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公開番号2024179824
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099032
出願日2023-06-16
発明の名称継手構造、床版および床版取替方法
出願人株式会社IHI
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類E01D 19/12 20060101AFI20241219BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】橋梁の床版取替工事において、より簡便な機構で床版同士を接合可能にし、交通規制時間を短縮する。
【解決手段】複数の床版1を接合する継手構造2であって、床版1の各々の少なくとも2つの面に跨るように形成された切欠き部11と、切欠き部11の内部に設けられる突出部12と、隣り合う床版1、1の一対の切欠き部11、11にそれぞれ設けられる一対の突出部12、12を挟持する挟持部材20と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
複数の床版を接合する継手構造であって、
前記床版の各々の少なくとも2つの面に跨るように形成された切欠き部と、
前記切欠き部の内部に設けられる突出部と、
隣り合う前記床版の一対の前記切欠き部にそれぞれ設けられる一対の前記突出部を挟持する挟持部材と、
を備える、継手構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記継手構造は、
前記挟持部材に隣接して配置される押圧部材と、
前記挟持部材と前記押圧部材とを締結する締結部材と、
をさらに備え、
前記挟持部材は、
隣り合う前記床版の一対の前記切欠き部に跨るように配置されるシャフトと、
前記シャフトの両側に、前記シャフトの軸方向に移動可能に取り付けられる一対の挟持部と、
を有し、
前記押圧部材は、前記一対の挟持部に対向配置される一対の押圧部を有し、
前記締結部材により前記挟持部材と前記押圧部材とを締結することによって、前記一対の押圧部が前記一対の挟持部を前記軸方向の内側に押圧し、押圧された前記一対の挟持部が前記軸方向の内側に移動して、前記一対の突出部を挟持する、請求項1に記載の継手構造。
【請求項3】
前記締結部材は、
前記挟持部材の前記シャフトに設けられた雌ネジ部と、
前記押圧部材と係合しつつ、前記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部と、
を備え、
前記雄ネジ部を締めることにより、前記押圧部材を前記軸方向に対して垂直な方向に移動させて、前記挟持部材と前記押圧部材とが締結される、請求項2に記載の継手構造。
【請求項4】
前記締結部材による前記挟持部材と前記押圧部材との締結量を調整することによって、前記一対の挟持部の前記軸方向の移動量を調整可能である、請求項2に記載の継手構造。
【請求項5】
前記一対の挟持部の各々は、
前記軸方向の内側に配置され、前記一対の突出部の各々に当接可能な当接面と、
前記軸方向の外側に配置される被押圧面と、
を有し、
前記一対の押圧部の各々は、
前記一対の挟持部の各々の前記被押圧面に当接可能な押圧面を有する、請求項2に記載の継手構造。
【請求項6】
前記被押圧面と前記押圧面は、前記軸方向に対して同一の傾斜角で傾斜した傾斜面を含む、請求項5に記載の継手構造。
【請求項7】
前記シャフトは、前記シャフトに対する前記挟持部の軸周りの回転を規制する回転規制機構を有する、請求項2に記載の継手構造。
【請求項8】
前記床版の前記切欠き部に収容された前記挟持部は、前記床版に対して前記軸方向にのみ接触可能に配置される、請求項2に記載の継手構造。
【請求項9】
前記床版の前記切欠き部の内部には、前記シャフトを支持する台座部が突設されている、請求項2に記載の継手構造。
【請求項10】
前記押圧部材の前記押圧部には、切欠きが形成されており、
前記締結部材により前記挟持部材と前記押圧部材とを締結したときに、前記押圧部の前記切欠きは、前記挟持部材の前記シャフトを収容可能である、請求項2に記載の継手構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、継手構造、床版および床版取替方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の道路用などの橋梁は、鋼桁と、当該鋼桁上に架設される複数の床版とからなる。老朽化した橋梁の床版を取り替える工事では、既設床版を撤去した後に、複数の新設床版を鋼桁上に架設し、当該複数の新設床版を相互に接合する作業が行われる。
【0003】
床版を接合する継手構造として、例えば、特許文献1には、複数のプレキャスト床版の継手部に、当該プレキャスト床版の端面から突出する複数本の鉄筋を配置し、当該継手部にコンクリートを打設する構造が開示されている。
【0004】
また、橋梁の床版の取替方法として、特許文献2には、トラッククレーンを使用せずに、大型の門型フレームを使用して、既設床版を撤去して新設床版を架設する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-229818号公報
特開2018-059311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の継手構造では、床版取替時に、鉄筋コンクリートからなるプレキャスト床版の間の継手部に、間詰めのコンクリートを打設して養生する必要がある。したがって、当該継手部のコンクリート強度を発現するまでに長時間を要する。よって、プレキャスト床版の取替工事を行う場合、橋梁における車両の交通規制時間が長期化するという問題があった。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の床版取替方法では、複数の走行車線に跨って懸架された門型フレームを備えた大型の床版取替機を用いて、床版を取り替える。このため、大型の床版取替機の組み立てに時間を要するという問題があった。したがって、従来では、小型の簡素な床版取替機を用いて、簡便に床版を取り替え可能な方法が希求されていた。
【0008】
そこで、本開示の目的は、橋梁の床版取替工事において、より簡便な機構で床版同士を接合可能にし、交通規制時間を短縮することが可能な継手構造、床版および床版取替方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示のある観点によれば、
複数の床版を接合する継手構造であって、
前記床版の各々の少なくとも2つの面に跨るように形成された切欠き部と、
前記切欠き部の内部に設けられる突出部と、
隣り合う前記床版の一対の前記切欠き部にそれぞれ設けられる一対の前記突出部を挟持する挟持部材と、
を備える、継手構造が提供される。
【0010】
前記継手構造は、
前記挟持部材に隣接して配置される押圧部材と、
前記挟持部材と前記押圧部材とを締結する締結部材と、
をさらに備え、
前記挟持部材は、
隣り合う前記床版の一対の前記切欠き部に跨るように配置されるシャフトと、
前記シャフトの両側に、前記シャフトの軸方向に移動可能に取り付けられる一対の挟持部と、
を有し、
前記押圧部材は、前記一対の挟持部に対向配置される一対の押圧部を有し、
前記締結部材により前記挟持部材と前記押圧部材とを締結することによって、前記一対の押圧部が前記一対の挟持部を前記軸方向の内側に押圧し、押圧された前記一対の挟持部が前記軸方向の内側に移動して、前記一対の突出部を挟持するようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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