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公開番号2024175250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023092869
出願日2023-06-06
発明の名称防音装置
出願人積水樹脂株式会社
代理人
主分類E01F 8/00 20060101AFI20241211BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】傾斜状の設置場所においても支柱や防音パネルの形状を変更せずに水平な設置場所と同様に設置できる防音装置を提供する。
【解決手段】幅方向へ間隔をあけて複数個配置する前記支持部材の間に梁材を架設し、この梁材に固定する防音パネルを備え、支持部材の支持部へ梁材の両側の端部を上下に重なるように配置して固定すると共に、前記梁材と支持部との間に取り付けた間隔調整材によって前記梁材の一方の端部と支持部との間隔を他方の端部と支持部との間隔よりも大きく設ける。設置場所が坂などの傾斜状となっている場合でも間隔調整材で梁材の端部の上下方向の位置を調整し前記梁材をより水平に近い配置として、防音パネルを設置することができる。
【選択図】 図13
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に延びる支持部材と、幅方向へ間隔をあけて複数個配置された前記支持部材の間に架設される梁材と、該梁材に固定される防音パネルとを備える防音装置であって、
前記各支持部材は設置場所へ固定される設置部と前記梁材の端部が固定される支持部を有すると共に、該支持部と前記設置部との上下方向の間隔が各支持部材で同じ大きさに形成されており、
前記各支持部へ前記梁材の両側の端部が上下に重なるように配置されて固定されると共に、前記梁材と支持部との間に取り付けられた間隔調整材によって前記梁材の一方の端部と支持部との間隔が他方の端部と支持部との間隔よりも大きく設けられていることを特徴とする防音装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記梁材は、ウェブと、該ウェブの両縁から延設される2個のフランジを有する溝形鋼で形成され、
平面状に形成された前記支持部の支持面と前記梁材のウェブとの間に取り付けられた前記間隔調整材が前記各フランジの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の防音装置。
【請求項3】
前記各フランジの間に前記間隔調整材が配置され、該間隔調整材とフランジとの間の隙間に対応する位置に配置されるカバー体を有していることを特徴とする請求項2に記載の防音装置。
【請求項4】
前記各支持部材に前記支持部が上下方向に間隔をあけて2個形成され、各支持部にそれぞれ異なる梁材の端部が固定されており、
上下方向に配置された前記各梁材の一方の端部と前記各支持部との間に間隔調整材が取り付けられ、
前記各梁材に前記防音パネルの上下の端部がそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1に記載の防音装置。
【請求項5】
前記支持部材が高架構造物の下方に設置され、該高架構造物を上下方向に貫通する孔部を囲うように前記防音パネルが配置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の防音装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、傾斜状の設置場所へ防音パネルを良好に設置できる防音装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両からの騒音を低減する防音壁などの防音装置においては、支柱等の支持部材に防音パネルを取り付けて設ける構成が従来からよく利用されており、種々の発明が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、防音パネルの周枠材に取付孔を形成する一方、支柱の前記取付孔に対応する位置に予め取付用ボルトを立設固着しておき、施工現場において前記取付孔に取付用ボルトを嵌め合わせてナットで締結固定する防音壁の発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平06-033425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される防音壁は、枠付き防音パネルを支柱側の取付ボルトに合わせて装着し、ナットがけするだけでその取付けを完了できるようにしたものであるが、支柱の設置場所が坂などの傾斜状であった場合に、支柱に予め取り付ける取付用ボルトの位置や、防音パネルの周枠材に形成する取付孔の位置などを設置場所に対応して移動させる必要があり、多大な準備が必要であった。
【0006】
本発明は、水平な設置場所に設置する支柱や防音パネルの形状を変更せずに傾斜状の設置場所において設置できる防音装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る防音装置は、上下方向に延びる支持部材と、幅方向へ間隔をあけて複数個配置された前記支持部材の間に架設される梁材と、該梁材に固定される防音パネルとを備える防音装置であって、前記各支持部材は設置場所へ固定される設置部と前記梁材の端部が固定される支持部を有すると共に、該支持部と前記設置部との上下方向の間隔が各支持部材で同じ大きさに形成されており、前記各支持部へ前記梁材の両側の端部が上下に重なるように配置されて固定されると共に、前記梁材と支持部との間に取り付けられた間隔調整材によって前記梁材の一方の端部と支持部との間隔が他方の端部と支持部との間隔よりも大きく設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る防音装置によれば、上下方向に延びる支持部材と、幅方向へ間隔をあけて配置した前記各支持部材の間に架設する梁材と、この梁材に固定する防音パネルとを備えるので、梁材を介して防音パネルを支持部材へ取り付け設置することができる。
また、前記各支持部材が設置場所へ固定する設置部と前記梁材の端部を固定する支持部を有すると共に、この支持部と前記設置部との上下方向の間隔が各支持部材で同じ大きさに形成するので、梁材の両側の端部を設置場所から所定の間隔に配置して各支持部へ固定することも可能である。
また、前記各支持部へ前記梁材の両側の端部を上下に重なるように配置して固定すると共に、前記梁材と支持部との間に取り付けた間隔調整材によって前記梁材の一方の端部と支持部との間隔を他方の端部と支持部との間隔よりも大きく設けるので、設置場所が坂などの傾斜状となっている場合でも間隔調整材で梁材の端部の上下方向の位置を調整し前記梁材をより水平に近い配置として、防音パネルを設置することができる。
【0009】
また、前記梁材を、ウェブと、このウェブの両縁から延設される2個のフランジを有する溝形鋼で形成し、平面状に形成された前記支持部の支持面と梁材の前記ウェブとの間に取り付けた前記間隔調整材を前記各フランジの間に配置すれば、梁材の端部を支持部へ固定する作業において間隔調整材が移動した場合でも、前記フランジに当接することで間隔調整材が下方へ落下しにくくなされるので、好ましい。
【0010】
また、前記各フランジの間に前記間隔調整材を配置し、この間隔調整材とフランジとの間の隙間に対応する位置にカバー体を配置すれば、前記隙間を通過して外方へ至る騒音を低減できるので、好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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