特許ウォッチ

公開番号2025008465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110665
出願日2023-07-05
発明の名称価値情報登録装置、価値情報登録方法、及び価値情報登録プログラム
出願人株式会社IHI
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20250109BHJP(計算;計数)
要約【課題】データ格納部に登録するデータを分散させつつ、改ざんに強い価値情報を登録すること。
【解決手段】価値情報登録装置10は、環境価値情報の詳細内容を示す公開情報を受け付ける公開情報受付部201と、公開情報のハッシュ値を計算する計算部202と、環境価値情報の概要を示すサマリ情報を、公開情報に対応付けて受け付ける概要情報受付部203と、公開情報のハッシュ値と、当該公開情報に対応付けられたサマリ情報との組み合わせをブロックチェーンシステム20に登録し、当該公開情報をブロックチェーンシステム20とは別の公開情報格納部205に登録するデータ格納部204と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
価値情報の詳細内容を示す公開情報を受け付け、前記公開情報のハッシュ値を計算する計算手段と、
前記価値情報の概要を示す概要情報を、公開情報に対応付けて受け付ける受付手段と、
前記公開情報のハッシュ値と、当該公開情報に対応付けられた前記概要情報との組み合わせを第１のデータ格納部に登録し、当該公開情報を前記第１のデータ格納部とは別の第２のデータ格納部に登録するデータ登録部と、
を備える価値情報登録装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記第１のデータ格納部は、ブロックチェーンシステムであり、
前記第２のデータ格納部は、内部のデータ記憶装置である、
請求項１に記載の価値情報登録装置。
【請求項３】
外部端末からの前記概要情報の参照の要求を受け付けると、前記概要情報と組み合わされて前記第１のデータ格納部に登録された前記ハッシュ値の基となった前記公開情報を、前記第２のデータ格納部から読み出して前記外部端末に送信し、前記公開情報の売買処理を実行する、
請求項１又は２に記載の価値情報登録装置。
【請求項４】
外部端末からの前記概要情報の参照の要求を受け付けると、前記概要情報と組み合わされて前記第１のデータ格納部に登録された前記ハッシュ値の基となった前記公開情報を、前記第２のデータ格納部から読み出して前記外部端末に送信し、前記公開情報の償却処理を実行する、
請求項１又は２に記載の価値情報登録装置。
【請求項５】
外部端末からの前記概要情報の認証処理の要求を受け付けると、前記概要情報と組み合わされて前記第１のデータ格納部に登録された前記ハッシュ値の基となった前記公開情報を、前記第２のデータ格納部から読み出して前記外部端末に送信した後、前記外部端末からの要求に応じて、前記第１のデータ格納部において、前記概要情報に関する認証情報を登録する、
請求項１又は２に記載の価値情報登録装置。
【請求項６】
価値情報の詳細内容を示す公開情報を受け付け、前記公開情報のハッシュ値を計算する計算ステップと、
前記価値情報の概要を示す概要情報を、公開情報に対応付けて受け付ける受付ステップと、
前記公開情報のハッシュ値と、当該公開情報に対応付けられた前記概要情報との組み合わせを第１のデータ格納部に登録し、当該公開情報を前記第１のデータ格納部とは別の第２のデータ格納部に登録するデータ登録ステップと、
を備える価値情報登録方法。
【請求項７】
コンピュータを、
価値情報の詳細内容を示す公開情報を受け付け、前記公開情報のハッシュ値を計算する計算手段、
前記価値情報の概要を示す概要情報を、公開情報に対応付けて受け付ける受付手段、及び
前記公開情報のハッシュ値と、当該公開情報に対応付けられた前記概要情報との組み合わせを第１のデータ格納部に登録し、当該公開情報を前記第１のデータ格納部とは別の第２のデータ格納部に登録するデータ登録部、
として動作させる価値情報登録プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、価値情報を登録する価値情報登録装置、価値情報登録方法、及び価値情報登録プログラムに関するものである。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、環境価値などの価値情報を登録するコンピュータシステムが用いられている。例えば、特許文献１には、電力取引が成立した電力に関する送配電経路の実績データをブロックチェーン管理サーバに記録するシステムが記載されている。また、特許文献２には、請求書情報の画像データを解析することで温室効果ガスの排出量を算定し、それを基にしたトランザクション情報をブロックチェーンネットワークに記録するシステムが記載されている。特許文献３には、環境価値トークンをブロックチェーンシステムに登録するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－１５１１７４号公報
特開２０２３－１９２５０号公報
国際公開２０２０／１３８５１３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述した特許文献１～３に記載の技術では、ブロックチェーンシステムである１つのデータベースシステムに実績データあるいはトランザクション情報等の価値情報を登録しているため、１つのデータベースシステムに登録する価値情報のデータ量が増大する傾向にある。そのため、１つのデータベースシステムのデータ容量に限界がある場合でも、データの改ざんに対して強い価値情報を登録できるシステムの構築が望まれる。
【０００５】
そこで、本開示は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、データ格納部に登録するデータを分散させつつ、改ざんに強い価値情報を登録できる価値情報登録装置、価値情報登録方法、及び価値情報登録プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するため、本開示の一側面に係る価値情報登録装置は、価値情報の詳細内容を示す公開情報を受け付け、公開情報のハッシュ値を計算する計算手段と、価値情報の概要を示す概要情報を、公開情報に対応付けて受け付ける受付手段と、公開情報のハッシュ値と、当該公開情報に対応付けられた概要情報との組み合わせを第１のデータ格納部に登録し、当該公開情報を第１のデータ格納部とは別の第２のデータ格納部に登録するデータ登録部と、を備える。
【０００７】
あるいは、本開示の他側面に係る価値情報登録方法は、価値情報の詳細内容を示す公開情報を受け付け、公開情報のハッシュ値を計算する計算ステップと、価値情報の概要を示す概要情報を、公開情報に対応付けて受け付ける受付ステップと、公開情報のハッシュ値と、当該公開情報に対応付けられた概要情報との組み合わせを第１のデータ格納部に登録し、当該公開情報を第１のデータ格納部とは別の第２のデータ格納部に登録するデータ登録ステップと、を備える。
【０００８】
あるいは、本開示の別の他側面に係る価値情報登録プログラムは、コンピュータを、価値情報の詳細内容を示す公開情報を受け付け、公開情報のハッシュ値を計算する計算手段、価値情報の概要を示す概要情報を、公開情報に対応付けて受け付ける受付手段、及び公開情報のハッシュ値と、当該公開情報に対応付けられた概要情報との組み合わせを第１のデータ格納部に登録し、当該公開情報を第１のデータ格納部とは別の第２のデータ格納部に登録するデータ登録部、として動作させる。
【０００９】
上記一側面、上記他側面、あるいは上記別の他側面によれば、価値情報の詳細内容を示す公開情報のハッシュ値が計算され、そのハッシュ値とその価値情報の概要を示す概要情報との組み合わせが第１のデータ格納部に登録され、そのハッシュ値の元となった公開情報が第２のデータ格納部に登録される。これにより、公開情報のデータ改ざんが容易に検出可能となり、概要情報とそれに対応する公開情報とを合わせて参照することによって価値情報の妥当性の評価も可能となる。その結果、データ格納部に登録するデータを分散させつつ、外部からの価値の妥当性の評価が可能であって改ざんに強い価値情報を登録することができる。
【００１０】
上記一側面においては、第１のデータ格納部は、ブロックチェーンシステムであり、第２のデータ格納部は、内部のデータ記憶装置であってよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許