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公開番号
2024118976
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-02
出願番号
2023025616
出願日
2023-02-21
発明の名称
プレキャスト床版及びその架設方法
出願人
株式会社IHIインフラシステム
,
株式会社IHI
代理人
弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類
E01D
19/12 20060101AFI20240826BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】上面に突出物を有する主桁上に床版を水平方向に移動させながら架設する場合でも、移動させる床版の高さ位置を低くすることのできるプレキャスト床版及びその架設方法を提供する。
【解決手段】合成床版10のコンクリート部15の下面側に、主桁上20の突出物を受容可能な凹部15cをコンクリート部15の橋軸方向一端から他端に亘って形成したので、主桁20上に設置されている一方の合成床版10に対して、主桁20上に設置しようとする他方の合成床版10の底板11が一方の合成床版10の下側の第1の鉄筋12よりも低い位置になるように、他方の合成床版10を一方の合成床版10に向かって橋軸方向に移動させる際、凹部15cの高さ分だけ他方の合成床版10の高さ位置を低くすることができる。これにより、凹部15cの高さ分だけ第1の鉄筋12の有効高さを大きくして十分な強度を確保することができる。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
上面に突出物を有する主桁上に架設されるプレキャスト床版において、
前記プレキャスト床版のコンクリートの下面側に、主桁上の前記突出物を受容可能な凹部を橋軸方向一端から他端に亘って形成した
ことを特徴とするプレキャスト床版。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記主桁上の突出物が橋軸直角方向の複数箇所に設けられ、
前記凹部は橋軸直角方向の複数の突出物を受容する大きさの幅寸法に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載のプレキャスト床版。
【請求項3】
前記主桁上の突出物が橋軸直角方向の複数箇所に設けられ、
前記凹部は橋軸直角方向の突出物ごとに橋軸直角方向の複数箇所に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載のプレキャスト床版。
【請求項4】
底板上に鉄筋を配置してコンクリートを打設することにより形成され、コンクリートの端面から底板の端部側及び鉄筋の端部側が橋軸方向に突出した複数のプレキャスト床版を、上面に突出物を有する主桁上に架設するプレキャスト床版の架設方法において、
前記プレキャスト床版のコンクリートの下面側に、主桁上の前記突出物を受容可能な凹部を橋軸方向一端から他端に亘って形成し、
主桁上に設置されている一方のプレキャスト床版に対して、主桁上に設置しようとする他方のプレキャスト床版の底板が一方のプレキャスト床版の鉄筋よりも低い位置になるように、他方のプレキャスト床版を一方のプレキャスト床版に向かって橋軸方向に移動させた後、
他方のプレキャスト床版の凹部内に主桁上の突出物が位置するように他方のプレキャスト床版を主桁上に降下する
ことを特徴とするプレキャスト床版の架設方法。
【請求項5】
前記主桁上の突出物が上下二つの部材に分離可能に形成されていて、
前記他方のプレキャスト床版を設置しようとする主桁の突出物が下側部材のみの状態で他方のプレキャスト床版を一方のプレキャスト床版に向かって橋軸方向に移動させるとともに、
他方のプレキャスト床版を主桁上に降下した後、
突出物の下側部材に上側部材を取り付ける
ことを特徴とする請求項4記載のプレキャスト床版の架設方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば一般道や高速道路等の橋梁に用いられるプレキャスト床版及びその架設方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば橋梁の架設に用いられる合成床版として、工場で製作した鋼製の底板を現場で主桁上に固定し、底板上に鉄筋を配置してコンクリートを打設することにより床版を構築するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような合成床版を用いた施工では、底板上に直接コンクリートを打設することができるので、型枠を用いる必要がなく、現場作業の効率化を図ることができる。しかしながら、現場で床版全体のコンクリートを打設する工法では、現場でのコンクリートの打設及び長い養生期間を必要とするため、工期の短縮を十分に図ることができなかった。
【0003】
また、予め工場でコンクリートと一体に製作したプレキャスト合成床版を用いることにより、現場施工の効率化及び工期の短縮化を図るようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この工法では、主桁上に床版を設置するとともに、互いに隣り合う床版の端面間に間詰めコンクリートを打設するようにしているが、床版間における荷重の伝達力を確保するために、床版の端面から間詰め部内に複数の鉄筋(配力鉄筋)を突出させ、各鉄筋により床版と間詰めコンクリートとの結合強度を高めるようにしている。
【0004】
前記プレキャスト合成床版を用いた現場施工では、主桁上に設置されている一方の床版と、主桁上に設置しようとする他方の床版とを接合する際、他方の床版を上方から設置位置に降ろすと、一方の床版の端面から突出する鉄筋と他方の床版の底板が干渉してしまうため、他方の床版を設置位置まで水平方向にスライドさせた後、主桁上に降ろすようにしている。その際、主桁上にはずれ止め用のスタッドが突設されているため、他方の床版の底板が主桁のスタッドよりも上方に位置する高さを保ちながら他方の床版を水平方向にスライドさせる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4106317号公報
特開2020-63617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前記プレキャスト合成床版の現場施工では、鉄筋が高密度に配筋されていて床版上面側から底板連結用の高力ボルトを締結することができない場合や、床版下方に足場を設置することができず、床版下面側から高力ボルトを締結することができない場合がある。その対策として、底板にネジ付きスタッドからなるボルトを溶接しておき、床版上面側からシャーレンチ等でナットを締結する方法があるが、この場合は底板の連結強度が十分でないため、床版の上面側だけでなく下面側にも鉄筋を配置して間詰め部での接合強度を高める必要がある。
【0007】
しかしながら、底板に溶接されているボルトとの干渉を避けるために、前記スライド時における他方の床版の底板の位置を高くすると、その分だけ床版の下面側の鉄筋を上方に配置する必要がある。その結果、鉄筋の有効高(コンクリートの上面から下面側の鉄筋までの高さ)が小さくなるが、その分の強度不足を補うために鉄筋の本数を増大させなければならないという問題点があった。
【0008】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上面に突出物を有する主桁上に床版を水平方向に移動させながら架設する場合でも、移動させる床版の高さ位置を低くすることのできるプレキャスト床版及びその架設方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は前記目的を達成するために、上面に突出物を有する主桁上に架設されるプレキャスト床版において、前記プレキャスト床版のコンクリートの下面側に、主桁上の前記突出物を受容可能な凹部を橋軸方向一端から他端に亘って形成している。
【0010】
また、本発明は前記目的を達成するために、底板上に鉄筋を配置してコンクリートを打設することにより形成され、コンクリートの端面から底板の端部側及び鉄筋の端部側が橋軸方向に突出した複数のプレキャスト床版を、上面に突出物を有する主桁上に架設するプレキャスト床版の架設方法において、前記プレキャスト床版のコンクリートの下面側に、主桁上の前記突出物を受容可能な凹部を橋軸方向一端から他端に亘って形成し、主桁上に設置されている一方のプレキャスト床版に対して、主桁上に設置しようとする他方のプレキャスト床版の底板が一方のプレキャスト床版の鉄筋よりも低い位置になるように、他方のプレキャスト床版を一方のプレキャスト床版に向かって橋軸方向に移動させた後、他方のプレキャスト床版の凹部内に主桁上の突出物が位置するように他方のプレキャスト床版を主桁上に降下するようにしている。
(【0011】以降は省略されています)
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