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公開番号2024170916
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-11
出願番号2023087682
出願日2023-05-29
発明の名称組立残存型枠、残存型枠の製造方法、壁高欄付床版の製造方法
出願人川田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E01D 19/10 20060101AFI20241204BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】残存型枠及び壁高欄付床版を安全かつ効率的に製造することが可能な組立残存型枠、残存型枠の製造方法、壁高欄付床版の製造方法を提供すること。
【解決手段】組立残存型枠1であって、前縁部及び後縁部と一対の側縁部と、を有する底板11と、前記一対の側縁部に沿って延在し前記底板11に対して立設可能に配置される金属製側板21と、前記金属製側板21の立設状態における低部側に配置され、前記金属製側板21を前記底板11に対して回動可能に支持する回動支持部22と、前記金属製側板21の立設位置において前記金属製側板21の回動を制限する回動制限部25と、前記立設位置において前記金属製側板21を前記底板11と連結する連結部26と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図3C
特許請求の範囲【請求項1】
床版に壁高欄が立設された壁高欄付床版を配置して延伸される構造物に用いられる組立残存型枠であって、
延伸方向の前方側及び後方側に位置される前縁部及び後縁部と、前記前縁部及び前記後縁部の両端を前記壁高欄付床版の延伸方向に沿って接続する一対の側縁部と、を有する底板と、
前記一対の側縁部の少なくともいずれか一方に沿って延在し前記底板に対して立設可能に配置される金属製側板と、
前記金属製側板の立設状態における低部側に配置され、前記金属製側板を前記底板に対して回動可能に支持する回動支持部と、
前記金属製側板の立設位置において前記金属製側板の回動を制限する回動制限部と、
前記立設位置において前記金属製側板を前記底板と連結する連結部と、
を備えることを特徴とする組立残存型枠。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
請求項1に記載の組立残存型枠であって、
前記回動制限部は、
前記金属製側板の前記側縁部側に前記立設位置と対応して形成されて前記底板上面と前記側縁部において当接する係止部を備え、
前記連結部は、前記底板及び前記係止部に形成されたボルト締結構造により構成されている
ことを特徴とする組立残存型枠。
【請求項3】
請求項1に記載の組立残存型枠の前記金属製側板を、
前記底板上において、前記金属製側板が前記底板に対して設定された立設位置まで立て起こし、
前記金属製側板を立設した後に、前記連結部により前記底板に前記金属製側板を連結して壁高欄外型枠を形成する
ことを特徴とする残存型枠の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の組立残存型枠における前記金属製側板が立設した状態で前記金属製側板を吊り上げ可能に配置された吊り具を前記金属製側板の上部に接続して前記吊り具を吊り上げて前記金属製側板を前記底板に対して設定された立設位置まで立て起こし、
前記底板に前記金属製側板を連結して壁高欄外型枠を形成する
ことを特徴とする残存型枠の製造方法。
【請求項5】
請求項3または4に記載の残存型枠を用いた壁高欄付床版の製造方法であって、
前記壁高欄外型枠が形成された後に、構造物の建設予定位置において前記残存型枠内にコンクリートを打設してコンクリート床版を形成し、
前記金属製側板の内方に内型枠を設置した後にコンクリートを打設してコンクリート壁高欄を形成する
ことを特徴とする壁高欄付床版の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物(橋梁等)の建設において壁高欄付床版の残存型枠を形成(製造)するための組立残存型枠、残存型枠の製造方法、及び壁高欄付床版の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、橋梁や高速道路をはじめとする高架の構造物は、通行面をなす床版と床版の両側の側縁部に立設される壁高欄とを備えた壁高欄付床版を工事着工側から工事終了位置側に向かって構成することが一般的である。
【0003】
壁高欄付床版を形成する際には、例えば、図11に示すような残存型枠510Sが用いられる。
そして、残存型枠510Sを用いた型枠を工事着工側から工事終了位置側に延伸方向Fに向かって順次接続して延伸し、その後型枠内にコンクリートを打設して一定区間の壁高欄付床版を形成する。
【0004】
残存型枠510Sは、図11に示すように、例えば、床版の下側面をなす底板パネル510と、底板パネル510の両側の側縁部511Sに配置され底板パネル510に対して立設される壁高欄外型枠520とを備えている。
これら底板パネル510と壁高欄外型枠520は、トラック等の運搬手段を用いて別々に工事現場に運搬される。
【0005】
そして、底板パネル510は、図12に示すように、底鋼板(底板)511の後縁部511Bを工事着工側に、前縁部511Aを工事終了位置側に位置させてハンチ部511Hを橋桁105と合わせて橋桁105上に設置し、その後、壁高欄外型枠520を底板パネル510の側縁部511Sに取り付けて残存型枠510Sを形成する。
そして、残存型枠510Sを延伸方向Fに沿って所定区間にわたり順次接続するとともに、その内方に内型枠を配置して壁高欄付床版の型枠を形成して、この型枠にコンクリートを打設して壁高欄付床版を形成する。
【0006】
底板パネル510は、例えば、底鋼板(底板)511と横リブ512とを備えていて、底鋼板(底板)511は、ハンチ部511Hにおいて分割される複数(例えば、3つまたは4つ以上)の部分から構成され、この3つの部分が横リブ512により接続されて一体構造をなしている。
また、壁高欄外型枠520は底鋼板(底板)511の両側の側縁部511Sに立設されて、例えば、ボルト等の連結部によって底鋼板(底板)511と連結される。
【0007】
これら底板パネル510や壁高欄外型枠520などの工事資材は、鋼板をはじめとする材料を切断、曲げ加工、溶接等の多くの工程で形成されることから工場で製造してプレファブ化することが有利であるが、底板パネル510に壁高欄外型枠520を取り付けると高さ寸法が大きくなり、トラック等で運搬できる数が少なくなり輸送効率が低下するため、壁高欄外型枠520は工事現場で底板パネル510に取り付けることが有利とされている。
【0008】
工事現場で底板パネル510に壁高欄外型枠520を取り付ける際には、図12に示すように、例えば、クレーン車CのブームC0から吊り下げたロープC1で壁高欄外型枠520を吊り上げて橋桁105上の底板パネル510の側縁部511Sに搬送する。
次に、作業者Mが壁高欄外枠520を受け取り、受け取った壁高欄外型枠520を手作業で底板パネル510の側縁部511Sに移動させて立設した状態で底板パネル510に対して位置決めして壁高欄外型枠520と底板パネル510を連結する。
【0009】
しかしながら、このような手作業よる壁高欄外型枠520の取り付けは、作業者Mが防護柵を配置できない底板パネル510の上で側縁部511Sに近寄る危険な高所作業であることから、親綱を設置したうえで命綱を用いてから作業する必要があり、多額の安全対策費用が必要である。
【0010】
また、底板パネル510上における壁高欄外型枠520の受け取り及び取り付け作業は、クレーン操作者が作業を視認することが困難であるため、壁高欄外型枠520の取り付けを効率的に進めることは困難であり、クレーンの重機賃料や労務費に多額の費用が必要となる。
(【0011】以降は省略されています)

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