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公開番号
2025019397
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023122996
出願日
2023-07-28
発明の名称
積層造形装置、積層造形方法、及びプログラム
出願人
株式会社IHI
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B22F
10/366 20210101AFI20250131BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】造形物の内部の入熱不良が抑制されながら、造形物の輪郭の形状不良が抑制され得る。
【解決手段】本開示の一形態に係る積層造形装置1において、設定部は、ビーム照射部によってビームを粉末材料に対して照射する照射パスLPとして、複数のコンターパスCPと、複数のハッチングパスHPとを設定する。複数のコンターパスCPは、造形物3の輪郭部3aに相当する第1部分P1にビームを照射するものである。複数のハッチングパスHPは、輪郭部3aに囲まれた内部領域に相当する第2部分P2にビームを照射するものである。複数のコンターパスCPは、互いに異なるコンターパスCPが重畳するコンターパス重畳領域CRを形成している。複数のハッチングパスHPは、互いに異なるハッチングパスHPが重畳するハッチングパス重畳領域HRを形成している。ハッチングパス重畳領域HRとコンターパス重畳領域CRとは、互いに離隔している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
粉末材料及び前記粉末材料により構成された造形物を支持するテーブルと、
前記テーブル上に配置された前記粉末材料に対してビームを照射し、前記粉末材料を加熱するビーム照射部と、
前記ビーム照射部によって前記ビームを前記粉末材料に対して照射する照射パスを設定する設定部と、を備え、
前記設定部は、前記照射パスとして、前記造形物の輪郭部に相当する第1部分に前記ビームを照射する複数のコンターパスと、前記輪郭部に囲まれた内部領域に相当する第2部分に前記ビームを照射する複数のハッチングパスとを設定し、
前記複数のコンターパスは、互いに異なる前記コンターパスが重畳するコンターパス重畳領域を形成しており、
前記複数のハッチングパスは、互いに異なる前記ハッチングパスが重畳するハッチングパス重畳領域を形成しており、
前記ハッチングパス重畳領域と前記コンターパス重畳領域とは、互いに離隔している、積層造形装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記設定部は、前記複数のコンターパスとして、前記粉末材料によって構成された第1層に対して前記ビームを照射する複数の第1層コンターパスと、前記第1層に積層されると共に前記粉末材料によって構成された第2層に対して前記ビームを照射する複数の第2層コンターパスを設定し、
前記複数の第1層コンターパスは、互いに異なる前記第1層コンターパスが重畳する第1コンターパス重畳領域を形成しており、
前記複数の第2層コンターパスは、互いに異なる前記第2層コンターパスが重畳する第2コンターパス重畳領域を形成しており、
前記第1コンターパス重畳領域と前記第2コンターパス重畳領域とは、互いに離隔している、請求項1に記載の積層造形装置。
【請求項3】
前記ビーム照射部は、前記テーブルのうち第1領域に配置された前記粉末材料に対して前記ビームを照射する第1ビーム源と、前記テーブルのうち第2領域に配置された前記粉末材料に対して前記ビームを照射する第2ビーム源と、
前記第1領域と前記第2領域とは、互いに重なっている部分と、互いに重なっていない部分とを含んでおり、
前記設定部は、
前記ハッチングパスとして、前記第1ビーム源によって前記ビームを照射する第1ハッチングパスを前記第1領域に設定し、前記第2ビーム源によって前記ビームを照射する第2ハッチングパスを前記第2領域に設定し、
前記コンターパスとして、前記第1ビーム源によって前記ビームを照射する第1コンターパスを前記第1領域に設定し、前記第2ビーム源によって前記ビームを照射する第2コンターパスを前記第2領域に設定する、請求項1又は2に記載の積層造形装置。
【請求項4】
