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公開番号2025001576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023101253
出願日2023-06-20
発明の名称自発光式シート
出願人株式会社吾妻製作所
代理人個人
主分類E01F 9/615 20160101AFI20241225BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】発光体は複数の色で発光し、視認者に対する注意喚起効果を高めるようにでき、電池の残量の減少を僅かな消費電力で容易に表示できるようにする自発光式シート提供する。
【解決手段】道路に設置する物体に取り付けられる自発光式シート1であって、シート体10と、発光体21~27、発光体21~27を発光させる発光回路・制御部28e及び発光回路・制御部28eに電気を供給する太陽電池28b、蓄電池28dとを有する発光ユニット20とを備え、発光体21~27の各々は、シート体10上の同じ位置で、第1の色と第1の色とは異なる第2の色の2色で発光し、発光回路・制御部28eは、発光体21~27の各々を第1の色と第2の色で交互に発光させるように制御する自発光式シート1。
【選択図】図11

特許請求の範囲【請求項1】
道路に設置する物体に取り付けられる自発光式シートであって、
シート体と、
複数の発光体、該複数の発光体を発光させる発光回路・制御部及び該発光回路・制御部に電気を供給する電源とを有する発光ユニットと、を備え、
前記複数の発光体の各々は、前記シート体上の同じ位置で複数の色で発光し、
前記発光回路・制御部は、前記複数の発光体が同時に同じ色で発光するように前記発光回路を制御することを特徴とする自発光式シート。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記複数の発光体の各々は、第1の色と該第1の色とは異なる第2の色の2色で発光し、
前記発光回路・制御部は、前記複数の発光体の各々を前記第1の色と前記第2の色で交互に発光させるように制御することを特徴とする請求項1記載の自発光式シート。
【請求項3】
前記電源は一次電池であり、発光ユニットは、前記一次電池の電池残量を示す電池残量インジケータを備えていることを特徴とする請求項1記載の自発光式シート。
【請求項4】
前記電源は太陽電池と該太陽電池が発電した電気を蓄える二次電池からなり、前記発光ユニットは、前記二次電池の電池残量を示す電池残量インジケータを備えていることを特徴とする請求項1記載の自発光式シート。
【請求項5】
前記電池残量インジケータは発光体を備え、該発光体は、前記一次電池又は前記二次電池の電池残量が第1の基準値以上で第2の基準値未満の場合に第1の色で発光し、前記電池残量が前記第2の基準値以上の場合に前記第1の色とは異なる第2の色で発光することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の自発光式シート。
【請求項6】
前記シート体には文字、図形、記号、絵柄のいずれかが一以上施され、前記複数の発光体は前記シート体に施された文字、図形、記号、絵柄のいずれかの外形に沿うように前記シート体に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の自発光式シート。
【請求項7】
前記シート体は、シート基材と該シート基材に取り付けられた反射シートを有し、該反射シートは前記文字、図形、記号、絵柄のいずれかを形成し、前記複数の発光体は前記シート基材の前記反射シートのない部分に前記前記文字、図形、記号、絵柄のいずれかを強調するように配置されていることを特徴とする請求項6記載の自発光式シート。
【請求項8】
前記シート体は前記シート基材を前記物体に取り付ける物体取付部を有し、前記物体はクッションドラムであり、前記物体取付部は、前記シート基材を前記クッションドラムに巻き付けて固定するベルトであることを特徴とする請求項7記載の自発光式シート。
【請求項9】
前記シート体は金属製の表示板であることを特徴とする請求項1記載の自発光式シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、道路標識、クッションドラム、コーン、表示板等の道路に設置する各種物体に取り付けられる自発光式シートに関するものである。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
現在、道路上(その周辺を含む)には、交通安全等を確保するために、道路標識、クッションドラム、コーン、表示板等の種々の物体が設置されている。
これらの物体には、文字、記号、絵柄等の表示が施されると共に、夜間などにおいても視認できるように発光体が取り付けられることが多い。
この場合、発光体の配置や発光の仕方等について注意を喚起したり見やすくしたりする等の観点から種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2000-10512号公報)には、道路標識等の表示板に装着される透明な部材にてなるカバーであって、複数の発光ダイオードを配列することによって文字、図形、記号などによる表示が形成される発光ダイオード装着表示板カバーが開示されている。
しかしながら、特許文献1の発光ダイオード装着表示板カバーは、透明な部材からなり、文字、記号、絵柄等の印刷された表示自体は施されておらず、予めそのような表示がなされた物体にしか取り付けることができず、反射機能もない。
このため、特許文献1の発光ダイオード装着表示板カバーは、記号や絵柄が施された注意喚起用のシートとして、各種物体に取り付けて使用することができず、しかも、反射機能がないため、自動車のライトを反射して視線を誘導できないという問題がある。
この特許文献1の発光ダイオード装着表示板カバーにおいては、文字等を表示するようにした赤色の発光ダイオードを単に点灯ないし点滅させるだけであり、発光することにより注意を喚起するには不十分である。
また、特許文献1では、発光ダイオードの電源として太陽電池が記載されているが(引用文献1の段落[0037])、太陽電池自体は蓄電するものではなく、夜間に発光ダイオードに電力供給するためには、昼間太陽電池が発電した電力を蓄電する蓄電池が必要となる。
