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公開番号
2025004687
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-15
出願番号
2023104538
出願日
2023-06-26
発明の名称
床版の接合構造及び床版の取替工法
出願人
三井住友建設株式会社
代理人
弁理士法人大島特許事務所
主分類
E01D
19/12 20060101AFI20250107BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】新設床版が厚さ及び/又は上下方向位置において既設床版と相違する場合において、比較的長期間使用できる、既設床版の未撤去部と新設床版の先行更新部との接合構造を提供する。
【解決手段】既設床版の未撤去部12aと新設床版の先行更新部13aとを接合する接合構造10は、未撤去部12aと前記先行更新部13aとの間に配置された、プレキャストコンクリート製の接続主部11を備える。接続主部11のコンクリート部31における最も大きな床版厚を有する第1区間31aの橋軸方向に直交する断面形状は、橋軸方向から見て、未撤去部12a及び先行更新部13aにおける接続主部11に対向する端面18,26の外輪郭を包含する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
橋梁の橋桁上に配置された、コンクリート造の既設床版とコンクリート造の新設床版との接合構造であって、
前記既設床版の未撤去部と、
前記未撤去部が残存する状態で設置される前記新設床版の先行更新部と、
前記未撤去部と前記先行更新部との間に配置された、プレキャストコンクリート製の床版部を含む接続主部と、
前記未撤去部に前記接続主部の前記床版部を連結する第1間詰部と、
前記先行更新部に前記接続主部の前記床版部を連結する第2間詰部と
を備え、
前記接続主部の前記床版部は、鉄筋と前記鉄筋を埋設するコンクリート部とを含み、
前記未撤去部は、橋軸方向を向いて前記第1間詰部に連結する第1端面を含み、
前記先行更新部は、前記橋軸方向を向いて前記第2間詰部に連結する第2端面を含み、
前記第2端面は、厚さ及び/又は前記橋桁に対する上下方向の位置において前記第1端面と相違し、
前記第1端面、前記第2端面、及び前記接続主部の前記床版部の前記コンクリート部の各々は、床版厚を規定する本体部と、前記本体部から下方に膨出して前記橋桁の上面に連結するハンチ部とを含み、
前記接続主部の前記床版部の前記コンクリート部の前記本体部における最も大きな床版厚を有する部分の前記橋軸方向に直交する断面形状は、前記橋軸方向から見て、前記第1端面の前記本体部及び前記第2端面の前記本体部の外輪郭を包含する、接合構造。
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【請求項2】
前記接続主部の前記床版部の前記鉄筋は、部分的に前記コンクリート部に埋設されて、前記コンクリート部から前記未撤去部に向かって突出する第1鉄筋を含み、
前記未撤去部は、既設コンクリート部と、部分的に前記既設コンクリート部に埋設されて、前記既設コンクリート部から前記接続主部の前記床版部に向かって突出した既設突出鉄筋とを含み、
前記第1間詰部は、前記既設突出鉄筋に継がれて前記橋軸方向に延在する継手鉄筋と、前記第1鉄筋における前記コンクリート部から突出した部分、前記既設突出鉄筋における前記既設コンクリート部から突出した部分、及び前記継手鉄筋を埋設する第1間詰コンクリート部とを含み、
前記継手鉄筋及び前記第1鉄筋の遊端は、径方向に膨らんでおり、前記継手鉄筋及び前記第1鉄筋は、あき重ね継手を構成する、請求項1に記載の接合構造。
【請求項3】
前記接続主部の前記床版部の前記鉄筋は、部分的に前記コンクリート部に埋設されて、前記コンクリート部から前記先行更新部に向かって突出する第2鉄筋を更に含み、
前記先行更新部は、新設コンクリート部と、部分的に前記新設コンクリート部に埋設されて、前記新設コンクリート部から前記接続主部の前記床版部に向かって突出して、前記第2鉄筋と継手を形成するステンレス鉄筋とを含み、
前記第2間詰部は、前記第2鉄筋における前記コンクリート部から突出した部分及び前記ステンレス鉄筋における前記新設コンクリート部から突出した部分を埋設する第2間詰コンクリート部を含む、請求項1に記載の接合構造。
【請求項4】
前記接続主部の前記床版部の前記コンクリート部における前記先行更新部に対向する面の外輪郭は、前記橋軸方向から見て、前記先行更新部の前記第2端面の外輪郭に一致する、請求項3に記載の接合構造。
【請求項5】
橋梁の橋桁上に設けられた床版の取替工法であって、
既設床版における橋軸方向の所定の区間を撤去するステップと、
前記既設床版を撤去した区間に新設床版の先行更新部を構築するステップと、
前記既設床版の未撤去部と前記新設床版の前記先行更新部との間に、プレキャストコンクリート製の床版部を含む接続主部を設置して、前記未撤去部及び前記先行更新部に前記接続主部の前記床版部を連結するステップであって、前記未撤去部と前記接続主部の前記床版部との間にコンクリートを打設して第1間詰部を形成することと、前記先行更新部と前記接続主部の前記床版部との間にコンクリートを打設して第2間詰部を形成することとを含む、該ステップと、
前記未撤去部、前記先行更新部及び前記接続主部を含む道路を供用するステップと、
前記道路の供用開始から所定期間の経過後、前記道路の供用を停止するステップと、
前記未撤去部及び前記接続主部を撤去するステップと、
前記未撤去部及び前記接続主部を撤去した区間に、前記新設床版の後続更新部を構築し、前記先行更新部に前記後続更新部を連結するステップと
を備え、
前記接続主部の前記床版部は、鉄筋と前記鉄筋を部分的に埋設するコンクリート部とを含み、
