置がモータとブレーキを制御する。制御装置は、ねじ軸が前位置に到達したことを検出器からの信号に基づいて判断した際にブレーキを作動させる。更に制御装置は、ねじ軸が停止したことを検知した際にモータの出力を逆転させてねじ軸を後方へ移動させる。
【0009】
従って制御装置はモータを完全に停止したことを検知した後、モータの出力を逆転させる。このため制御装置は、モータが正転している最中にモータを逆転させることを防止できる。そのためモータを正転中に逆転させることで生じる大電流等の負荷を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施例に係る管拡径工具の斜視図である。
本体ハウジングを取り外した状態の工具本体を前側右方から見た斜視図である。
工具本体の分解斜視図である。
本体ハウジングを取り外した状態の工具本体を後側右方から見た斜視図である。
本体ハウジングを取り外した状態の工具本体を後側左方から見た斜視図であって、ねじ軸が後端位置に位置する状態を示す斜視図である。
本体ハウジングを取り外した状態の工具本体を後側左方から見た斜視図であって、ねじ軸が前端位置に位置する状態を示す斜視図である。
右方から見た工具本体の縦断面図であって、ねじ軸が後端位置に位置する状態を示す断面図である。
右方から見た工具本体の縦断面図であって、ねじ軸が前端位置に位置する状態を示す断面図である。
図7中のIX-IX線断面矢視図である。
図8中のX-X線断面矢視図である。
図7中のXI-XI線断面矢視図である。
図11中のXII-XII線断面矢視図である。
図11中のXII-XII線断面において、ねじ軸が前端位置に位置する状態を示す断面図である。
回転ギヤと受けカムと複数のジョーの上面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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