前記設定部は、前記第1ハッチングパス及び前記第2ハッチングパスへ前記ビームが照射された後に、前記第1コンターパス及び前記第2コンターパスへ前記ビームが照射されるように、前記照射パスを設定する、請求項3に記載の積層造形装置。
【請求項5】
前記テーブルは、回転可能に構成されており、
前記ビーム照射部は、前記テーブルのうち第1領域に配置された前記粉末材料に対して前記ビームを照射し、前記第1領域に配置された前記粉末材料に対して前記ビームが照射され、かつ、前記テーブルが回転された後に、前記テーブルのうち第2領域に配置された前記粉末材料に対して前記ビームを照射し、
前記第1領域と前記第2領域とは、互いに重なっている部分と、互いに重なっていない部分とを含んでいる、請求項1又は2に記載の積層造形装置。
【請求項6】
前記設定部は、
前記ハッチングパスとして、前記第1領域に前記ビームを照射する第1ハッチングパスを設定し、前記第2領域に前記ビームを照射する第2ハッチングパスを設定し、
前記コンターパスとして、前記第1領域に前記ビームを照射する第1コンターパスを設定し、前記第2領域に前記ビームを照射する第2コンターパスを設定し、
前記照射パスは、前記第1ハッチングパス、前記第1コンターパス、前記第2ハッチングパス、前記第2コンターパスの順で、前記ビームが照射されるように設定される、請求項5に記載の積層造形装置。
【請求項7】
テーブルに配置された粉末材料に対してビームを照射する照射パスを設定することと、
前記照射パスに前記ビームを照射することと、を有し、
前記照射パスの設定において、前記照射パスとして、造形物の輪郭部に相当する第1部分に前記ビームを照射する複数のコンターパスと、前記輪郭部に囲まれた内部領域に相当する第2部分に前記ビームを照射する複数のハッチングパスとが設定され、
前記第1部分は、前記複数のコンターパスのうち互いに異なる前記コンターパスが重畳するコンターパス重畳領域を含んでおり、
前記第2部分は、前記複数のハッチングパスのうち互いに異なる前記ハッチングパスが重畳するハッチングパス重畳領域を含んでおり、
前記ハッチングパス重畳領域と前記コンターパス重畳領域とは、互いに離隔している、積層造形方法。
【請求項8】
テーブル上に配置された粉末材料に対してビームを照射する照射パスを設定することと、
前記照射パスに前記ビームを照射することと、をコンピュータに実行させ、
前記照射パスの設定において、前記照射パスとして、造形物の輪郭部に相当する第1部分に前記ビームを照射する複数のコンターパスと、前記輪郭部に囲まれた内部領域に相当する第2部分に前記ビームを照射する複数のハッチングパスとが設定され、
前記第1部分は、前記複数のコンターパスのうち互いに異なる前記コンターパスが重畳するコンターパス重畳領域を含んでおり、
前記第2部分は、前記複数のハッチングパスのうち互いに異なる前記ハッチングパスが重畳するハッチングパス重畳領域を含んでおり、
前記ハッチングパス重畳領域と前記コンターパス重畳領域とは、互いに離隔している、プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、積層造形装置、積層造形方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
粉末材料から造形物を造形する積層造形装置が知られている。積層造形装置は、粉末材料に対してビームを照射し、粉末材料を加熱する(例えば、特許文献1及び特許文献2)。この結果、粉末材料が融解され、造形物が形成される。このような積層造形装置において、ビームを照射するビーム照射部と、ビームを照射する領域を設定する設定部が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2016-526098号公報
国際公開第2015/133138号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されている例では、複数のビーム源の各々から互いに異なる領域にビームが照射され、粉末材料が加熱されている。この場合、粉末材料への入熱不良を防ぐために、互いに異なるビーム源からビームが照射される領域は、少なくとも一部において重なるように設定される。また、粉末材料が配置されるテーブルを回転させ、テーブルの回転に応じて異なる領域にビームが照射されることも考えられる。換言すれば、テーブルの回転位置に応じて、ビームが照射される領域が異なる。このような回転積層造形においても、互いに異なるテーブルの回転位置においてビームが照射される領域は、少なくとも一部において重なるように設定される。
