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公開番号2024166671
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082913
出願日2023-05-19
発明の名称電動ローラ
出願人酒井重工業株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類E01C 19/26 20060101AFI20241122BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】走行速度を容易に多段階制御することができると共に、エネルギー消費率を向上させることが可能な電動ローラを提供することにある。
【解決手段】転圧輪用電動モータ及び前記転圧輪用インバータに電力を供給するバッテリと、転圧輪用インバータに信号を出力する制御部3Dと、転圧輪用電動モータの回転数を多段に変速する変速スイッチ84とを有し、制御部3Dは、予め設定された転圧輪用電動モータの複数の加速度マップを有し、制御部3Dは、変速スイッチ84によって選択された変速段に対応する加速度マップnに基づいて転圧輪用インバータに対して信号を出力する。
【選択図】図28
特許請求の範囲【請求項1】
前後にそれぞれ設置された一対の転圧輪と、
前記転圧輪を回転可能に支持する車体フレームと、
前記転圧輪を駆動させる転圧輪用電動モータと、
前記転圧輪用電動モータの回転数を制御する転圧輪用インバータと、
前記転圧輪用電動モータ及び前記転圧輪用インバータに電力を供給するバッテリと、
前記転圧輪用インバータに信号を出力する制御部と、
前記転圧輪用電動モータの回転数を多段に変速する多段変速手段と、を有し、
内燃機関を備えておらず、前記転圧輪の動力源を前記バッテリのみとし、
前記制御部は、予め設定された前記転圧輪用電動モータの複数の加速度マップを有し、
前記制御部は、前記多段変速手段によって選択された変速段に対応する前記加速度マップに基づいて前記転圧輪用インバータに対して信号を出力することを特徴とする電動ローラ。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
請求項1記載の電動ローラにおいて、
前記多段変速手段は、モーメンタリスイッチを備えていることを特徴とする電動ローラ。
【請求項3】
請求項2記載の電動ローラにおいて、
前記モーメンタリスイッチは、所定方向のスイッチ入力動作によって前記変速段が一段ずつ増大する増段となり、反所定方向のスイッチ入力動作によって前記変速段が一段ずつ減少する減段となることを特徴とする電動ローラ。
【請求項4】
請求項2記載の電動ローラにおいて、
前記モーメンタリスイッチは、1回のスイッチ入力動作によって前記変速段が一段だけ増減速すると共に、所定時間継続したスイッチ入力動作によって前記変速段が増減速し続けることを特徴とする電動ローラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動ローラに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、路面の締め固めを行う転圧車両(転圧ローラ)が開示されている。従来の転圧ローラは、一対の転圧輪と、車体フレームと、エンジンと、油圧ポンプと、走行用油圧モータと、を備えている。従来の転圧ローラは、エンジンにより油圧ポンプを駆動させ、その油圧によって走行用油圧モータを回転させて走行している。また、前後進レバーの入力量に応じて油の吐出力を調整することで、車両が加速、減速又は停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-149784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量ゼロを目指す脱炭素社会に向けた取り組みが世界的に行われている。しかし、従来の転圧ローラでは、エンジンを使用するため、化石燃料が消費され、CO

等の温室効果ガスも排出される。また、エンジンを使用することで騒音や排熱が大きくなるため、例えば、トンネル等の閉所でのオペレーターへの負担が増大するとともに、施工現場の作業環境(人、構造物、樹木等)へ与える悪影響も大きくなる。さらに、従来の転圧ローラでは、作動油漏れが発生したり、作動油の交換頻度が増加したりなどメンテナンス性が悪いという問題がある。
【0005】
また、従来の転圧ローラ(油圧ローラ)では、オペレーターの2ポジションスイッチの切換操作によってソレノイドバルブを作動させ、油圧回路内の圧油の流量を調整して2段階の速度調整を行っていた。例えば、この2段階の速度調整は、例えば、高速モード(走行速度約10km/s)と、低速モード(走行速度約7km/s)との間で2段階の速度切換を行うと共に、オペレーターの前後進レバーの操作によって微小速度の調整を行っていた。
【0006】
このため、従来の転圧ローラ(油圧ローラ)では、一定の速度で転圧作業をしようとした場合であっても、オペレーターの操作技術や現場毎によって転圧作業速度に差が発生する。この結果、転圧された路面の施工品質にバラツキが発生する、という課題がある。
【0007】
具体的には、従来の転圧ローラ(油圧ローラ)において、例えば、オペレーターが速度5km/sで走行しようとする場合、前後進レバーの操作角度を中途半端なレバー傾倒角度とせざるを得ず、オペレーターによって走行速度にバラツキが発生する。また、例えば、オペレーターが速度1km/sで走行しようとする場合、前後進レバーの操作角度を少しだけ傾倒させる必要があり、その傾倒角度の微調整が難しいという問題がある。さらに、例えば、オペレーターが速度5km/sでの走行を維持しようとする場合、車体の振動、走行抵抗、前後進レバーの戻り動作や前後方向の往復動作等に起因して、走行速度を一定に維持することが難しいという問題がある。さらにまた、作業現場に対応して転圧ローラの振動(締固め度)が予め設定されているため、単位距離あたりの振動を一定にするということが難しいという問題がある。
【0008】
また、従来の転圧ローラ(油圧ローラ)では、走行時における加速度の変化量(躍度)が大きく、エネルギー消費率にバラツキが発生する、という他の不具合がある。
【0009】
そこで、本発明の一般的な目的は、走行速度を容易に多段階制御することができると共に、エネルギー消費率を向上させることが可能な電動ローラを提供することにある。
【0010】
また、本発明の主たる目的は、脱炭素社会への貢献、作業環境の改善及びメンテナンス性の向上を図ることが可能な電動ローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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