さらに、特許文献1においては、発光ダイオード装着表示板カバーが透明な部材からなり、文字、記号、絵柄等の印刷された表示自体は施されておらず、記号や絵柄が施された注意喚起用のシートとして、各種物体に取り付けて使用することができず、しかも、反射機能がないため、自動車のライトを反射して視線を誘導できないという問題がある。
【0004】
次に、特許文献2(特開2012-257398号公報)には、電柱103の外面に固定される電柱防護シート10と、電柱防護シート10に内蔵された発光体11と、発光体11を発光制御する発光制御装置30とを備えた電柱防護装置1であって、柱防護シート10は、電柱103外面に巻き付き固定されるシート状のベース部13と、ベース部13の外面に所定の配置にて突出形成された複数の衝撃緩衝用突部15と、各衝撃緩衝用突部15間のベース部13外面に配置された発光体11(発光ユニット17)とを備え、衝撃緩衝用突部15の表面には、再帰反射材21が付着されており、電柱防護装置1の電源としては、交流の商用電源あるいは太陽電池と太陽電池により発電された電力を一時的に蓄積する二次電池が使用され、発光制御装置30は、発光体11を所定の条件下にて発光(点灯又は点滅)又は消灯させる、例えば、電柱103の周囲が暗くなり所定の明るさ以下になった場合、発光体11を弱く点灯させ、光検知センサ23にて光を検知した場合、発光体11を強く点灯させるようにした電柱防護装置1が開示されている。
この特許文献2には、発光体11は、単色あるいは複数の色にて発光させることや、状況に応じて色を変えながら発光させることが記載されているが(特許文献1の段落[0014])、単に、複数の色で発光させたり、色を変えて発光させても、視認者の注意を喚起するには不十分である。
また、特許文献2の電柱防護装置において、電源として太陽電池と太陽電池により発電された電力を一時的に蓄積する二次電池を使用した場合には、夜間に二次電池に蓄電した電気を使い切ると、発光体11が発光しなくなる等の問題が生ずる。
さらに、特許文献2の電柱防護装置では、シート状のベース部13の外面に所定の配置にて突出形成された複数の衝撃緩衝用突部15が設けられていることから、シート全体に注意を喚起する文字、記号、絵柄等の表示を施すことができないという問題も生ずる。
【0005】
この点、特許文献3(特開2016-172987号公報)には、コーン90のコーン本体91のテーパー状外周面93を覆うカバー部材11に複数の発光ユニット20を取り付けたコーンカバー10であって、カバー部材11は、アウターシート11Aとインナーシート11Bとの二重構造になっており、アウターシート11Aの外面は、例えば略全体が反射部材で覆われかつ防水用の透明な樹脂でコーティングされ、また、アウターシート11Aの外面には、色違いの帯状領域が上下に交互に並んだ縞模様が付され、発光ユニット20の全てが、カバー部材11の全周の半分以下の限定領域R1内に偏在し、カバー部材11の上端部を中心とした放射状に配置されているコーンカバー10が開示されている。
しかしながら、特許文献3のコーンカバーでは、マイクロコンピュータ36が、LEDパターン点灯処理において、LED22群をリズムを変えて点滅させたり、或いは、各発光ユニット20のLED22群を2つのグループに分けて交互に点滅させる等の制御を行うが(引用文献3の段落[0043])、このようなLED22群の点滅制御では、視認者の注意を喚起するには不十分である。
また、特許文献3のコーンカバーでは、発光ユニット20の電源として電池32が使用され、最初に電池32の残容量に応じた点滅パターンでLED22群が点滅するようになっているが(引用文献3の段落[0043]、[0046])、電池32の残量を表示するのに、発光ユニット20全体を点滅させる必要があり、面倒であるのみならず、電池32の残量を表示するためにある程度の電力消費量が必要になるという問題がある。
【0006】
ところで、特許文献4(特開2011-208472号公報)には、複数の発光体が、それぞれ、交互に点滅される赤色系LEDと青色系LEDとから構成される自発光視線誘導標であって、 一つの赤色系LEDが、発光体の表示面における中心に配置される中央LEDとし、該中央LED以外の前記赤色系LEDと前記青色系LEDとが、それぞれ、3個以上使用されるとともに、前記中央LEDを中心として、周方向に沿って、均等でかつ交互に配設され、前記赤色系LEDと前記青色系LEDとが交互に点滅するようにした自発光視線誘導標が開示されている。
しかしながら、特許文献4の自発光視線誘導標では、赤色系LEDと青色系LEDが交互に点滅することから、配置したLEDの一部(半分)しか同時に発光せず、視認効果が劣るのみならず、赤色系LEDの発光模様と青色系LEDの発光パターン(発光模様)が異なり、視認者に対する注意喚起効果が不十分であるという問題が生ずる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-10512号公報
特開2012-257398号公報
特開2016-172987号公報
特開2011-208472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、道路に設置される各種物体に取り付けられ、電池を電源とする複数の発光体を有する注意喚起用のシートであって、発光体は複数の色で発光し、視認者に対する注意喚起効果を高めるようにでき、電池の残量の減少を僅かな消費電力で容易に表示できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、道路に設置する物体に取り付けられる自発光式シートであって、シート体と、複数の発光体、該複数の発光体を発光させる発光回路・制御部及び該発光回路・制御部に電気を供給する電源とを有する発光ユニットとを備え、前記複数の発光体の各々は、前記シート体上の同じ位置で複数の色で発光し、前記発光回路・制御部は、前記複数の発光体が同時に同じ色で発光するように前記発光回路を制御する自発光式シートを提供して、上記課題を解決するものである。
【0010】
請求項2の発明は、前記複数の発光体の各々は、第1の色と該第1の色とは異なる第2の色の2色で発光し、前記発光回路・制御部は、前記複数の発光体の各々を前記第1の色と前記第2の色で交互に発光させるように制御する自発光式シートを提供して、上記課題を解決するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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