前記未撤去部は、前記橋軸方向を向いて前記第1間詰部に連結する第1端面を含み、
前記先行更新部は、前記橋軸方向を向いて前記第2間詰部に連結する第2端面を含み、
前記第2端面は、厚さ及び/又は前記橋桁に対する上下方向の位置において前記第1端面と相違し、
前記第1端面、前記第2端面、及び前記接続主部の前記床版部の前記コンクリート部の各々は、床版厚を規定する本体部と、前記本体部から下方に膨出して前記橋桁の上面に連結するハンチ部とを含み、
前記接続主部の前記床版部の前記コンクリート部の前記本体部における最も大きな床版厚を有する部分の前記橋軸方向に直交する断面形状は、前記橋軸方向から見て、前記第1端面の前記本体部及び前記第2端面の前記本体部の外輪郭を包含する、床版の取替工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路橋の主桁上に設けられた床版の取替工事において、橋軸方向の一部の区間の床版を取り替えた状態で道路を供用するための既設床版の未撤去部と新設床版の先行更新部との接合構造と、該接合構造を取り入れた床版の取替工法とに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、道路橋の床版取替工事において、工事期間中、夜間に交通規制を行って工事を行い、日中は道路を供用する場合がある。このため、工事を一時中断して道路を供用するための仮設構造が種々提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、新設したプレキャスト床版間の継手部を覆うように仮覆工板を架設することにより、継手部にコンクリートを打設せずに車両の通行を可能にすることが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、既設床版の一部を撤去した後、撤去した部分の橋桁に仮設覆工床版を載置することにより、車両の通行を一時的に可能にすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-082622号公報
特開2022-134750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
他機関が管轄する道路や鉄道が、工事対象の橋梁の下方に存在する場合には、他機関と協議を行ってから工事を進める必要がある。下方に存在する道路や鉄道が、平面視で、工事対象の橋梁に完全に重なるのではなく、交差している場合のように部分的に重なっているのであれば、その道路や鉄道の上方を除いた部分の床版の取替を先行して行い、協議の終了後に、その道路や鉄道の上方の部分の床版の取替を行うことが考えられる。このような場合や、予算の都合等により、床版における橋軸方向の所定の区間を先行して取り替え、数か月に渡って道路を供用し、その後、床版の残りの区間を取り替えるという工事が想定される。
【0007】
また、床版の取替時に、設計基準類の改定により、建設時よりも大きな活荷重に耐えられるように、新設床版の厚さが、既設床版の厚さよりも厚く設計されることがある。また、新設床版は、工期短縮のため、プレキャストコンクリート部材を用いて施工されることが多い。この場合、主桁とプレキャストコンクリート部材との間に無収縮モルタル等を充填するため、新設床版の主桁に対する上下方向の位置は、既設床版の主桁に対する上下方向位置よりも高くなる。
【0008】
しかし、上記の仮設構造は、1日~数日程度で撤去されることを想定しており、数か月という比較的長期間使用されると、新設床版の既設床版に対する厚さや上下方向位置の相違によって生じる負荷によって、既設床版、新設床版及び/又は仮設構造に不具合が発生するおそれがあった。
【0009】
本発明は、以上の背景に鑑み、新設床版が厚さ及び/又は上下方向位置において既設床版と相違する場合において、比較的長期間使用できる、既設床版の未撤去部と新設床版の先行更新部との接合構造を提供することと、該接合構造を取り入れた床版の取替工法を提供することとを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、橋梁(1)の橋桁(4)上に配置された、コンクリート造の既設床版(12)とコンクリート造の新設床版(13)との接合構造であって、前記既設床版の未撤去部(12a)と、前記未撤去部が残存する状態で設置される前記新設床版の先行更新部(13a)と、前記未撤去部と前記先行更新部との間に配置された、プレキャストコンクリート製の床版部(27)を含む接続主部(11)と、前記未撤去部に前記接続主部の前記床版部を連結する第1間詰部(14)と、前記先行更新部に前記接続主部の前記床版部を連結する第2間詰部(15)とを備え、前記接続主部の前記床版部は、鉄筋(29)と前記鉄筋を埋設するコンクリート部(31)とを含み、前記未撤去部は、橋軸方向を向いて前記第1間詰部に連結する第1端面(18)を含み、前記先行更新部は、前記橋軸方向を向いて前記第2間詰部に連結する第2端面(26)を含み、前記第2端面は、厚さ及び/又は前記橋桁に対する上下方向の位置において前記第1端面と相違し、前記第1端面、前記第2端面、及び前記接続主部の前記床版部の前記コンクリート部の各々は、床版厚を規定する本体部(12c,25a,31d)と、前記本体部から下方に膨出して前記橋桁の上面に連結するハンチ部(12d,25b,31e)とを含み、前記接続主部の前記床版部の前記コンクリート部の前記本体部における最も大きな床版厚を有する部分(31a)の前記橋軸方向に直交する断面形状は、前記橋軸方向から見て、前記第1端面の前記本体部及び前記第2端面の前記本体部の外輪郭を包含する。
(【0011】以降は省略されています)
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