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公開番号2025006188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106831
出願日2023-06-29
発明の名称電動機、電力変換装置及び電動機システム
出願人株式会社IHI
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 5/00 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】高回転化を可能とする。
【解決手段】モータ2は、ロータ22と、複数のコイルが設けられたステータ23と、複数のコイルのそれぞれに電力を提供する複数の電力線8U、8V、8Wと、複数の電力線8U、8V、8Wごとに設けられた複数の貫通穴51が形成されると共に磁性材料によって形成されたノイズ低減部材5と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
ロータと、
複数のコイルが設けられたステータと、
前記複数のコイルのそれぞれに電力を提供する複数の電力線と、
複数の前記電力線ごとに設けられた複数の貫通穴が形成されると共に磁性材料によって形成されたノイズ低減部と、を備える、電動機。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記ロータ及び前記ステータを収容し、前記電力線を挿通させる開口部が設けられたハウジングをさらに備え、
前記ノイズ低減部は、前記ハウジングの前記開口部に配置されている、請求項1に記載の電動機。
【請求項3】
前記ロータ及び前記ステータを収容するハウジングをさらに備え、
前記ハウジングは、前記ノイズ低減部を含む第1の部分と、前記ノイズ低減部を含まない第2の部分と、を有し、
前記第1の部分の肉厚は、前記第2の部分の肉厚と異なっている、請求項1に記載の電動機。
【請求項4】
前記ロータ及び前記ステータを収容するハウジングをさらに備え、
前記ノイズ低減部は、前記ハウジングに取り付けられた部材であり、
前記ノイズ低減部は、前記ハウジングと別体である、請求項1に記載の電動機。
【請求項5】
受けた電力を電動機が要求する電力に変換する回路部と、
前記電力を前記電動機が有する複数のコイルごとに提供する複数の電力線と、
複数の前記電力線ごとに設けられた複数の貫通穴が形成されると共に磁性材料によって形成されたノイズ低減部と、を備える、電力変換装置。
【請求項6】
電動機と、
前記電動機が要求する電力を前記電動機に提供する電力変換装置と、
前記電力変換装置を前記電動機に電気的に接続するための複数の電力線と、
複数の前記電力線ごとに設けられた複数の貫通穴が形成されると共に磁性材料によって形成されたノイズ低減部と、を備える、電動機システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機、電力変換装置及び電動機システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1、2は、センサレス駆動のモータに関する技術を開示する。特許文献1、2が開示する技術は、いずれも誘起電圧に発生するノイズに対する対策を施すものである。特許文献1では、ノイズに対する対策として、コンデンサ及び抵抗といった電気要素を回路に組み込む手法を採用する。特許文献2では、ノイズに対する対策として、信号処理を用いた手法を採用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-126103号公報
特開2014-166097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動機は、さらなる高回転化が望まれている。高回転化にあっては、ノイズの対策が重要である。ノイズが重畳した信号は、電動機の回転制御を妨げるためである。上述したように、ノイズ対策としては、電気要素を回路に組み込む手法や、信号処理を用いる手法がある。電気要素を回路に組み込む手法は、ノイズ成分を電気的な損失に変換することによって熱として放出するものである。従って、ノイズ成分を電気的な損失に変換するための電気要素が高温となってしまう。さらに、信号処理を用いる手法では、電動機の高い回転数に信号処理が追い付かない場合が生じ得る。従って、電動機の高回転化は難しかった。
【0005】
そこで、本発明は、高回転化が可能な電動機、電力変換装置及び電動機システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態である電動機は、ロータと、複数のコイルが設けられたステータと、複数のコイルのそれぞれに電力を提供する複数の電力線と、複数の電力線ごとに設けられた複数の貫通穴が形成されると共に磁性材料によって形成されたノイズ低減部と、を備える。
【0007】
この電動機は、ノイズ低減部による鉄損によって電動機の回転制御に利用する信号に重畳するノイズ成分を低減することができる。従って、電動機を高回転化することができる。
【0008】
上記の電動機は、ロータ及びステータを収容し、電力線を挿通させる開口部が設けられたハウジングをさらに備え、ノイズ低減部は、ハウジングの開口部に配置されてもよい。この構成によっても、電動機の回転制御に利用する信号に重畳する高周波のノイズ成分を低減できる。
【0009】
上記の電動機において、ロータ及びステータを収容するハウジングをさらに備え、ハウジングは、ノイズ低減部を含む第1の部分と、ノイズ低減部を含まない第2の部分と、を有し、第1の部分の肉厚は、第2の部分の肉厚と異なってもよい。ハウジングは、ノイズ低減部を含む第1の部分と、ノイズ低減部を含まない第2の部分と、を有し、第1の部分の肉厚は、第2の部分の肉厚と異なってもよい。この構成によっても、電動機の回転制御に利用する信号に重畳する高周波のノイズ成分を低減できる。
【0010】
上記の電動機は、ロータ及びステータを収容するハウジングをさらに備え、ノイズ低減部は、ハウジングに取り付けられた部材であり、ノイズ低減部は、ハウジングと別体でもよい。この構成によっても、電動機の回転制御に利用する信号に重畳する高周波のノイズ成分を低減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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