【0005】
しかしながら、ビームが照射される領域が重なる場合、入熱過多が懸念される。入熱量が多過ぎれば、造形物の形状不良が生じるおそれがある。ビームが照射される領域が多いほど、ビームの照射強度又は照射時間の調整だけでは、バランスの取れた入熱が困難になる。例えば、特許文献2に示されている例では、ビームが照射される領域が、造形物の輪郭部に相当する部分と、輪郭部に囲まれた内部領域に相当する部分とに分けられている。この場合、内部領域の入熱不良を抑制しながら、造形物の輪郭の形状不良を抑制することが求められる。
【0006】
本開示は、造形物の内部の入熱不良が抑制されながら、造形物の輪郭の形状不良が抑制され得る積層造形装置、積層造形方法、及びプログラムを説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一形態に係る積層造形装置は、テーブルと、ビーム照射部と、設定部とを備えている。テーブルは、粉末材料及び粉末材料により構成された造形物を支持する。ビーム照射部は、テーブル上に配置された粉末材料に対してビームを照射し、粉末材料を加熱する。設定部は、ビーム照射部によってビームを粉末材料に対して照射する照射パスを設定する。設定部は、照射パスとして、複数のコンターパスと、複数のハッチングパスとを設定する。複数のコンターパスは、造形物の輪郭部に相当する第1部分にビームを照射するものである。複数のハッチングパスは、輪郭部に囲まれた内部領域に相当する第2部分にビームを照射するものである。複数のコンターパスは、互いに異なるコンターパスが重畳するコンターパス重畳領域を形成している。複数のハッチングパスは、互いに異なるハッチングパスが重畳するハッチングパス重畳領域を形成している。ハッチングパス重畳領域とコンターパス重畳領域とは、互いに離隔している。
【0008】
上記の積層造形装置では、ハッチングパス重畳領域とコンターパス重畳領域とが設定されている。このため、入熱不良が抑制され得る。また、ハッチングパス重畳領域とコンターパス重畳領域とは、互いに離隔している。この場合、ハッチングパス重畳領域における熱が、コンターパス重畳領域に影響を与えがたい。このため、造形物の輪郭の形状不良が抑制される。
【0009】
いくつかの態様において、設定部は、複数のコンターパスとして、複数の第1層コンターパスと、複数の第2層コンターパスを設定してもよい。複数の第1層コンターパスは、粉末材料によって構成された第1層に対してビームを照射するためのものである。複数の第2層コンターパスは、第1層に積層されると共に粉末材料によって構成された第2層に対してビームを照射するためのものである。複数の第1層コンターパスは、互いに異なる第1層コンターパスが重畳する第1コンターパス重畳領域を形成してもよい。複数の第2層コンターパスは、互いに異なる第2層コンターパスが重畳する第2コンターパス重畳領域を形成していてもよい。第1コンターパス重畳領域と第2コンターパス重畳領域とは、互いに離隔していてもよい。この場合、第1コンターパス重畳領域における熱が、第2コンターパス重畳領域に影響を与えがたい。このため、造形物の輪郭の形状不良がさらに抑制される。
【0010】
いくつかの態様において、ビーム照射部は、第1ビーム源と、第2ビーム源とを含んでいてもよい。第1ビーム源は、テーブルのうち第1領域に配置された粉末材料に対してビームを照射する。第2ビーム源は、テーブルのうち第2領域に配置された粉末材料に対してビームを照射する。第1領域と第2領域とは、互いに重なっている部分と、互いに重なっていない部分とを含んでいてもよい。設定部は、ハッチングパスとして、第1ビーム源によってビームを照射する第1ハッチングパスを第1領域に設定し、第2ビーム源によってビームを照射する第2ハッチングパスを第2領域に設定してもよい。設定部は、コンターパスとして、第1ビーム源によってビームを照射する第1コンターパスを第1領域に設定し、第2ビーム源によってビームを照射する第2コンターパスを第2領域に設定してもよい。この場合、複数のビーム源を用いる場合に、造形物の内部の入熱不良が抑制されながら、造形物の輪郭の形状不良が抑制され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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